人手不足対策が後回しになる理由と経営が受ける影響
求人媒体の掲載費を上げても応募が増えない仕組み
掲載費を上げても応募が増えないのは、媒体の中で自社が選ばれる理由が伝わっていないためです。求人媒体は条件での比較が前提なので給与や休日の数字で並べられて中小企業は不利になります。掲載順位が上がっても読んだ人が感じる魅力は変わりません。
媒体頼みのままだと、次のような理由で応募が止まります。
- 同じ職種の求人が並び、条件の数字だけで比較される
- 働く人の雰囲気や仕事の中身が文章だけでは伝わらない
- 検索したときしか見られず、転職を考える前の人へ届かない
- 掲載を止めると求職者との接点がゼロに戻る
名北ワード株式会社様は発信する相手を決め直して採用の問い合わせを月約28名まで増やしました。それまでは月5名ほどで、媒体の掲載内容を変えたわけではありません。ほかの企業がどう応募を集めたかはSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略で具体例をまとめています。
応募ゼロの期間が長引くと既存社員の負担が増える
応募が来ない期間が続くと、足りない人数分の仕事は今いる社員が引き受けることになります。残業が増えて教育や改善に使う時間が消えるので、職場の余裕から先に失われます。
応募ゼロの期間が長引くと、現場では次のことが起きます。
- 欠員の仕事を分け合い、一人あたりの残業が増える
- 新人を迎える準備や教育の計画が後ろへずれる
- 現場の判断で業務を削り、サービスの質が落ちる
- 採用の相談へ出る時間すら取れなくなる
この状態で求人を出しても、見学や面接の日程調整が後回しになって応募者を逃します。採用が進まない原因が現場の忙しさに移っているので、求人の出し方だけ見直しても応募は戻りません。
離職が続く職場では採用しても人数が戻らない
離職が続く職場では採用しても人数が戻りません。入った人が辞めていく速さに採用が追いつかないためです。採用の費用と教育の時間は毎年同じだけ出ていくのに、現場の人数は横ばいのまま費用だけが積み上がります。
早期離職の多くは、入社前に聞いた話と実際の仕事が違うところから始まります。だからこそ採用の段階で仕事の中身と職場の様子を正直に見せる必要があります。医療社団法人 星晶会様は採用専用のアカウントで現場の日常を発信して応募につなげました。
人手不足を現場任せにすると判断材料が集まらない
人手不足の対応を現場任せにすると数字が残らず、経営が投資の判断をできなくなります。媒体を増やすべきか定着へ手を入れるべきか、感覚だけでは決められません。
経営が手元に置いておきたいのは次の数字です。
- 求人や発信を見た人数と応募へ進んだ人数
- 面接から内定・入社までの進み具合
- 入社から1年後に残っている人の割合
- 媒体ごとの費用と採用できた人数
株式会社日本トラスティソリューションズ様はXの運用で返信の状況と面接への進み具合を記録して改善に回しました。人手不足は採用単体の問題ではなく、集める力と残す力を数字で見る設計の問題です。</p>
人手不足対策は採用と定着の両面で考える
採用だけ強化した会社が数年後に同じ状態へ戻る理由
人手不足対策を採用の強化だけで進めると、数年後にはほぼ同じ人数不足の状態へ戻ります。入った人数と同じだけ辞めていけば、現場の負担は一向に軽くならないからです。
求人広告や紹介で人を入れ続ける形は、辞める理由をそのまま残したまま穴を埋める動き方になります。採用コストだけが毎年積み上がり、現場は常に新人教育に追われます。
- 入社した人数と退職した人数が毎年ほぼ同じで、総数が増えない
- 採用担当が募集と面接に手を取られ、職場づくりへ手が回らない
- 新人教育が終わらないまま次の欠員が出て、既存社員の負担が増える
- 辞めた理由を聞き取れず、同じ理由での退職が繰り返される
採用の数字が良くても離職が止まらない会社は、強化する場所がずれています。まず入口と出口の両方を同じ表で見て、人の出入りの差を把握するところから始めてください。
定着だけ整えても母集団が小さいままでは埋まらない
反対に、制度や職場環境だけを整えても人手不足は解消しません。応募してくれる人の数そのものが少なければ、空いた席はいつまでも埋まらないままです。
評価制度や休みの取り方を見直す取り組みは効果があります。ただ社外の人はその中身を知らないので、応募を決める材料にはなっていません。良い職場だと外から見えないと母集団は増えません。
- 求人票を出しても応募がゼロ、または面接まで進まない
- 社名で検索しても仕事の中身が分かる情報が出てこない
- 人材紹介に頼りきりで、自社に応募が来る経路がない
- 同じ地域の同業と条件が似ていて、選ばれる理由が伝わらない
両面を同じ情報発信でまとめて進める考え方
採用と定着は別の取り組みに見えて、必要な材料は同じです。どんな人が働いていて何を大事にしているかという中身を、社外にも社内にも同じ形で見せれば両方が動きます。
名北ワード株式会社様は、古くて閉鎖的な職場だと思われていた状態からペルソナを決めて発信を整えました。結果として採用の問い合わせが従来の月5名から月約28名まで増えています。発信した内容は社内の人も見るので、自分の職場を言葉で説明できるようになります。
- 社外へ … 働く人の顔と仕事の中身を見せて、応募前の不安を減らす
- 社内へ … 自社の良い部分が言葉になり、働く理由を確認できる
- 入社後へ … 見て入った人は認識のずれが小さく、早期離職が減る
医療社団法人 星晶会様も、採用専用のアカウントをゼロから作って看護師へ届く発信に変えました。どちらも新しい制度を作ったのではなく、すでにある職場の中身を見える形にしただけです。
自社がどちらに偏っているかを見分ける質問
どちらに力を入れるべきかは、次の質問にその場で答えられるかで判断できます。答えに詰まった側が今の弱点です。
確かめる質問 | 答えられないときの弱点 |
|---|
去年の応募数と入社数をすぐ言えるか | 採用の数が足りていない(入口側) |
去年辞めた人の理由を3つ挙げられるか | 定着の仕組みがない(出口側) |
自社で働く魅力を社員が同じ言葉で言えるか | 伝える中身が整理できていない |
応募者が入社前に見る自社の情報があるか | 社外へ見せる経路がない |
両方に詰まった会社は珍しくありません。その場合は情報の整理から入ると、採用と定着の両方へ同時に効きます。
人手不足対策にSNSを使う3つの理由
人手不足の対策としてSNSを選ぶ理由は3つあります。雰囲気が伝わること、仕事の中身を動画で見せられること、投稿が残り続けることです。
働く人の雰囲気が伝わるので入社後のずれが減る
SNSを使う一番の理由は職場の雰囲気を入社前に見せられることです。求人票に並ぶ条件だけでは一緒に働く人の様子までは伝わりません。応募の前に空気感が伝わっていれば入社後のずれが小さくなり早期離職も起きにくくなります。
採用の場面で求人票から抜け落ちやすいのは次のような情報です。
- 一緒に働く人の表情や話し方
- 職場の広さや設備の実際の様子
- 1日の仕事の流れと忙しい時間帯
- 教える側の関わり方や新人への接し方
- 社内で交わされる会話のトーン
名北ワード様は誰に向けて発信するかが決まっておらず古くて閉鎖的な職場と見られがちでした。ペルソナを決めて親しみやすい豆知識の投稿を続けた結果、採用の問い合わせは月約28名まで増えています。SNS採用の良い面と気をつける面はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説で整理しているので合わせて読んでください。
求人票では伝わらない仕事の中身を動画で見せられる
2つ目の理由は仕事の中身を動画で見せられることです。文章では伝わりにくい手順や現場の空気も短い動画なら数十秒で伝わります。応募者が知りたいのは条件よりも自分がその仕事を続けられるかどうかの感覚です。
動画で見せやすいのは次のような内容です。
- 1日の仕事の流れを追った密着
- 先輩社員へのインタビュー
- 入社後の研修や教育の進め方
- 現場で使う道具や設備の紹介
- 応募前によく聞かれる質問への回答
星晶会様は看護師の採用に課題があり、SNSの運用がまったく動いていない状態でした。月のリール投稿を8〜9本まで積み上げたところ最大8,000回再生の動画が生まれ、求人の応募にもつながりました。動画は一度作れば何度も見られるので、説明の手間そのものを減らす働きもします。
掲載費と違い投稿した内容が資産として残る
3つ目は投稿した内容が会社の資産として残ることです。求人媒体の掲載は期間が終わると見られなくなり、同じ職種を募集するたびに費用が発生します。SNSの投稿は消えずに残り、過去に出したものが次の応募者の目に触れます。
投稿が残ることで次のような変化が起きます。
- 本数が増えるほど見つけてもらう入口が増える
- 過去の投稿が応募前の企業研究に使われる
- 採用以外に取引先や顧客からも見られる
- 中身を作り直して別の媒体でも使える
- 退職者の補充が出たときすぐ募集を動かせる
日本トラスティソリューションズ様はゼロからXの運用を始め、土台づくりからターゲットを絞った連絡まで段階的に広げました。DMから面接へ進んだ割合は30%で、媒体の掲載に頼らない採用の経路ができています。掲載費を払い続ける形から自社で人を集める形へ移すことが人手不足対策の土台になります。
SNS採用で人手不足対策を進める5ステップ
採用したい人物像と応募までの導線を先に決める
最初に決めるのは採用したい人物像と応募までの道筋です。ここが曖昧なまま投稿を始めると見た人が増えても応募につながりません。名北ワード株式会社様は誰に向けて発信するかを言語化できていない状態からペルソナを決め直し、職場の雰囲気が伝わる投稿へ切り替えて応募を増やしました。
人物像は年齢や資格だけでなく、いまの職場で何に不満を持っているかまで書き出すと投稿の中身が決まります。導線は投稿からプロフィール、そこから求人ページや問い合わせへと一本の線でつなぎます。
- 採用したい職種と経験の幅を1つに絞る
- その人が転職を考えるきっかけを3つ書き出す
- プロフィールに置くリンクの行き先を1つに決める
- 求人ページで最初に見せる情報を決める
- 応募の受け口をDMとフォームのどちらにするか決める
媒体をInstagramとXのどちらにするか決める基準
媒体は両方やるのではなく、採用したい職種の探し方に合う側から始めます。職場の様子を見せて選ばれたい職種はInstagram、本人へ直接声をかけたい職種はXが向いています。
| Instagram | X |
|---|
向く職種 | 看護・介護・事務・接客など | エンジニアや専門職など |
伝え方 | 写真と動画で職場の雰囲気を見せる | 文章で考え方や実務の話を出す |
応募までの流れ | 投稿を見てプロフィールから応募 | やり取りやDMから面談へ |
成果の出方 | 見られる数が積み上がって応募へ | 少ない接点でも面談につながる |
医療社団法人 星晶会様は看護師の採用でInstagramを選び、採用専用のアカウントをゼロから作って求人応募を獲得しました。株式会社日本トラスティソリューションズ様はITエンジニア向けにXを選び、土台作りからDMまで段階を踏んで面談へつなげています。
投稿の本数と型を決めて社内で回せる形にする
続けられる本数を先に決めて、その中で型を使い回すのが社内で回すコツです。星晶会様はほぼ投稿ゼロの状態から月間8〜9本のリールを出せる形へ変えました。毎回ゼロから考えると担当者が疲れて止まるため、型を3〜5個用意して中身だけ差し替えます。
- 1日の仕事の流れを見せる
- 先輩社員のインタビュー
- 職場で使う道具や設備の紹介
- 仕事で役立つ豆知識
- 募集要項と働き方の条件
外注する場合も型と本数は自社で握っておくと、担当が代わっても運用が途切れません。撮影だけ社内、編集と投稿は外部という分け方なら負担を抑えて続けられます。
応募数ではなく途中の指標で進み具合を見る
応募はいちばん最後に動く数字なので、始めてすぐは途中の指標で判断します。見られた数とプロフィールへ来た数が伸びていれば、投稿の方向は合っています。
- 投稿が表示された回数
- プロフィールを見た人の数
- プロフィールのリンクを押した数
- 保存とフォローの増え方
- 求人ページを見た人の数
星晶会様もインプレッションとプロフィールアクセスが積み上がった先で応募が出ました。表示は伸びているのにプロフィールへ来ないなら投稿の最後の案内、プロフィールまで来て止まるなら求人ページを直します。
面談や面接へつなぐ返信と対応の設計
最後に効くのは返信の速さと言葉です。興味を持った人は同時にほかの会社も見ているため、当日のうちに返すと面談まで進みやすくなります。日本トラスティソリューションズ様は初回DMへの返信率25%から面接へ30%が進みました。
- 返信は当日、遅くとも翌営業日までに出す
- 最初の返信で面談の日程候補を2つ出す
- 応募前の質問だけで終わる人にも必ず返す
- よくある質問の回答文を用意して使い回す
- 誰が返信するかを1人に決めて漏れを防ぐ
返信の文面を担当者の感覚に任せると、人によって温度差が出て機会を落とします。最初の一言と日程案の出し方を決めておくだけで、面談へ進む割合は変わってきます。
人手不足対策で成果が出た企業の事例と共通点
医療法人がゼロからの採用アカウントで応募を獲得した流れ
医療社団法人 星晶会様は看護師の採用に悩み、SNSの運用がほとんど進んでいない状態でした。そこで採用専用のInstagramアカウントをゼロから立ち上げ、約3ヶ月で求人応募の獲得までつなげています。
- インスタ経由の求人応募:0件から2件
- インプレッション数:0件から約2.6万件
- プロフィールアクセス数:0件から1,088件
- 月間のリール投稿本数:ほぼ0本から8〜9本
- リール動画の再生数:最大8,000回
伸びた理由は投稿の本数が安定したことにあります。見られる回数が増えるとプロフィールへ人が流れ、そこから求人情報へ進む道筋ができました。この見られ方の仕組みはSNS採用で成功するには?アルゴリズムを理解して採用効果を高める方法を解説で整理しています。
人材派遣会社がXのDMから面談につなげた進め方
株式会社日本トラスティソリューションズ様はITエンジニアの採用を目的にXの運用を始めました。最初に土台づくりをして、ユーザーとのやり取りを重ねたうえでターゲットを絞ったDMへ進んでいます。
- 初回DMへの返信率:25%
- DMから面接へ進んだ割合:30%
- X経由での面談獲得:運用開始6ヶ月で9件
成果を分けたのは手順の順番です。アカウントに中身が無い段階でDMを送っても読まれずに終わります。投稿とプロフィールが整っていれば、DMを受けた相手がその場で会社を調べて判断できます。
専門サービス企業が採用問い合わせを増やした発信内容
名北ワード株式会社様は誰に向けて発信するかを言葉にできておらず、古くて閉鎖的な職場だと思われがちでした。発信する相手を決め直し、親しみやすい豆知識の投稿から接点を作る形へ変えています。
- 発信相手のペルソナを決めて投稿の中身をそろえた
- 仕事の豆知識など入り口になる投稿で接点を増やした
- InstagramとXの両方で見つけてもらう場を持った
- フォロワー数:0人から3,016人
- 採用の問い合わせ:従来の5名から月約28名へ
変えたのは伝える中身とその相手だけで、待遇や制度を作り替えたわけではありません。求人票の文面では直しきれない職場のイメージが、投稿の積み重ねで変わった例です。
3社に共通していた準備と社内体制
業種も使うSNSも違う3社ですが、始める前にやったことはほぼ同じでした。次の4つがそろっている会社は、人手不足対策としてのSNSが途中で止まりにくくなります。
- 来てほしい人を1人の人物像まで絞って言葉にした
- 毎月出す本数を決めて落とさない形にした
- 撮影と確認を誰がやるかを社内で決めた
- 数字を毎月見て投稿の中身を直した
3社はいずれもフォロワーが0の状態から始めています。特別な設備や広告費ではなく、相手を決めて出し続ける体制があったかどうかが差になりました。自社の人数や業種を理由に見送る必要はありません。
人手不足対策でよくある失敗と注意点
担当者1人に任せて投稿が止まる
人手不足対策でいちばん多い失敗は、担当者1人に運用を任せて投稿が止まることです。採用担当が面接や書類の対応と兼任していると投稿の優先順位が下がり、数週間で更新が途切れます。止まったアカウントは応募につながらないどころか、更新が古い会社という印象を残してしまいます。
- 撮影と編集と投稿を1人で抱えている
- 投稿の中身を毎回ゼロから考えている
- 社内に代わりへ入れる人がいない
- 繁忙期に運用を休む決まりがない
防ぎ方は単純で、撮影と編集と投稿を分けて月に一度まとめて素材を撮る形にします。投稿の型をいくつか決めておけば、担当が変わっても同じ品質で出し続けられます。
採用と関係のない投稿ばかりになる
2つ目は会社の宣伝が中心になり、求職者の知りたいことが入らない状態です。イベントの報告や受賞の告知だけが並ぶと働く人の姿が見えず、応募を決める材料になりません。
- 1日の仕事の流れ
- 一緒に働く人の人柄
- 入社後の教育の進み方
- 休みの取り方と残業の実際
- 評価と給与の決まり方
名北ワード様は誰へ向けて発信するかを言葉にしてから、親しみやすい豆知識の投稿へ切り替えました。1本つくる前にどの疑問へ答える回かを決めると、投稿の中身がぶれにくくなります。
成果判定を早すぎる時期に行ってしまう
3つ目は成果の判定が早すぎて、形になる前に運用をやめてしまう失敗です。立ち上げ直後は表示回数とプロフィールの閲覧が先に動き、応募はそのあとから出てきます。
- 表示回数が伸びているか
- プロフィールの閲覧が増えているか
- 保存やコメントが付き始めたか
- DMや応募へつながったか
星晶会様も採用アカウントをゼロから作り、表示回数とプロフィール閲覧が伸びたあとに応募を獲得しています。判定の時期は運用を始める前に決めて、途中で前倒ししない取り決めを役員の間で共有してください。
定着の取り組みを発信と切り離してしまう
4つ目は定着の取り組みと発信を別々の仕事として進めてしまうことです。入社後の研修や面談を整えても外へ出さなければ、求職者には伝わらず採用の力になりません。逆に発信だけを強めると入社後の現実との差が生まれ、早期離職が増える原因になります。
日本トラスティソリューションズ様は土台づくりから始めて、やり取りを重ねながら面接へ進む流れを段階的に作りました。社内の取り組みと外への発信が同じ流れでつながっていると、入社前後の印象の差が小さくなります。
決裁の前に確認したいのは3点です。運用を複数人で回す体制があるか、投稿の中身が求職者の疑問へ答えているか、定着の取り組みと発信を同じ担当が見ているか。ここが揃っていれば、途中で止まるリスクはかなり下げられます。
まとめ:人手不足対策は採用と定着をひとつの設計で進める
経営が最初に決めるべき3つのこと
人手不足対策は現場へ任せる前に経営が枠を決めるところから始まります。誰を採りたいのかが曖昧なままだと発信も選考も定着の仕組みもばらけます。
最初に決めるのは次の3つです。ここが決まれば担当者は迷わず動けます。
- 採用したい人物像と人数の目安を言葉にする
- 採用と定着のどちらを先に厚くするかを決める
- 担当者の時間と予算をどこまで出すかを決める
- 成果を見る指標と振り返りの間隔を決める
星晶会様はSNSがほぼ動いていない状態から採用専用のアカウントを立ち上げ、短期間で応募につながる流れを作りました。先に方向を決めた取り組みは成果が読みやすくなります。
自社で始めるか支援を受けるかの判断軸
自社だけで進めるか外の支援を入れるかは、社内に使える時間があるかどうかで分かれます。人がいても経験がないと最初の数ヶ月で手が止まります。
判断するときは次の順で見ていくと決めやすくなります。
- 毎週まとまった時間を出せる担当者がいるか
- 投稿の企画と撮影を社内で回せるか
- 成果が出ないときに原因を切り分けられるか
- いつまでに採用したいかの期限が決まっているか
名北ワード株式会社様は誰に向けて発信するかを言語化できていない状態から始め、人物像を決め直して問い合わせを増やしました。やり方の型を外から入れると立ち上がりが早くなります。進め方の詳細は前の章を見ながら、自社の現状に合う入口から着手してください。
よくある質問
Q1. 人手不足対策にSNSを使うと成果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 医療社団法人 星晶会様の事例では約3ヶ月でインスタ経由の求人応募2件を獲得しました。発信を始めた直後に応募が来るわけではないので、プロフィールアクセスや再生数のような途中の数字で進み具合を見ます。
Q2. 中小企業でも人手不足対策としてSNS採用はできますか?
A. できます。名北ワード株式会社様はフォロワー0人から3,016人まで増やし、採用に関する問い合わせを月約28名まで伸ばしました。広告予算の大きさではなく発信内容と続ける体制で差が出ます。
Q3. 人手不足対策は採用と定着のどちらから手を付けるべきですか?
A. 離職が続いている会社は定着から見直します。人数が足りず現場が回らない会社は母集団づくりを先に進めます。どちらも同じ発信でまとめられるので、順番を決めるだけで止める必要はありません。
Q4. SNS運用を外注していますが人手不足対策につながりません。何を見直せばよいですか?
A. 応募につながる導線と、報告される数字が採用の指標になっているかを確認します。フォロワー数だけの報告では判断できないので、プロフィールアクセスや問い合わせ件数まで出してもらいます。
Q5. 人手不足対策としてXとInstagramのどちらを選ぶべきですか?
A. 写真や動画で職場の様子を見せたい会社はInstagramが向きます。株式会社日本トラスティソリューションズ様はXの運用でDMから面談9件を獲得しており、こちらから声をかける採用にはXが合います。
SNSを自社で運用し、売上や採用につなげた10社の取り組みを、無料の資料にまとめています。自社なら何から始めればいいかを具体的に掴みたい方は、ぜひご請求ください。進め方を直接相談したい場合は、30分の無料相談もあわせてご利用いただけます。
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