求人広告に費用をかけても応募が来ない状態は、母集団形成の入口が細くなっているサインです。
応募が足りないまま採用を続けると一人あたりの採用単価が上がり、現場の欠員も埋まらないままになります。
この記事では母集団形成の意味から手法ごとの費用の考え方まで、経営者が判断するための材料を並べます。
SNSで母集団を作った3社の実例も載せたので、自社で回せるかどうかの見当が付くはずです。
外注費を払い続けている会社が社内へ切り替えるかを決めるときにも使えます。
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母集団形成とは?いま採用で重要になっている理由と応募が集まらない会社の共通点
母集団形成とは応募の母数を作る採用活動のこと
母集団形成は自社へ応募してくれる候補者の母数を作るまでの一連の流れです。求人票を出す行為だけを指すのではなく、知ってもらう段階から応募に至るまでの全部が入ります。
- 知ってもらう…社名と仕事の中身を候補者へ届ける
- 興味を持ってもらう…働く人や現場の様子を見せて他社と比べてもらう
- 応募してもらう…迷っている人がすぐ押せる入口を用意する
面接や内定出しは母集団ができた後の工程です。入口が細いまま選考のやり方だけを磨いても、会える人数は増えません。
応募が集まらない会社に共通する3つの詰まり
応募が来ない会社を見ていくと、原因はほとんど次の3つのどこかで詰まっています。
- 知られていない…社名で検索しても仕事の情報がほとんど出てこない
- 言葉になっていない…誰に向けた求人なのかが社内で決まっていない
- 導線が長い…興味を持った人が応募画面までたどり着けない
名北ワード株式会社様は誰へ向けて発信するかを言語化できておらず、古くて閉鎖的な職場だと思われていました。発信する相手を決め直したところ、採用の問い合わせは月5名から月約28名まで増えています。
求人広告を出せば集まった時代が終わった理由
求人広告を出すだけで応募が集まった時期はもう終わりました。候補者は求人を見つけた後に社名で検索します。口コミや社員の投稿を見てから、受けるかどうかを決めています。
もうひとつの理由は掲載期間です。求人広告は出している間しか人が来ないので、止めた瞬間に応募はゼロへ戻ります。自社で作った発信の土台は残るため、続けるほど母集団の元になります。
母集団の数だけ追うと採用単価が上がる仕組み
応募数だけを目標にすると採用単価は上がります。条件に合わない応募が混ざると書類選考と面接の工数が増えて、そのうえ辞退も増えるためです。
- 応募数は増えたのに内定まで残る人がいない
- 面接の日程調整で現場の管理職の時間が取られる
- 急いで採るために紹介会社へ追加の費用を払う
- 同じ募集を出し直して広告費が積み上がる
株式会社日本トラスティソリューションズ様はXの土台を作った上でターゲットを絞り、DMで直接声をかける形へ進めました。母数ではなく合う人へ届ける設計にすると、面接まで進む割合が上がります。
経営者が最初に押さえておく採用の数字
母集団形成の良し悪しは感覚ではなく数字で見ます。最初に押さえるのは次の4つで、どれも経営会議の資料へそのまま載せられます。
- 採用単価…1人採るまでにかかった費用の合計
- 欠員期間…席が空いてから埋まるまでの日数
- 充足率…計画した人数に対して実際に採れた割合
- 応募から面接への転換率…応募のうち実際に会えた人の割合
この4つを並べると、担当者の頑張りではなく入口の設計で止まっていると分かります。どの手法にいくら払っているかまで分けると次の判断が早くなります。手法ごとの費用の考え方はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣でまとめています。
母集団形成の手法6種類と費用の考え方を比べる
求人広告と人材紹介の費用は何で決まるか
求人広告と人材紹介は採用のたびにお金が出ていく手法で、募集を止めた時点で母集団もゼロへ戻ります。
- 求人広告は掲載する枠と期間で金額が決まり、応募がゼロでも同じ額がかかる
- 人材紹介は入社した人の年収に対する割合で決まるので、職種の相場に金額が引きずられる
- どちらも募集を続ける限り費用が出続け、翌年の採用が楽になるわけではない
- 応募が少ないほど掲載を増やす流れになり、1人あたりの採用単価は上がりやすい
決裁の場で見るべきは金額の大小ではなく、払ったお金が翌年の採用にも効くかどうかの差です。採用単価の下げ方はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣でまとめています。
ダイレクトリクルーティングと自社採用サイトの役割
ダイレクトリクルーティングと自社採用サイトは、使うほど自社に材料がたまる手法です。
- スカウトは送った文面と返信の傾向が残り、次の募集でそのまま使い回せる
- 採用サイトは求人票に載せきれない仕事の中身を置ける唯一の場所になる
- 広告やSNSで興味を持った人が最後に見るのは自社のページになる
どちらも社内の手が要るので、担当を決めないまま始めると更新が止まって効果も消えます。
リファラル採用が回る会社と回らない会社の違い
リファラル採用は費用が小さい代わりに、社員が自社を説明できないと紹介が生まれません。
- 社員が人に見せられる発信があり、紹介したい相手へ渡す材料に困らない
- 紹介した後の選考の流れが決まっていて、社員が気まずい思いをしない
- 募集中の職種と求める人物像を定期的に社内へ伝えている
回らない会社は謝礼の制度だけを作って終わっていて、社員は何を渡せばいいのか分からないままです。
SNS採用が母集団形成で効きやすい3つの理由
SNSは1件ごとの課金ではなく、投稿そのものが応募の入口として残り続ける手法です。
- 求人票に書けない現場の空気を動画で見せられるので、応募の前に不安が減る
- 今すぐ転職を考えていない層にも届くため、母集団の母数そのものが広がる
- 投稿が積み上がって検索や関連表示から流入し、止めた後もしばらく応募が来る
名北ワード様は誰に向けて発信するかを決め直し、採用の問い合わせを大きく増やしました。
星晶会様も採用専用のアカウントをゼロから立ち上げて、看護師の応募につながりました。SNSが向く会社の条件はSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略で解説しています。
手法を選ぶときの判断基準と組み合わせ方
手法選びは今すぐ人が要るかどうかと、来年も同じ募集をするかどうかの2つで決まります。
手法 | 費用の出方 | あとに残るもの |
|---|
求人広告 | 掲載ごとに前払い | 残らない |
人材紹介 | 採用できたときだけ発生 | 残らない |
ダイレクトリクルーティング | 利用料と社内の工数 | スカウト文面と反応の記録 |
自社採用サイト | 制作費と更新の手間 | ページと検索からの流入 |
リファラル採用 | 社員への謝礼 | 紹介が生まれる社内の流れ |
SNS採用 | 運用の工数が中心 | 投稿とフォロワー |
急ぎの1名なら人材紹介が早く、毎年続く募集ならSNSと採用サイトへ予算を移すほど後で効いてきます。
現実的な組み合わせは、広告で今の枠を埋めながらSNSで来年の母集団を仕込む形です。業種ごとの組み方はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説でも取り上げています。
母集団形成の成功事例3社に学ぶ成果が出るまでの期間
3ヶ月でインスタ経由の応募を獲得した医療法人の事例
医療社団法人 星晶会様は看護師の採用に悩んでいて、SNSはほぼ手つかずの状態でした。支援に入ってから採用専用のインスタアカウントをゼロから作り、約3ヶ月でインスタ経由の応募が2件生まれました。
- インプレッション:0件から約2.6万件(約3ヶ月の合計)
- プロフィールアクセス:0件から1,088件
- 月間のリール投稿:ほぼ0本から8〜9本
応募2件は数だけ見れば小さいものの、ゼロだった流れが動いた点では大きな前進です。投稿の本数が増えるとプロフィールを見る人が増えて応募へ進む道ができました。
採用の問い合わせが月約28名まで増えた専門サービス業の事例
名北ワード株式会社様は誰に向けて発信するかが決まっておらず、古くて閉鎖的な職場だと見られがちでした。ペルソナを決めて親しみやすい投稿へ切り替えた結果、採用の問い合わせが月5名から月約28名へ増えました。
- 変えたこと:発信する相手を先に1人へ絞った
- 投稿の中身:仕事の豆知識など親しみやすいテーマへ
- 出た結果:フォロワーが0人から3,016人へ
効いたのは投稿の数より相手の決め方です。伝える相手を絞ると使う言葉が変わり、同じ会社でも見られ方まで変わります。採用でSNSを使うときの考え方はSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略で整理しています。
X運用の開始から6ヶ月で面談9件を得た人材派遣会社の事例
株式会社日本トラスティソリューションズ様はITエンジニアの採用を目的にXをゼロから始めました。土台づくりからユーザーとのやり取りへ進み、最後にターゲットを絞ったDMを送っています。
- X経由で獲得した面談:6ヶ月で9件
- 初回DMへの返信率:25%
- DMから面接へ進んだ割合:30%
見てほしいのは返信をくれた人のうち面接まで進む割合です。会社の中身を先に発信しておくと相手の警戒が薄れ、DMを送ったときの反応が変わります。
3社が立ち上げ期にやったことの共通点
3社は業種も使った媒体も違いますが、立ち上げ期にやったことはほぼ同じです。
- 会社のアカウントと分けて採用用のアカウントを作る
- 発信する相手を決めてから投稿の型をそろえる
- 月に出す本数を先に決めて止めずに続ける
- プロフィールアクセスや返信の数を毎月数える
どれも広告費が要る話ではなく、決め方と続け方の問題です。だから社員数や予算の差があっても同じ順番で進められます。立ち上げ期の具体的な手順はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣でもふれています。
成果が出るまでの期間をどう見積もるか
社内へ説明するときは3ヶ月と6ヶ月の2段で区切ると話が通ります。3社の動きを並べると、月数ごとに見えてくるものが変わりました。
期間 | この時期に見えること | 3社で起きたこと |
|---|
1〜2ヶ月目 | 投稿の型と本数が安定する | 表示回数とプロフィールへの訪問が伸びる |
3ヶ月目 | 応募や問い合わせが出始める | 医療法人でインスタ経由の応募が発生 |
6ヶ月目 | 面談や面接まで進む | 人材派遣でX経由の面談が積み上がる |
最初の1〜2ヶ月で応募が来ないのは珍しくありません。数字が動かないうちに止めると投稿の型が固まらず、また振り出しへ戻ります。
6ヶ月で人を採る前提の計画なら、求人広告と並走させながらSNSを立ち上げるのが安全です。社内で体制を組むときの進め方はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説でまとめています。
SNSを使った母集団形成の進め方5ステップ
ステップ1 採りたい人物像と採用枠を先に決める
母集団形成の順番で最初に来るのは人物像と採用枠の決定であり、ここは経営者が引き取ります。何人をいつまでに採るのかが決まらないまま発信を始めると内容がぶれて数字も追えなくなります。
- 採用枠:職種ごとの人数と入社の期限をひとつの表にする
- 人物像:年齢や資格だけでなく前職と転職の理由まで書く
- 出演する社員:顔を出せる人と名前だけの人を分けておく
- 撮影の時間:週に何分を業務として使えるのかを決める
名北ワード株式会社様は誰へ向けて発信するのかを言葉にできておらず、人物像を決めてから応募が動き始めました。採りたい人の決め方はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣で整理しています。
ステップ2 媒体をInstagramとXから選ぶ
媒体はInstagramとXのどちらか片方に絞ってください。両方を同時に始めると更新が途切れて、どちらのアカウントも育たないまま終わります。選ぶ基準は自社の好みではなく採りたい人が普段どちらを見ているかで決まります。
媒体 | 向いている採用 | 主に出すもの |
|---|
Instagram | 看護や介護・事務など職場の空気で決まる職種 | リール動画と写真 |
X | エンジニアや専門職など仕事の中身で決まる職種 | 文章の投稿とDM |
星晶会様は看護師の採用でInstagramのリールを軸に置き、日本トラスティソリューションズ様はXからエンジニアへ声をかけました。決裁者の役目はどちらか1つを選ぶ承認です。
ステップ3 発信のネタを社内から洗い出す
発信のネタは外から探すのではなく社内にあるものを先にまとめて洗い出してください。現場へ丸投げすると毎回ネタ探しから始まるので、月の投稿本数が安定しません。
- 入ったばかりの社員に1日の流れを話してもらう
- 研修や教育で実際に使っている資料をそのまま見せる
- 休憩室や設備など働く場所そのものを撮る
- 面接でよく聞かれる質問へ社長が答える
決裁者が承認するのは出演する社員の同意と、撮影を業務時間の中でやってよいという線引きです。ここが曖昧なままだと現場は遠慮して手が止まるので、ネタの出し方はSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略も見ながら形を決めてください。
ステップ4 応募までの導線を1本に絞る
応募までの道は1本に絞り、プロフィールのリンクは採用の入り口だけにします。行き先が複数あると見た人はどこから応募するのか迷い、フォームまでたどり着く前に離れてしまいます。
- 着地先:採用サイトか応募フォームのどちらか一方にする
- 一次対応:DMと電話を誰が受けるのかを名前で決める
- 返信の期限:何営業日以内に返すのかを社内で共通にする
- 記録:どの投稿を見て応募したのかを残す欄を作る
日本トラスティソリューションズ様は土台づくりからDM送信まで段階を分けて進め、Xでのやり取りを面談へつなげました。
ステップ5 数字を見て投稿を入れ替える
投稿の入れ替えは月に1回でかまいません。見る数字は保存とプロフィールへのアクセスと応募の3つに絞ってください。フォロワーの数だけを追っていると採用に効いた投稿が分からなくなります。
- 反応が良かった投稿の型を書き出して来月も同じ形で出す
- 数字が伸びない型は予定から外して投稿の本数を保つ
- 応募につながった投稿を社内へ共有して次の撮影に回す
星晶会様はリール投稿を毎月続けられる形にしてから、採用の応募が入るところまで届きました。数字の見方と入れ替えの進め方はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説で解説しています。
応募が集まらないときの対策と母集団形成でよくある失敗
集まらない原因を見られていない・刺さっていない・導線が切れているに分ける
応募が来ないときは、原因を見られていない・刺さっていない・導線が切れているの3つへ切り分けます。まとめてSNSは効かないと判断すると、直す場所を外して時間だけが過ぎていきます。3つはそれぞれ見る数字が違うので、どこで止まっているかは数字を並べると特定できます。
原因 | 見る数字 | 最初にやること |
|---|
見られていない | 表示回数・再生数 | 投稿の切り口とテーマを変える |
刺さっていない | プロフィールアクセス・保存 | 誰へ向けた発信か決め直す |
導線が切れている | 応募ページへの遷移・応募数 | プロフィール文と応募先を整える |
星晶会様は約3ヶ月でプロフィールアクセスを1,088件まで伸ばし、そこから求人応募2件へつながりました。表示が伸びてもプロフィールへ来ないなら刺さっていません。プロフィールまで来て応募が無いなら導線が切れています。
投稿は増えたのに応募が来ないときの対策
投稿の本数を増やしても応募が来ないときは、量ではなく誰に向けるかがずれています。届けたい相手を言葉にしていないと、当たりさわりのない投稿が並んで誰の記憶にも残りません。
名北ワード様は古い閉鎖的な職場と見られていた状態から、ペルソナを決め直して豆知識のような親しみやすい投稿へ切り替えました。その結果として採用の問い合わせは月約28名まで増えています。伝える相手と中身の決め方はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣で手順を出しています。
- 届けたい相手を1人に絞る(職種・経験年数・いまの不満)
- その人が知りたいことをそのまま投稿テーマへ置き換える
- 働く人の顔と1日の流れが分かる投稿を月に数本入れる
- 反応が動いた投稿だけ型として残して作り直す
応募は来るのに採用まで進まないときの対策
応募が来ても面接や入社まで進まないときは、入口ではなく応募後のやり取りに原因があります。
日本トラスティソリューションズ様は初回DMへの返信率25%から面談へつなげ、面接まで進んだ割合は30%でした。SNSは応募の前に会話できるので、そこで不安を消しておくと面接の設定まで届きます。
- 応募から最初の連絡までにかかった時間
- 応募から面接設定へ進んだ割合
- 面接から内定へ進んだ割合
- 辞退のときに相手が挙げた理由
- 面接で毎回同じ質問が出るなら投稿と求人票へ先に答えを入れる
外注へ丸投げすると止まる理由
外注は立ち上がりを速くしますが、丸投げにすると契約が切れた月に投稿も応募も止まります。判断の基準と素材の集め方が社内に残らないので、払ったお金が自社の力になりません。
社内に残す範囲と外へ出す範囲は次のように線を引きます。内製と外注の組み合わせ方はSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略でも整理しています。
- 社内に残す:誰に何を伝えるかの方針
- 社内に残す:現場の写真と動画と社員の声を集める動き
- 社内に残す:数字を見て次の投稿を決める判断
- 外へ出す:編集やデザインなど手間のかかる作業
- 外へ出す:立ち上げ期の型づくりと担当者の研修
担当者が抜けても続く体制の作り方
担当者が抜けても続く状態にするには、人ではなく型と手順へ仕事を寄せます。投稿テーマの一覧と撮影のルールと確認の流れを1枚へまとめておけば、引き継ぎは数日で終わります。
- 投稿テーマの在庫を切らさないよう月のうちに足しておく
- 撮影と文章の作り方を1枚の手順書へ残す
- 数字を見る会を月に1回だけ置いて次を決める
- 担当は2人で持ち、片方が抜けても回る形にする
ここまで型になっていれば、担当が変わっても応募の流れは細くなりません。社内で回す体制の作り方はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説で紹介しています。
まとめ 母集団形成は自社で回す形にすると採用単価が下がる
経営者が決めるべき3つのこと
母集団形成でつまずく会社は現場に任せきりで、経営が判断すべきところが決まっていません。経営が先に決めておくと現場の迷いが消えるのは次の3つです。
- 採用したい人の輪郭:職種や年齢だけでなく働く動機まで一枚にまとめる
- 担当者と使える時間:誰が週に何時間使うかを業務として決める
- 見る期間と判断の時期:いつの数字で続けるか止めるかを判断する
この3つが決まっていれば手法選びは後から変えられます。判断の材料はSNS採用のZ世代の母集団形成成功事例5選|戦略と運用の秘訣にもまとめています。
立ち上げ期にやることの順番
立ち上げ期は投稿から入らず、誰に何を伝えるかを固めてから手を動かす順番が早く進みます。
- 最初に目的と採用したい人像を決めて社内で共有する
- 次にプロフィールと応募の受け皿を整えて入口を作る
- そのうえで投稿を毎週の業務へ組み込んで本数を安定させる
- 最後に反応の良い投稿を型にして横へ広げる
この順番を飛ばすと投稿は増えても応募につながりません。細かい手順はSNS採用の成功事例9選|中小企業の実践例とZ世代の母集団形成戦略で解説しています。
自社で回す形へ移すときの相談先
外注だけで応募を集める形は止めた瞬間に流入が消えるため、社内に運用を残す形が採用単価を下げます。社内へ移すときの目安は次の3つです。
- 採用したい人へ届く投稿の型を自社で作れるようになる
- 撮影から投稿までを担当者が毎週回せる状態にする
- 数字の見方を覚えて次に直すところを自分で決められる
SNSCHOOLは研修の形で社内にこの流れを残す支援をしています。星晶会様は看護師の採用でゼロからアカウントを立ち上げ、約3ヶ月で応募につながりました。支援の中身はSNS採用のメリット・デメリットとは?成功事例もあわせて解説から確認できます。
よくある質問
Q1. 母集団形成にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 立ち上げから応募が動き出すまでは数ヶ月かかると見て、採用計画の期限を逆算してください。星晶会様は採用アカウントをゼロから作って約3ヶ月でインスタ経由の応募2件を獲得しました。日本トラスティソリューションズ様はX運用の開始から6ヶ月で面談9件まで届いています。短い期間で結果を求めると投稿が続かなくなります。
Q2. 母集団形成は中小企業でもできますか?
A. 採用の予算が限られている会社ほど、広告費に頼らない母集団形成の効果が大きくなります。名北ワード様はフォロワーゼロから発信を始めて、採用の問い合わせを月約28名まで増やしました。社員数が少なくても現場の様子を出せる会社なら成立します。
Q3. 母集団形成で使う媒体はInstagramとXのどちらがいいですか?
A. 求職者の年齢と職種で決めます。現場の雰囲気や働く様子を見せられる仕事ならInstagramが向きます。文章で専門性を伝える職種や、こちらから声をかけて接点を作りたい場合はXのほうが動きます。両方を同時に始めると更新が止まるので片方から入ってください。
Q4. 応募数が増えても採用につながらないときはどうすればいいですか?
A. 集まった応募者が求める人物像と合っているかを先に確かめてください。ずれているなら母数を増やしても採用は決まらず、発信の中身と見せ方を変える必要があります。面接の段階で辞退が続いているなら選考の進め方に原因があります。
Q5. 母集団形成は外注と社内のどちらでやるべきですか?
A. 立ち上げだけ外部に任せて、運用は社内へ移す形が費用を抑えやすいです。全部を外注へ預けると社内にやり方が残らず、契約を止めた時点で母集団もゼロへ戻ります。判断の軸は自社の担当者が投稿の中身を決められるかどうかです。
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