企業のFacebookページは今も成果が出るのか
結論から言うと、企業のFacebookページは目的を絞れば今も成果が出ます。向く会社と向かない会社がはっきり分かれるので、まず自社がどちらかを見極めるところから始めます。
Facebookページが古いと言われる3つの理由
古いと言われる背景には大きく3つの理由があります。どれも実際に起きていることなので、先に正しく押さえたうえで判断するほうが安全です。
- 若い世代の利用が他のSNSへ移り、学生や20代に届きにくくなった
- 投稿がファン全員に表示されるわけではなく、フォロワー数のとおりには読まれない
- 更新が止まったページが放置されたまま検索結果に残り、動いていない印象を与えている
ただしこの3つはFacebookページ自体に価値が無いという話ではありません。若い層への拡散を狙う商売には向かないという意味で受け取るのが正しい読み方になります。逆に言えば狙う相手が合っていれば、今でも問い合わせや受注につながります。
それでも企業がページを残す価値があるのはどんな場合か
価値が高いのは、決裁権を持つ層と同じ年代へ届けたい会社です。実名で使う人が多いので、どんな会社の誰が見ているのかが読み取りやすい場所でもあります。
- 商談の前に会社や担当者の人柄を調べられるビジネス
- 単価が高く、検討期間が数か月にわたる商材
- 地域や業界のつながりの中で名前が知られている会社
- 既存のお客様や取引先との関係を保ち続けたい会社
- 代表や社員が文章で考えを伝えるのが得意な会社
反対に主なお客様が10代から20代なら、Facebookを主軸にする必要はありません。その場合はInstagramやTikTokを中心に据えて、Facebookは会社の基本情報を置く場として最小限に使う形で足ります。Instagramを部署や事業ごとに分けて運用する方法はインスタグラムの複数アカウントの作り方やメリットを解説!他の人にバレるなどの注意点は?で整理しています。
SNS経由で200万円の案件につながった不動産会社の例
不動産の株式会社クリエートハウジング様は、Facebook運用を続けてSNS経由で200万円の高額案件を受注しました。高額な売買では信頼関係づくりが課題になるため、代表自身が得意な文章の発信で会社の理念や実績を伝え続けた取り組みです。
投稿にはいいね88件とコメント5件が付き、読んだ人の共感が目に見える形で返ってきました。派手な拡散ではなく、同じ人が何度も読むうちに人柄と考え方が伝わり、相談相手として選ばれた流れです。
自社に向いているかを見分ける3つの質問
向き不向きは次の3つの質問で判断できます。2つ以上に「はい」と答えられるなら、Facebookページを続ける価値があります。
- 買ってもらうまでに、相手の信頼を得る時間が必要な商材か
- お客様や取引先の決裁者に、40代以上の人が多く含まれるか
- 代表や社員が、考えや現場の話を文章で書き続けられるか
すべて「いいえ」なら、投稿を増やしても成果は出にくいので他のSNSへ人と時間を回したほうが得です。1つでも当てはまるなら、次の章の使い方から自社に合うものを選んで試す形が進めやすくなります。
企業のFacebookページで成果が出る5つの使い方
投稿数を増やすことが目的になると運用は続きません。Facebookページは目的ごとに使い道を決めると成果が出ます。ここでは今も効果が残っている5つの使い方を順番に説明します。
決裁者層への認知づくりの場として使う
Facebookは実名での登録が前提なので経営者や管理職の利用者が多く残っています。若い層向けの発信には向きませんが、決裁権を持つ人へ会社の名前を覚えてもらう場としては今も使えます。
認知づくりで見るのはフォロワー数よりも誰に届いているかです。商談の場で「見ています」と言われる状態を作れれば、最初のやり取りがぐっと軽くなります。
- 代表や役員の名前と顔を出して発信する
- 業界の話題に自社の考えを添えて投稿する
- セミナーや展示会の告知をページから出す
- 同業や取引先の投稿へコメントして接点を作る
SNS運用が未経験だった営業代行の会社では、半年でTikTokのフォロワーが4,028人まで伸びて会社の認知が広がりました。媒体は違っても、発信を続けた会社に声がかかる流れは共通しています。
既存の取引先との関係を保つ場として使う
新規のお客様を集める力より、すでに付き合いのある相手との関係を保つ力のほうが強い媒体です。名刺交換した相手がページをフォローすれば、こちらから連絡しなくても会社の動きが伝わり続けます。
半年に一度しか会わない相手でも、投稿を通して近況が伝わっていれば次の相談につながります。営業の電話を増やす前に、この接点を作っておくほうが負担は小さく済みます。
実績や事例をためる置き場として使う
Facebookページは投稿が流れて消えるのではなく、会社の実績が時系列で積み上がる置き場になります。はじめて取引を検討する相手は必ず過去の投稿までさかのぼって見ます。
不動産の会社では代表自身が得意なテキストでの発信を続け、会社の理念と実績を伝えました。その積み上がりが共感を生み、SNS経由で200万円の案件の受注につながっています。高額な商品ほど、こうした信頼の材料が意思決定を後押しします。
採用のときに会社を信じてもらう材料にする
求人サイトの情報だけでは社内の様子が伝わらず、応募者は会社名で検索して雰囲気を確かめます。そのときFacebookページに日々の動きが残っていれば、求人票の内容が本当だと伝わります。
- 社員が働いている様子の写真を定期的に出す
- 表彰や資格の取得など社内の出来事を残す
- 社内の研修やイベントの中身を公開する
- 代表が採用の考え方を自分の言葉で書く
中途の採用では応募者の年齢層とFacebookの利用者層が重なります。新卒向けの発信は他の媒体に任せ、ここでは経験者へ向けた中身に絞ると効きます。
広告の受け皿として使う
Facebook広告を出すにはページが必要で、広告を見た人は必ず出し手のページを確認します。投稿が半年前で止まっているページだと、広告を見た人の気持ちがそこで冷めてしまいます。
受け皿として整えるなら、更新を止めないことと情報をそろえることの2つで足ります。動画の素材を自社で作るなら編集アプリの選び方も関わってくるので、くわしくは【2025年最新】Editsアプリの使い方を初心者にもわかりやすく解説!Instagramの編集に最もおすすめな理由とはでまとめています。
- 広告を出す期間は投稿を止めない
- 会社の基本情報と問い合わせ先をそろえる
- 広告の内容と関係する投稿を上に固定する
- コメントや問い合わせへ返す人を決めておく
企業のFacebookページ運用にかかる費用と体制の考え方
外注と内製で変わる費用の中身
Facebookページの費用は月いくら払うかより、何にお金が消えているかで見たほうが判断しやすくなります。外注なら運用代行の月額に撮影や画像制作の実費が乗る形になります。内製の場合は人件費が中心で、担当者が月に何時間使うかで実質の費用が決まります。
項目 | 外注 | 内製 |
|---|
主な費用 | 運用代行の月額と制作の実費 | 担当者の人件費 |
立ち上がり | 早い | 型ができるまで時間がかかる |
社内に残るもの | 報告書と投稿の実績 | 書き方と反応のノウハウ |
止まるリスク | 契約終了で更新が止まる | 担当の異動で止まる |
早く形にしたいなら外注が向いていて、ノウハウを社内へ残したいなら内製が向いています。研修で投稿の型を覚えてから内製へ寄せる進め方なら、費用を抑えつつ運用の質も保てます。
外注費が成果に見合っているかの見方
見合っているかの判断は、フォロワーやいいねの数ではなく問い合わせと受注で行います。Facebookは利用者の年齢層が比較的高く、1件の単価が大きい商材で効きやすい媒体です。
- ページ経由で来た問い合わせの件数
- 問い合わせから商談へ進んだ割合
- 受注1件あたりの平均単価
- 反応が大きかった投稿のテーマ
- 月の運用費と受注金額の差
不動産のクリエートハウジング様は代表自身のテキスト発信を続け、Facebook経由で200万円の案件を受注しました。1件の受注で年間の運用費を上回る商材なら、反応が静かな月があっても続ける価値は十分あります。
社内に担当を置くときにかかる手間
内製にすると支払いは減りますが、手間は担当者の時間という形でそのまま残ります。実際にかかるのは投稿を作る時間だけではありません。
- 投稿の企画とネタ集め
- 写真の用意と文章の作成
- 公開前の社内確認
- コメントやメッセージへの返信
- 月ごとの数字のまとめ
兼任で回すなら投稿の本数を欲張らず、返信と公開前の確認を先に守るほうが長く続きます。担当が1人だけだと異動や退職で更新が止まるので、権限を持つ人を複数にしておくと安全です。
他の媒体と予算を分けるときの優先順位
予算に限りがあるなら、複数の媒体を同時に始めるのは避けたほうがよいです。商材と顧客の年齢によって、力を入れるべき媒体は変わります。
- 問い合わせが出ている媒体から先に厚くする
- 顧客の年齢層に合う媒体を次に置く
- 認知を広げたい段階なら動画の媒体を足す
- 人手が足りない媒体はいったん更新を止める
営業ハック様はSNS未経験の状態からTikTokへ絞り、企業の認知を広げる成果につなげました。Facebookへ予算を置くなら、経営者や決裁する立場の人へ届けたい情報があるかで決めると迷いません。
企業のFacebookページ運用の進め方5ステップ
目的とゴールを1つに絞る
最初にやるのは目的を1つへ絞る決定で、ここが曖昧だと投稿の中身も担当者の動きもぶれます。採用も集客も信頼づくりも全部やろうとすると、どれも中途半端なページになります。
不動産のクリエートハウジング様は代表が理念と実績を伝える発信に絞り、信頼を積み上げて高額な売買案件の受注まで進みました。目的が1つだと投稿のテーマも自然に決まります。
- 既存の取引先へ会社の近況を届ける
- 採用の応募者へ働く様子を見せる
- 商談前の相手に信頼材料を渡す
- セミナーやイベントの集客をする
- 広告の受け皿としてページを整える
決めた目的は口頭でなく文章で社内へ共有し、しばらくは変えない前提で運用すると現場が動きやすくなります。
ページの基本情報と問い合わせ導線を整える
投稿を始める前に、ページの基本情報と問い合わせ導線を先に埋めます。ここが空のままだと、せっかく見てもらっても次の行動へつながりません。
電話番号やサイトのURLは実際に押して行き先を確かめます。スマホで見たときに情報が切れていないかも一緒に確認してください。
- 会社名・住所・電話番号・営業時間
- 事業内容の説明文と自社サイトのURL
- カバー画像とプロフィール画像
- 問い合わせボタンの行き先
- 管理者の権限と担当の範囲
管理の権限は複数の人で持ち、担当者が抜けたら誰も入れない状態を避けます。ほかのSNSではアカウントが止まるリスクもあるので、考え方は【2026年最新版】Instagramアカウントが凍結される10の理由と対処法でまとめています。
投稿の型を決めて使い回す
毎回ゼロから考える運用は続きません。型をいくつか決めて回す形にすると、担当者が替わっても同じ品質で出し続けられます。
- 実績や事例の紹介
- 社員やチームの紹介
- 会社の考え方や理念の話
- イベントやセミナーの案内
- よくある質問への回答
営業ハック様はSNS未経験の状態から挑み、型を決めて発信を続けることで企業の認知を広げました。型が決まっていれば、ネタ探しに時間を取られずに済みます。
反応を見る指標を決めておく
見る指標は運用を始める前に決めます。フォロワー数だけを追いかけると、目的と関係のない数字で一喜一憂することになります。
目的 | 主に見る指標 | 見るときの考え方 |
|---|
信頼づくり | コメント・保存 | 相手からの言葉が増えたかを見る |
認知を広げる | リーチ・表示回数 | 前の月より伸びた型を残す |
問い合わせ | リンクのクリック | 投稿から導線への流れを見る |
採用 | プロフィールの閲覧 | 応募前に見られているかを見る |
月に一度は数字を並べて、反応が良かった投稿とそうでない投稿を分けて記録します。この記録が次の型の改善と広告の判断材料になります。
成果が出た投稿を広告に回す
最後の段階が広告です。反応が良かった投稿へお金を足す形なら、新しく広告用の素材を作るより外れが少なくなります。
回すかどうかは前の段階で決めた指標で判断します。感覚で選ばず、記録に残った数字の良い投稿から順に試してください。
金額は少額から始めて、届ける相手の条件を変えながら反応の差を見ます。担当者が使える上限を先に決めておけば、現場が判断に迷わず動けます。
企業のFacebookページ運用でよくある失敗と注意点
投稿が止まってページが放置される
企業のFacebookページでいちばん多い失敗は、更新が止まって何か月も放置される状態です。会社名で検索した人が最後の投稿の古い日付を見ると、事業そのものが止まっていると受け取られる恐れがあります。
止まる理由はやる気の問題ではなく、運用の設計が重すぎることにあります。次のどれかに当てはまるなら、続けられない形になっている可能性が高いです。
- 1本ごとに撮影や編集が必要な作りにしている
- 投稿の内容を毎回ゼロから考えている
- 社内の承認が多くて公開まで日数がかかる
- 担当が1人で、休むと誰も投稿できない
- 目的が決まっておらず書くことが浮かばない
対策は本数を減らしてでも途切れさせない形へ切り替えることです。クリエートハウジング様は代表が得意なテキストでの発信を続け、会社の理念や実績を伝えて高額案件の受注につなげました。
他のSNSの投稿をそのまま流すだけになる
InstagramやXの投稿をそのまま転載するだけのページは、だんだん反応が落ちていきます。Facebookは実名で見ている人が多く、会社の考えや現場の話に反応が集まりやすい場所です。
とはいえ全部を作り直す必要はありません。他のSNS向けに作った素材を使いつつ、Facebookに合う形へ直すところを決めておけば手間は増えません。
- 冒頭の2〜3行を、読む相手に合わせて書き直す
- ハッシュタグを並べず、本文の説明を厚くする
- 縦長の画像や動画は見切れないサイズへ差し替える
- 社名や担当者の名前を本文に入れて誰の発信か分かるようにする
いいねの数だけで良し悪しを決めてしまう
いいねの数だけで判断すると、商談につながっていた投稿を自分で止めてしまいます。反応が静かでも、意思決定に関わる人がじっくり読んでいる投稿はあります。
クリエートハウジング様の事例では、いいね88件とコメント5件という反応から信頼が積み上がり、200万円の案件につながりました。数の大小ではなく、誰が読んで何が起きたかを見る必要があります。
- 問い合わせや資料請求までつながった投稿はどれか
- コメントや返信をくれた人は狙っていた相手か
- ページから自社サイトへ移った人の動き
- 採用や取引先からの反応があったか
担当者が増えて権限の管理が崩れる
運用に関わる人が増えると、誰がどこまで操作できるのか分からなくなります。Facebookページの権限は個人アカウントにひも付くため、退職した人の権限が残ったままになりがちです。
管理者を1人だけにする運用も危ないです。その人が辞めたり連絡が取れなくなると、ページへ誰も入れなくなります。次の3点を決めておけば、人が入れ替わっても運用は続きます。
- 管理者は複数置き、代表か責任者が必ず1人入る
- 外部の支援会社や新しい担当には投稿だけの権限を渡す
- 人の入れ替わりがあった月に権限の一覧を洗い出す
権限の整理は投稿の内容づくりより後回しにされやすい作業です。運用を始める最初の段階で決めておくと、あとから困ることがなくなります。
まとめ:企業のFacebookページは目的を決めれば今も使える
成果につながるページとそうでないページの差
成果の差は投稿の本数ではなく目的の決め方で生まれます。伸びるページは誰に何を伝えるかが決まっていて、投稿の中身と見てほしい相手がつながっています。反対に伸びないページは目的が曖昧なまま更新そのものが仕事になっています。
- 誰に何を伝えるかを1行で言える
- 投稿のあとに問い合わせや紹介という次の動きがある
- 経営者や社員の顔と言葉が出ている
- 数字を見る担当と見る頻度が決まっている
- 続けるか止めるかの基準も先に決めてある
クリエートハウジング様は代表が得意なテキスト発信を続けて会社の理念と実績を伝え、共感から高額な売買案件の受注につなげました。
外注を見直すときに確認したい点
外注を見直すときは成果物の量ではなく自社に何が残るかで判断します。運用を代わりにやってもらうだけでは、契約が切れた時点でページが止まってしまいます。
- その投稿にした意図を言葉で説明してもらえるか
- 社内の人でも書ける型に落ちているか
- 報告の数字が次の行動とつながっているか
- 支援が終わったあとも自社で回せるか
伴走しながら社内へ残す形なら未経験からでも立ち上がります。営業ハック様はSNS運用の経験がない状態から始めて企業の認知を広げました。
自社に合う進め方を決めるための次の一手
次の一手は自社の目的を1行で書いてから、今のページと見比べることです。ずれている部分が分かれば直すところは自然に絞られます。
- 目的を1行で書き出して社内で共有する
- 担当者と投稿の頻度をその場で決める
- 見る数字を絞って毎月の確認日をおさえる
- 半年続けた時点で広告や他のSNSを足すか考える
自社だけで判断に迷うなら社外の目を入れたほうが早く進みます。SNSCHOOLは研修と伴走支援で社内に運用を残す形をお手伝いしています。
よくある質問
Q1. 企業のFacebookページはもう古いのでしょうか?
A. 利用者の層が変わったので若年向けの集客には向きませんが、決裁者層への認知や既存顧客との関係づくりでは今も使えます。不動産会社の事例ではFacebook経由で200万円の案件を受注しています。
Q2. Facebookページと個人アカウントは何が違いますか?
A. ページは会社として運用する入れ物で、複数の担当者に権限を分けられます。反応のデータが見られる点と広告に回せる点も個人アカウントとの大きな違いです。
Q3. BtoB企業でもFacebookページは使えますか?
A. 実名で使う人が多く役職者が見ている媒体なので、BtoBとは相性が良い部分があります。すぐの引き合いより、商談前に会社を調べられたときの信頼づけとして効きます。
Q4. 投稿の頻度はどれくらいを目安にすればいいですか?
A. 毎日出す必要はなく、止まらない頻度で続けられるかが先です。続けた結果として、いいね88件とコメント5件の反応が付いた投稿が受注につながった例もあります。
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