なぜ企業の研修をオンラインで行う会社が増えたのか
拠点や勤務時間がばらけて集合研修の日程が組めない
企業の研修をオンラインへ移す会社が増えた一番の理由は、内容の良さより日程が組めない事情にあります。拠点が分かれて勤務時間もずれている会社では、全員を同じ日に同じ会場へ集めるのが難しくなります。
店舗や現場を持つ会社は営業時間中に人を抜けないため、本部の都合で日を決めると現場が回らなくなります。日程調整だけで何週間も動けず、決まったころには伝えたい話が古くなる場合もあります。
- 本社と地方拠点で就業時間や繁忙期がずれている
- 店舗や現場があり営業時間中に社員を抜けない
- シフト勤務や時短勤務の社員が混ざっている
- 中途入社が続いて受講のタイミングが揃わない
オンラインなら同じ内容を何回かに分けて届けられるので、全員を一日で集める前提を外せます。録画を残しておけば当日に出られなかった社員も後から追いつけます。
会場費や交通費より社員を止める時間のほうが大きい
集合研修でかかる費用の中心は、会場費や交通費ではなく社員が業務を離れる時間です。受講料や会場費は見積もりに並ぶので目につきますが、移動と業務停止の時間はどこにも請求されません。
- 講師料と受講料 … 見積もりに出る
- 会場費と機材費 … 見積もりに出る
- 往復の交通費と宿泊費 … 精算で出る
- 移動している時間の人件費 … どこにも出ない
- 研修中に止まっている業務の分 … どこにも出ない
部長クラスを集める研修では、止まる業務の重さが一般社員の場合より大きくなります。決裁も承認も同時に止まるため、実際の負担は請求書の金額だけでは測れません。企業のオンライン研修が選ばれる理由の多くは、この止まる時間を削れる点にあります。
SNSのように仕様が変わる分野は学び直す回数が増える
一度教えれば終わる内容なら集合研修で足ります。SNSのように仕様が変わる分野は、覚え直す機会を何度も用意する必要があります。
表示の仕組みや機能は運営側の都合で変わるため、前の年に伸びた作り方が通らなくなります。担当者が異動や退職で入れ替わると、社内に残った手順書だけでは追いつけません。
- 投稿の表示や機能の仕様が変わったとき
- 新しい媒体を使い始めるとき
- 担当者が交代して運用の考え方が途切れたとき
- 数字が伸び止まって原因が読めないとき
オンラインなら短い単位で必要なときだけ開けるので、学び直しの回数を増やしても負担が重くなりません。
外注費を払い続ける形から内製化へ切り替える動きが出てきた
運用そのものを外に出す形では、費用が毎月の固定費として積み上がります。成果が出ても作り方は社内に残らず、契約を止めた月から投稿も分析も動かなくなります。
研修で社内に回す力を残した会社は、外注を続けなくても運用が止まりません。株式会社営業ハック様はSNS運用の経験がない状態から研修でTikTokを始めて、会社の認知を広げました。Salon de Lavie様は運用の基礎とインサイトの読み方を覚えて、アカウントの方向性を決め直しました。
社内で回す形へ切り替える進め方はSNS運用の研修が企業に必要な理由は?無料のセミナーや研修の実績・成功事例も紹介でまとめています。オンラインか集合かを選ぶ軸は費用と時間の2つです。この先の章ではこの2つで比べていきます。
企業のオンライン研修と集合研修の違いを費用と成果で比べる
費用の内訳の違いは会場と移動と講師の拘束時間で出る
費用の比較は見積書に出る金額と出ない金額を分けるところから始めます。集合研修は会場費と受講者の交通費が後から積み上がるので見積書の数字だけでは総額が読めません。オンライン研修は会場と移動の費用が消える一方で配信の準備や録画の後処理という項目が増えます。
同じ内容を学ぶ前提で、費用の出どころを項目ごとに並べると違いがはっきりします。
費用の項目 | 集合研修 | オンライン研修 |
|---|
会場費と備品 | かかる | かからない |
受講者の移動と宿泊 | 人数分かかる | かからない |
講師の移動と待ち時間 | 拘束時間に含まれる | 講義の時間だけ |
資料の印刷 | 人数分の部数が必要 | データで配れる |
配信の準備と機材 | ほぼ不要 | 初回に必要 |
録画の保存 | 別料金になりやすい | そのまま残せる |
講師の拘束時間も見落としやすく、移動の往復が要らないぶん見積書の金額が下がります。集合研修は移動と待ち時間まで含めて押さえる形になるのでその時間も費用に入っています。総額で並べ直すと社内の判断が変わるため、見積書に出ない費用まで先に洗い出します。企業のオンライン研修の費用の見方はSNS運用の研修が企業に必要な理由は?無料のセミナーや研修の実績・成功事例も紹介でも整理しています。
参加できる人数と拠点の広がり方が変わる
参加できる人数の上限が会場の広さで決まらない点がオンライン研修の大きな違いです。同じ内容を全国の拠点へ同時に届けられるので拠点ごとに講師を呼ぶ必要がなくなります。
- 本社から遠い地方拠点の社員
- 店舗や現場でシフト勤務をしている人
- 時短勤務で移動の時間が取りにくい人
- 期の途中で入社した中途の社員
美容室のSalon de Lavie様は現場のスタッフがInstagramの運用研修を受けて投稿の方向性を社内で揃えました。店舗を離れずに受けられる形なら、営業の合間にも受講の予定を入れられます。
録画が社内に残るかどうかで翌年の費用が変わる
録画が社内に残るかどうかは翌年以降の費用に直結します。毎年同じ内容を講師に頼み直すと受講する人数が変わっても費用はほぼ同じ額で発生します。録画が手元にあれば基礎の部分は社内で配れるので、講師に頼む範囲を必要なところへ絞れます。
- 期の途中で入った人への基礎の共有
- 当日に出られなかった人の振り返り
- 別の拠点や部署への横展開
- 上司と部下で判断の基準を合わせる場面
ただしSNSの画面や機能は変わるため、録画で足りるのは考え方の部分に限られます。毎年あらためて習うのは新しい機能と自社の数字の読み方で、この部分だけ講師に頼む形が続けやすくなります。
受講後のフォローと質問のしやすさが変わる
受講後のフォローは形が違うだけで、どちらが手厚いと決まっているわけではありません。集合研修は休憩時間に直接聞ける強みがあり、オンライン研修は質問と回答が文字で残ります。オンラインでは黙っていても目立たないので、質問が出る仕掛けを先に決めておきます。
- 研修のあとも使える質問の窓口
- 作った投稿や資料への添削
- 数字を持ち寄って振り返る会
- 講師と担当者が話す定例の枠
株式会社営業ハック様はSNS運用が未経験の状態から研修と伴走支援を受けて、TikTokのフォロワーを11人から4,028人まで伸ばしました。研修の当日で終わらせず質問できる相手が残っているかどうかが、成果の差になって出てきます。
オンライン研修と集合研修の使い分けの判断基準
知識を入れる回はオンラインに寄せる
覚える内容が決まっている回はオンラインへ寄せると効率が上がります。用語や制度の説明は聞いて確かめる作業が中心で、同じ部屋に集まる理由が薄いからです。オンラインへ寄せやすい内容を挙げます。
- 法令やコンプライアンスの基礎
- ツールやシステムの操作手順
- SNSの用語とアルゴリズムの前提
- 自社の商品知識と料金の説明
- 新任者へ渡す前提のすり合わせ
録画を残しておけば中途入社の人へそのまま渡せて、同じ説明を毎年やり直す手間が消えます。理解できたかどうかは小テストやチャットの返答で確かめられます。
手を動かす練習と相互レビューは集合が向く
手を動かす回と見せ合う回は集合研修が向きます。作ったものをその場で直す工程は、人と人の距離が近いほど早く進むからです。
画面越しだと講師が受講者の手元を見られません。撮影の角度や編集の操作は、言葉で説明するより実物を見せたほうが短い時間で伝わります。
- 撮影と編集の実習
- 接客や商談のロールプレイング
- 他部署を混ぜた相互レビュー
- 機材や什器を実際に触る回
役員や店長の合意を取りたいテーマは対面を混ぜる
やる・やらないを決めるテーマは対面を混ぜます。役員や店長が納得しないまま進めた研修は、現場でそのまま止まるからです。
オンラインだと発言しない人の反対が見えず、あとから「聞いていない」が出てきます。方針を決める初回と結果を見る最終回だけ集めると、判断が同じ場でそろいます。決め方の手順はSNS運用の研修が企業に必要な理由は?無料のセミナーや研修の実績・成功事例も紹介でまとめています。
少人数や多拠点や交代制の職場はオンラインが有利
拠点が離れている会社や交代制の職場は、オンラインのほうが実施のハードルが下がります。全員の予定を丸1日そろえる必要がなくなるためです。
- 店舗が複数あり移動に時間がかかる
- シフト制で全員が同時に抜けられない
- 対象者が各拠点に数人ずつしかいない
- 時短勤務や育休明けの社員が混ざる
美容室のSalon de Lavie様は店舗を回しながら研修を受け、運用の基礎とインサイトの見方を身につけました。
ハイブリッドで組むときの回数の配分
企業のオンライン研修は集合研修と組み合わせる形が現実解になります。知識をオンラインで先に入れて、対面は練習と合意づくりに絞る組み方です。
研修のテーマ | 向く形式 | 理由 |
|---|
用語・制度・操作の理解 | オンライン | 録画で見返せて日程も合わせやすい |
撮影や商談の練習 | 集合 | 手元と表情を見ながら直せる |
方針の決定と振り返り | 集合 | その場で判断と温度感がそろう |
拠点をまたぐ情報の共有 | オンライン | 移動なしで全拠点が同じ話を聞ける |
対面の回は初回と最終回に置き、あいだをオンラインでつなぐと出席率が保てます。日程が合わない拠点には録画を配り、次の対面までに追いついてもらいます。
企業のオンライン研修のやり方を5ステップで解説
ステップ1 研修で変えたい業務と数字を決める
最初に決めるのは研修の中身ではなく現場で変えたい業務です。問い合わせを増やすのか採用の応募を増やすのかで、選ぶ内容も出す課題も変わります。決める人がこの一文を先に書いて渡すと、以降の設計がぶれません。決めておくのは次の項目です。
- 変えたい業務(問い合わせ対応・採用・自社SNSの発信など)
- いま見ている数字と現在の値
- いつまでにどこまで上げたいか
- 毎月その数字を出す担当者
数字は細かく作り込む必要はなく、今の値を控えておくだけで十分です。研修の前後を並べて見せられると、次の予算の話も社内で通しやすくなります。
ステップ2 受ける人を担当者と決める人の両方にする
受ける人を実務の担当者だけに絞ると、研修の成果は出にくくなります。決める人が同じ内容を聞いていないと、現場から出た案が承認の段階で止まるためです。営業と採用のように部門をまたぐときは、両方から一人ずつ出してもらいます。
部長や役員は全部の回に出なくても構いません。初回の考え方の回と最終回の発表だけ入ると、現場の判断が速くなります。オンラインなら移動の時間が要らないので、忙しい役職者でも予定を合わせやすくなります。
ステップ3 回数と間隔を決めて単発にしない
一度きりの講義で終わらせると、聞いた内容は現場に残りません。複数回に分けて、回と回のあいだに実際に手を動かす期間を置きます。
回と回のあいだをあければ、受けた内容を自分の業務で試す時間が作れます。次の回では試した結果を持ち寄り、講師がその場で直す流れが基本です。自社の題材で回すので、一般的な事例を聞くだけの講義とは定着が違います。予算の都合で回数を絞るときは、期間を縮めるのではなく毎回の時間を短くします。
ステップ4 ライブと録画の組み合わせを決める
すべてをライブでやる必要はなく、知識の説明は録画で各自に見てもらえば十分です。ライブの時間は、自社の題材を使う演習と質疑にあてるほうが効果が出ます。振り分けの目安は次のとおりです。
- 録画に向くもの:用語や機能の説明・操作の手順
- ライブに向くもの:自社の企画づくり・添削・受講者同士の発表
- 決める人が出る回:初回の方針確認と最終回の発表
- どちらでも残すもの:あとから見返せる録画データ
録画を社内に残すと、あとから入った社員が同じ内容を受けられます。研修が一度きりの出費で終わらず、社内の教材として残るのが大きいです。
ステップ5 終わったあとの運用ルールへつなぐ
最終回で解散にすると、翌月には元のやり方へ戻ります。研修の最後に、誰が何をいつまでにやるかを決めて社内のルールに落とします。
決めるのは担当と頻度、そして数字を見る場です。毎月の会議へ研修で決めた数字を載せると、続いているかどうかが一目で分かります。SNS運用が未経験だった営業ハック様も、自社のアカウントを題材にして研修後の運用まで続けています。
企業のオンライン研修は、この5つを決めてから見積もりを取ると各社を比べやすくなります。進め方の細かいところはSNS運用の研修が企業に必要な理由は?無料のセミナーや研修の実績・成功事例も紹介もあわせて確認してください。
オンライン研修で成果が出た企業の事例と共通点
営業代行の会社がTikTokで認知を広げた事例(フォロワー11人から4,028人へ)
営業代行の株式会社営業ハックはSNS運用の未経験からTikTokに挑戦し、6ヶ月でフォロワーを11人から4,028人へ伸ばしました。社内にSNSの担当者がいない状態からの出発でした。
投稿の本数を増やすだけでは数字は動かないので、研修で運用の型を学んでから伴走支援で内容を直す順番を取りました。未経験の担当者でも判断の基準ができると迷いが減ります。
- 出発点は社内にSNS運用のノウハウが無い状態
- 研修で基本を学んでから伴走支援で改善を重ねた
- 認知が広がって新しい顧客接点が生まれた
見ておきたいのは外注ではなく自社の担当者が回した点で、社内に人が育つと次の投稿の判断を自前で下せます。認知が広がった結果として営業の入口も増えました。
美容室がInstagram運用研修でフォロワーを約2倍にした事例
美容室のSalon de LavieはInstagramの運用研修を受けて、フォロワー数を約2倍まで増やしました。店舗の営業が終わったあとでも受けられるのがオンライン研修の利点です。
始める前の課題は運用の知識不足とブランディングで、アカウントの方向性が社内で定まっていない状態でした。
研修で運用の基礎とインサイト分析を学ぶと方向性がはっきりして、ターゲットに合うフォロワーが集まりました。数だけを追うのをやめて相手を絞ったことが効いています。
ストーリーズを使う習慣もでき、お客様と日常的にやり取りする機会が生まれています。
成果が出た2社に共通していたこと
業種も使うSNSも違う2社ですが、成果につながった進め方にはほぼ同じ流れがありました。
- 誰に向けて発信するかを先に決めている
- 研修で基本を学んだあとに運用しながら直す
- 投稿の数ではなく数字を見て次の内容を選ぶ
- 外注へ任せきりにせず社内の担当者が手を動かす
どちらも研修を受けただけで終わらせず、学んだ型を自社の投稿へすぐ当てはめました。
企業のオンライン研修でも同じで、学ぶ場と手を動かす場がつながった会社が数字を動かしています。
自社に置き換えるときの見方
他社の数字をそのまま自社の目標に置くと、前提の条件が違うので途中で続かなくなります。
見るべきは伸びた幅ではなく、未経験の状態からどんな順番で形を作ったかという進め方の部分です。順番が同じなら業種が違っても再現できます。
最初は対象を1つの部署か1つのアカウントへ絞り、小さく回して型ができるかを確かめます。
社内で通すときは他社の伸び幅を並べるより、自社で何を変えるかを先に書くほうが早いです。立ち上げの手順はSNS運用の研修が企業に必要な理由は?無料のセミナーや研修の実績・成功事例も紹介で整理しています。
企業のオンライン研修でよくある失敗と注意点
企業のオンライン研修がうまくいかないときは、原因がだいたい次の4つへ収まります。発注の前に条件として潰しておけば、同じ失敗はほとんど避けられます。
受けて終わりで投稿の中身が変わらない
いちばん多いのは、研修の直後だけ投稿が変わってしばらくすると元へ戻るパターンです。原因は学んだ内容が現場の手順へ落ちていない点にあります。受けた本人の記憶だけへ頼ると、担当が変わった時点で社内から手順が消えます。
- 研修中に自社の投稿を作って持ち帰る
- 投稿の型と撮影の手順を社内の文書へ残す
- 翌月の投稿計画をその場でまとめる
- 研修のあとも運用を見てもらう場を続ける
研修の中で自社の投稿を実際に作り、投稿の型を社内へ残すところまでやれば元へは戻りません。SNS運用が未経験だった営業ハック様は、研修と伴走支援をあわせて使いTikTokを社内で回す形まで持っていきました。
参加者を広げすぎて誰の仕事にもならない
全社員に受けさせる形は、情報共有としては悪くないものの投稿の中身までは変わりません。はじめは投稿を作る人と公開を決める人へ絞り、そのうえで役割ごとに受ける範囲を分けると動きが早くなります。
- 投稿を作る担当(撮影と原稿)
- 内容を確認して公開を決める責任者
- 数字を見て翌月の方針を出す人
人数を絞ると質問が具体的になるので、講師の答えも自社の状況に合ったものへ変わります。対象を広げるのは社内に手順が残ってからで間に合います。
講師が一般論だけで自社の題材を扱わない
アルゴリズムの解説だけで終わる研修は、聞いた直後は納得できても翌日の投稿へは移せません。自社の題材を扱わない講師は、質問が来ても一般的な正解を返すだけで判断の理由までは示せません。
発注の前に、自社のアカウントを見たうえで改善点を挙げてもらう時間を必ず入れてください。講師の実績は運用の経験と自社に近い業種の両方で確かめます。
Salon de Lavie様は、インサイトの見方を自店のアカウントで練習してアカウントの方向性を決め直しました。
成果を測る指標を決めずに始めてしまう
指標を決めずに始めると、研修が役に立ったかどうかを感想でしか語れなくなります。見る数字はフォロワー数だけではありません。投稿の本数と保存の数に加えて、問い合わせの件数まで月ごとに並べて動きを追います。
研修の効果は投稿の中身が変わってから数字へ出ます。はじめのうちは本数と内容の変化を見て、そのあとで成果の数字へ目を移します。
決めるのは研修の前です。目標を先に置いてから受けると講師へ渡す題材も絞れて、社内で報告するときの形も決まります。
研修費の費用対効果の見方と社内で通す進め方
外注費と研修費を同じ表に並べて比べる
企業のオンライン研修の費用対効果は、月額の安さではなく止めたあとに何が残るかで見ます。外注は依頼した分の成果物が毎月届きますが、契約を切ると発信そのものが止まります。研修は人が育つまで時間がかかる代わりに、担当者が変わっても回る型が社内に残る形です。
比べる項目 | SNS運用の外注 | 社内向けのオンライン研修 |
|---|
費用のかかり方 | 月額が毎月ずっと続く | 研修の期間に集中して終わる |
成果が出るまで | 依頼すればすぐ動き出す | 社内で手を動かす時間が要る |
やめたあとに残るもの | 納品された投稿とアカウント | 運用できる人と社内の型 |
社内にかかる負担 | 確認と素材の用意が中心 | 投稿と分析まで自社で担う |
向いている会社 | 短期で露出を増やしたい会社 | 発信を長く続けたい会社 |
表に並べるときは条件を揃えないと、毎月払う外注のほうが安く見えてしまいます。どちらが正しいという話ではなく、外注で立ち上げてから研修で内製へ移す組み合わせも選べます。
- 比べる期間を同じにする(単発の研修費と月額を並べない)
- 投稿や動画など月に出す量を同じ条件にする
- 社内の担当者が動く時間も金額へ置き換えて入れる
- 撮影費や広告費などどちらにもかかるお金は別枠で出す
稟議で必ず聞かれる3つのこと
役員が見ているのは金額の妥当性ではなく、お金を出したあとに社内がどう変わるかです。聞かれることは3つに絞れるので、答えを先に作っておくと一度の説明で通ります。
- いくらかかるか … 研修費と受講する社員の時間を合わせて出す
- 何が変わるか … 応募数や問い合わせなど社内にすでにある数字で示す
- だめだったらどうするか … 見直す時期と判断の基準を先に決めておく
成果の約束を数字で置く必要はなく、誰がどの頻度で発信を続けるかの計画があれば十分です。途中で立ち止まって判断する時期まで書いておくと、反対意見が出ても差し戻しになりません。オンラインなら会場費も移動時間もかからない分、初年度の金額を抑えた形で出せます。
研修会社へ事前に確認しておくこと
見積もりを取る前に確かめたいのは、研修が終わったあとの支えと成果物の扱いです。ここが曖昧なまま契約すると、受けた直後だけ盛り上がって発信が続きません。
- 自社と近い業種での支援実績があるか
- オンラインと集合のどちらの形にも対応できるか
- 研修後に質問できる期間と手段が決まっているか
- 録画やテンプレートを社内で使い続けられるか
- 講師が実際にSNSを運用している人かどうか
- 効果の測り方を一緒に決めてくれるか
SNS運用が未経験だった営業ハック様も、研修のあとの伴走があったから発信が続きました。美容室のSalon de Lavie様は分析の見方を覚えて、社内だけでアカウントの方向性を決められるようになっています。提案を比べるときは価格の差より支えの中身を見てください。
まとめ 企業のオンライン研修は集合研修との使い分けで成果が変わる
判断の順番をもう一度整理する
オンラインか集合かを先に決めると、研修の中身が形に引っ張られて成果から遠ざかります。決める順番は目的から入り、その目的に合う形を後から選ぶ流れです。
- 研修で変えたい行動を1つに絞る
- その行動が知識で変わるか練習で変わるかを分ける
- 知識の習得と情報の共有はオンラインへ回す
- 練習と関係づくりは集合研修の時間に充てる
- 実行できたかの確認は短いオンラインで繰り返す
この順番なら拠点が離れていても成果は出ます。結果を分けるのは形ではなく、変えたい行動をどこまで具体化できたかです。
最初に決める2つのこと
最初に決めるのは変えたい行動と見る数字の2つで、回数や形式はあとから調整できます。ここが曖昧なまま日程だけ押さえると、受けて終わりの研修になって費用も回収できません。
営業ハックさんはSNS運用が未経験の状態からTikTokに挑戦し、投稿を続けて企業の認知を広げました。Salon de Lavieさんはアカウントの方向性を決め直し、インサイトを見ながらフォロワーを伸ばしています。どちらも変えたい行動と見る数字が先にあったので、研修の中身が具体的になりました。
相談の前に社内で揃えておくもの
相談の前に次の5つを揃えておくと、初回の打ち合わせで研修の形まで決められます。
- 対象者の人数と拠点の数
- 変えたい行動と見たい数字
- いまの研修にかけている時間と費用
- 社内で講師役になれる人がいるか
- 成果を確認したい時期
全部埋まっていなくても問題ありません。分からない所を分からないまま持ち込めば、そこから一緒に決められます。
次にやることは1つだけです。次の研修で変えたい行動を1行に書き出してください。その1行が決まれば、企業のオンライン研修をどこまで任せてどこを集合で残すかが見えてきます。
よくある質問
Q1. オンライン研修は集合研修より費用が安くなりますか
A. 会場費と移動費が要らないぶん総額は下がりやすく、拠点が離れている会社ほど差が出ます。ただし回数や人数で金額は変わるので見積もりは条件を揃えて比べてください。
Q2. オンラインの研修でも現場で使えるようになりますか
A. 自社のアカウントや投稿を題材にすれば画面越しでも身につきます。SNSCHOOLの研修ではTikTokのフォロワーが11人から4,028人まで伸びた企業もあります。
Q3. 何人くらいから企業の研修として頼めますか
A. 担当者ひとりと上司だけでも組めますが、投稿を作る人と決める人の両方を入れると進みが早くなります。
Q4. 録画を配るだけの研修でも成果は出ますか
A. 知識を配るところまでは進みますが質問ができないため、自社の投稿に落ちないまま終わりやすくなります。講師が実物を見て直す回を1回は挟んでください。
Q5. 外注をやめて内製化へ切り替える判断はどこで決めますか
A. 毎月の外注費と同じ金額で社内に何が残るかを並べると決めやすくなります。運用の目的を自社の言葉で言えない状態なら、先に研修で言語化するほうが失敗しません。
SNSを自社で運用し、売上や採用につなげた10社の取り組みを、無料の資料にまとめています。自社なら何から始めればいいかを具体的に掴みたい方は、ぜひご請求ください。進め方を直接相談したい場合は、30分の無料相談もあわせてご利用いただけます。
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