【2026年最新版】建設業の人手不足対策にSNS採用を使う進め方やメリットを解説!中小の工務店でも効果は出る?

建設業の人手不足は求人を出しても応募が来ない段階まで進み、採用の入口そのものが細くなっています。

そこで応募者の母集団を自社で作る方法としてSNSを使う建設会社が増えてきました。

ただし外注に毎月払い続けても応募が増えない例は多く、費用の判断で迷う経営者が目立ちます。

この記事では建設業の人手不足対策としてSNS採用を使う進め方と費用の考え方をまとめました。

実際に成果が出た建設会社と工務店の事例も入れたので、自社で判断する材料として読んでください。

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建設業の人手不足が止まらない理由と応募が来なくなる仕組み

求人を出しても応募が来ない状態が当たり前になっている

建設業の人手不足は一時的な景気の波ではなく業界の構造として長く続いている問題です。求人を出せば人が集まった時代の感覚のままでいると不足の原因を読み違えたままになります。いま多くの建設会社では次のような状態が毎年のように繰り返されています。

  • 求人媒体へ掲載しても応募がゼロのまま期間が終わる
  • 応募が来ても現場の経験がない人ばかりで話が進まない
  • 入社しても数か月で辞めて元の人数へ戻ってしまう
  • 社長の人脈と紹介に頼り切って新しい層まで届かない

この状態が続くと媒体の掲載費だけが毎年積み上がって採用の成果は手元に残りません。応募が来ない理由を調べないまま媒体の数を増やしても結果はほとんど変わりません。

高齢化と若手の入職の少なさが同時に進んでいる

いまの現場を支えているのは長年働いてきたベテラン層で若手の層が薄い会社が目立ちます。この形だと退職のタイミングで人数と技術が同時に抜けて現場が回らなくなります。高齢化と若手不足が重なると次の順番で影響が出ます。

  • ベテランの退職が近い時期にまとまって来る
  • 技術を教える相手がいないまま現場の知識が消える
  • 一人が持つ現場が増えて残業と休日出勤が伸びる
  • 忙しさで採用へ手が回らず人手不足がさらに続く

人手が足りないと受けられる工事の量も決まるので採用の遅れは数年後の売上へそのまま出ます。建設業の人手不足を先送りできない理由は工事量と売上が人数で決まる点にあります。

国も若者と女性の入職促進に動いているが自社の発信の代わりにはならない

国土交通省は建設産業における若者・女性の入職と定着を促す取り組みをまとめて公開しています。国土交通省と厚生労働省は建設業の人材確保と育成へ向けた令和8年度予算案の概要も出しています(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。ただし国の動きだけでは届かない部分が残ります。

  • 業界の入口は広がるが自社が選ばれる理由は作られない
  • 制度や補助の情報は求職者の目に直接は入らない
  • 現場の雰囲気や一緒に働く人の様子は自社しか出せない
  • 応募の窓口まで来てもらう流れは自社で作るしかない

国の取り組みは建設業にとって追い風になりますが、受け取るには自社の情報が見つかる状態が必要です。業界全体の印象が良くなっても名前も中身も知らない会社へ応募が来ることはありません。

応募が来ない最大の原因は会社が知られていないこと

建設業の人手不足のなかで自社が手をつけやすい原因は求職者に知られていない点です。給与や休日の制度はすぐに変えられませんが知られていない状態は発信で変えられます。求職者が会社名を調べたとき多くの建設会社ではこうなっています。

  • 出てくるのは工事の実績と会社概要だけになっている
  • 働く人の顔や一日の流れがどこにも載っていない
  • 求人票の条件しか比べる材料が見つからない
  • 家族へ説明できる情報がなくて応募を見送る

比べる材料が無い会社は条件だけで並べられて大手や近隣の同業の下に埋もれます。工務店の森設計様は自社の強みが伝わる投稿へ切り替えて問い合わせを増やしました。採用でも同じ考え方が使えるので、自社の発信を作ることが人手不足対策の出発点になります。くわしい進め方は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でまとめています。

建設業の人手不足対策としてSNS採用が選ばれる3つの理由

求人媒体は応募が来た瞬間しか候補者と接点が持てない

求人媒体は応募ボタンが押された瞬間に初めて接点が生まれる仕組みで、それまで自社の中身は相手にほとんど届きません。掲載を止めれば接点もその日で切れるため、募集のたびに知名度をゼロから作り直すことになります。求人媒体だけに頼る採用では、次のような状態が毎年くり返されます。

  • 掲載していない期間は会社の名前が候補者の目に触れない
  • 応募する前に職場の雰囲気を知る手段がほぼ無い
  • 給与や休日といった条件の数字だけで同業と比べられる
  • 掲載を止めた翌日には応募の流入も止まる

SNSは一度出した投稿が残るので、募集していない時期でも会社を見てもらえます。転職を考え始めた人に思い出してもらえる状態を先に作れるところが、建設業の人手不足対策として選ばれる理由の一つです。

比べる点

求人媒体

SNS

接点が生まれる時

応募された瞬間だけ

投稿を見た時からずっと

伝わる中身

給与や休日などの条件

現場の空気と働く人の顔

止めたとき

その日で流入が切れる

過去の投稿が残る

向いている役割

今すぐ採りたい時の短期の集客

長く続く母集団づくり

働く様子を先に見せると応募のハードルが下がる

建設業の求人で応募をためらう理由は、仕事の中身より社内が見えない不安にあります。先輩の年齢層や現場の安全への気の使い方が分からないまま応募するのは勇気が要ります。

写真と動画で働く様子を先に出しておくと、応募の前に次の不安がかなり消えます。

  • どんな年代の人が働いているか
  • 1日の流れと作業が終わる時間
  • 未経験がどこまで任されるか
  • 安全対策や道具にどれだけお金をかけているか
  • 社長や現場のリーダーがどんな話し方をするか

建設業ではありませんが、採用アカウントをゼロから立ち上げた医療法人ではInstagram経由の応募が3か月で2件生まれました。働く人の顔と現場の様子を先に出したことで、応募の前の不安が小さくなった形です。現場と職人という材料がそろう建設業なら、同じやり方をもっと早く回せます。

現場の写真と動画は建設業がいちばん多く持っている材料

SNS採用で最初につまずくのは投稿のネタ切れですが、建設業はその心配がいちばん小さい業種です。現場が毎日動いているので、撮るものは自然に溜まっていきます。撮影のために新しく何かを用意する必要はありません。

たとえば次のような素材は、ほとんどの会社がすでに持っています。

  • 基礎から上棟までを追った定点の写真
  • 職人の手元を寄りで撮った作業の動画
  • 施主へ引き渡した日の完成写真
  • 新人が初めて工具を握った日の記録
  • 朝礼から片付けまでの1日の流れ

国土交通省も建設産業での若者と女性の入職・定着を進める取り組みを公開しています(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。制度が広がるのを待つより、いま動いている現場をそのまま見せるほうが早く動けます。現場の素材を投稿へ変える手順は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でまとめています。

建設業の人手不足対策にかかる費用と求人媒体との違い

求人媒体は採用できなくても掲載料が消えていく

求人媒体の掲載料は枠を借りる費用なので、採用がゼロでも支払った分は戻ってきません。ここが自社で発信する方法といちばん違うところです。

建設業の人手不足で同じ媒体に同業が並ぶため、上位表示のオプションを足して月々の負担が増えていきます。掲載料のほかにも見落としやすい費用があります。

  • 掲載期間ごとの基本料金(応募数に関係なく発生する)
  • 上位表示やスカウト送信のオプション料
  • 原稿や写真を作り直すときの制作費
  • 採用が決まったときの成功報酬
  • 担当者が応募対応や日程調整に使う時間

SNS運用代行の月額に何が含まれるかを契約前に確認する

SNS運用代行の月額は会社ごとに中身が違うので、投稿本数だけで比べると後から追加費用が出ます。見積書の前に次の項目を聞いておくと比較できます。

  • 月の投稿本数と形式(リールかフィードか)
  • 撮影と編集をどちらが担当するか
  • 企画と台本を作るのは代行か自社か
  • 毎月の数字報告の有無と報告する項目
  • 解約後にアカウントと撮影素材が自社へ残るか

差がいちばん出るのは解約したあとで、任せきりにすると発信のやり方が社内に残りません。現場を撮れる人が社内にいる形にしておくと費用は下がります。

内製にすると人の時間とスマホ以外の費用はほとんど要らない

内製で必要なのは担当者の時間と現場のスマホなので、機材や広告に最初からお金をかける必要はありません。

かかるものを先に洗い出しておくと、内製の負担を人の時間として管理できます。

  • 撮影と編集と投稿にあてる担当者の時間
  • 現場で使っているスマホ(買い替えは不要)
  • 無料の編集アプリと予約投稿のツール
  • やり方を覚えるための研修や書籍
  • 投稿前に内容を確認する管理者の手間

工務店の森設計様はリール動画のABテストで勝ち方を決め、運用の時間を月40時間に収めています。国は建設業の人材確保やICTを使うための補助事業をまとめているので、機材や教育の費用が対象になるか確かめる価値があります(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。

費用は総額で比べず応募1件あたりで計算する

費用は月額の総額ではなく応募1件あたりの金額で比べると、媒体と代行と内製を同じ土俵に乗せられます。計算はその月に使った費用を応募数で割るだけです。内製は担当者の時間に時間単価をかけて費用へ入れます。

  • その月に払った掲載料や委託料
  • 社内の人が使った時間と時間単価
  • 撮影や編集を外に頼んだ実費
  • その月に届いた応募の件数

方法

主にかかる費用

応募が来なかった月

社内に残るもの

求人媒体

掲載料とオプション料

掲載料はそのまま損になる

応募者の連絡先だけ

SNS運用代行

月額の委託料と実費

委託料はそのまま損になる

投稿した素材(契約次第)

SNSの内製

担当者の時間と通信費

かけた時間が次の改善へ残る

発信のやり方と過去の投稿

数字は単月では動きが大きいので、半年ほど並べて見ると建設業の人手不足対策として続ける価値が判断できます。進め方の全体像は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でまとめています。

建設業のSNS採用で成果が出た事例からわかったこと

鳥居建設21はフォロワー500人から1,730人まで伸ばした

建設業の人手不足対策としてSNSを使うなら、まず自社が見られる状態を作る順番で成果が出ます。株式会社鳥居建設21様は研修でリール動画の作り方とインサイトの読み方を身につけました。その結果フォロワーは約500人から1,730人まで増えています。伸びた理由は次の動きにあります。

  • リール動画の構成と冒頭の見せ方を作り直した
  • インサイトを見て伸びた投稿の理由を確かめた
  • インプレッション数が約6倍まで伸びた
  • 問い合わせだけでなく商談の獲得にもつながった

フォロワーが増えると求人の告知も現場の様子も同じ相手へ届くようになります。採用の入口を自社で持てるため求人媒体の掲載が終わったあとも発信は残ります。

森設計はInstagram経由の問い合わせを月平均3件まで増やした

工務店の規模でも自社の発信で問い合わせは作れます。株式会社森設計様はペルソナ分析とリール動画のABテストを重ねて勝ちパターンを見つけました。Instagram経由の問い合わせは研修前の0件から月平均3件まで増えています。進めた中身と結果は次のとおりです。

  • 届けたい相手の人物像を決めてから投稿を作った
  • 同じ題材で見せ方を変えて反応を比べた
  • リーチ数が約4倍まで増えた
  • 運用の稼働を月40時間で回る形へ整えた

問い合わせが増える流れは採用でも同じで、会社を先に知った人が応募してきます。求人を出す前から関心を集められるので、募集を始めた時点で候補者がいる状態になります。

採用アカウントをゼロから作り3ヶ月で応募2件を得た医療法人の例

建設業以外の例ですが採用アカウントの立ち上げ方はそのまま参考になります。医療社団法人 星晶会様は看護師の採用に困っていて発信がほぼ無い状態から始めました。採用専用のInstagramをゼロから作り、約3ヶ月でインスタ経由の求人応募2件を得ています。約3ヶ月で起きた変化を並べます。

  • 採用専用のアカウントをゼロから立ち上げた
  • 月間のリール投稿をほぼ0本から8〜9本へ増やした
  • インプレッション数が0件から約2.6万件へ伸びた
  • プロフィールアクセス数が0件から1,088件へ増えた
  • リール動画は最大8,000回再生まで伸びた

職種が違っても人が集まらない構図は建設業の人手不足と同じです。現場の空気と働く人を見せる流れは業種を選ばないので、同じ順番で採用アカウントを作れます。

成果が出た会社に共通していた3つの動き方

成果が出た3社に共通していたのは投稿の本数ではなく、先に決め方と直し方を整えた点です。共通していた動きは次の3つです。

  • 誰に向けて発信するかを先に決めている
  • 数字を見て次の投稿の中身を変えている
  • 撮影と投稿を担当者と時間で固定している

国土交通省も建設産業での若者や女性の入職と定着を促す取り組みを進めています(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。効くのは若い世代が毎日見る場所へ現場の様子と働く人を出す形です。始め方の手順は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説で順番にまとめています。

建設業の人手不足対策としてSNS採用を始める5ステップ

建設業の人手不足への対策は、社長が決める所と現場へ任せる所を分けると前に進みます。SNS採用も同じで、決裁者が指示を出す単位は次の5つに分かれます。

ステップ1 採用したい人を職種と年代まで決める

最初に決めるのは採用したい人の職種と年代で、ここが決まらないと投稿の中身も決まりません。「未経験の若手を大工として採る」まで決めきれば、撮る現場も文章の言葉づかいも選べます。

会議で押さえるのは次の4つで、紙1枚にまとめておけば現場にもそのまま渡せます。

  • 職種(施工管理・大工・重機オペレーターなど)
  • 年代と経験の有無
  • 勤務地と通える範囲
  • 入社後に任せる仕事と数年後の役割

国土交通省も建設産業で若者や女性の入職と定着を進める取り組みを紹介しています(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。狙う層を広げず、まず1職種へ絞ったほうが結果は早く出ます。

ステップ2 求人用のアカウントを会社の本体アカウントと分ける

求人の発信は会社の本体アカウントと分けて、採用専用のアカウントを新しく作ります。

施工実績を見たい客と働く環境を知りたい求職者では見たいものが違うため、混ぜると両方に届きません。

採用専用のアカウントをゼロから作った医療法人では、約3ヶ月でSNS経由の応募が生まれています。フォロワーがいない状態からでも、検索やおすすめの表示で求職者は見つけてくれます。

ステップ3 撮る担当と撮る対象を現場ごとに決めておく

続かない一番の理由は素材切れで、撮る人と撮る物を先に決めておけば止まりません。現場ごとに決めるのは次の4つです。

  • 撮る担当(現場監督か若手のどちらか)
  • 撮る対象(作業中の様子・完成前後・休憩中の会話)
  • 1現場で撮る本数の目安
  • 送り先(LINEのグループなど1か所にまとめる)

社長から「現場で撮ってよい」と一言伝えるだけで、若手は手を動かしやすくなります。お客様や近隣が写るときの許可の取り方も先に決めておくと後で揉めません。

ステップ4 週の投稿本数を決めて3ヶ月は止めずに続ける

投稿の本数は週単位で決めるのが基本で、3ヶ月は数字が動かなくても止めません。

最初の1ヶ月は伸びない前提で見ておくと、担当も焦らずに投稿の型を試せます。リールは再生が伸びる型を見つけた時点から、数字の動きが変わってきます。

経営者が持つのは本数の承認と例外を認める判断だけで、投稿の中身は担当へ任せて構いません。止めずに続ける仕組みの作り方は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でまとめています。

ステップ5 応募の数と問い合わせの中身で続けるか判断する

3ヶ月たったら、判断の材料はフォロワー数ではなく応募の数と問い合わせの中身になります。見るのは次の4つです。

  • SNS経由の応募と問い合わせの件数
  • 問い合わせてきた人の職種と年代
  • プロフィールへのアクセス数の動き
  • 面接まで進んだ人の数

応募がまだゼロでも、問い合わせの中身が狙った層と合っていれば続ける価値は十分あります。層がずれているならステップ1へ戻って、職種と年代の設定をやり直してください。外注を続けるか内製へ切り替えるかも、この時点の数字を見て決めれば判断を間違えません。

建設業のSNS採用で失敗する原因と気をつけること

完成写真ばかり並べても働く人には伝わらない

採用を目的にしたアカウントで完成写真だけを並べても、働く人の姿が見えないため応募にはつながりません。

施主が見たいのは仕上がりで、求職者が見たいのは一日の流れと一緒に働く人の雰囲気です。現場の様子が分かる投稿が無いと、給与や休みの条件だけで他社と比べられます。求職者が知りたいのは完成写真に写らない中身です。

  • 朝の集合から片付けまでの一日の流れ
  • 現場で教える先輩の話し方や雰囲気
  • 入社1年目に任される仕事の範囲
  • 休憩の取り方や残業の実際のところ

国土交通省は建設産業で若者と女性の入職や定着を進める取り組みを公開しています(参照:国土交通省|建設産業・不動産業(建設業関連))。人が写る投稿を増やせば同じ現場の紹介でも印象は変わり、応募の前に社内の雰囲気まで伝わります。

担当者ひとりに任せると退職や異動で止まる

建設業の人手不足対策でよく起きる失敗は、SNSの運用を担当者ひとりへ任せきりにすることです。

その人が辞めたり異動したりすると投稿は止まり、撮影のコツやアカウントの管理情報まで一緒に消えます。会社として先に決めておくのは次の4つです。

  • アカウントのIDとパスワードは会社で管理する
  • 撮影と投稿の担当を現場ごとに複数人置く
  • 伸びた投稿の型と文章のパターンを書き残す
  • 月に一度は上長が数字の確認へ同席する

工務店の森設計は投稿の勝ちパターンを決めて、運用を月40時間で回せる形へ整えました。型が残っていれば担当が変わっても同じ質を保てるので、引き継ぎで現場の手を止めません。

フォロワー数だけを目標にすると採用につながらない

フォロワー数だけを目標にすると数は伸びても応募は増えず、担当者の頑張りも評価できません。

採用のアカウントで見るべきなのは、応募までの通り道になる数字の動きです。見る順番は次のとおりです。

  • 投稿のインプレッションとリールの再生数
  • プロフィールへのアクセス数
  • 求人ページへのリンクのクリック数
  • DMや応募フォームからの問い合わせ件数

建設会社の鳥居建設21はフォロワーが約500人から1,730人へ増え、インプレッションも約6倍へ伸びました。大事なのは数が伸びた先で商談まで進んだことで、フォロワーはその途中にある指標です。

施主や他社の職人が写るときの許可の取り方を先に決める

現場の写真には施主の建物や他社の職人が入るので、許可のルールは経営側で先に決めます。

現場ごとに担当者の判断へ任せると基準がぶれ、指摘を受けたときの対応も遅れます。撮影の前に会社として決めるのは次の内容です。

  • 着工前の書類へ撮影と掲載の同意欄を入れる
  • 顔・表札・車のナンバーの写し方の基準
  • 元請と協力会社へ連絡する担当と伝え方
  • 掲載をやめてほしいと言われたときの削除の手順

決めごとを1枚にまとめて現場へ配れば撮影のたびに迷わず、経営側が確認する手間も減ります。建設業の人手不足への対策を長く続けるには、この決めごとが土台になります。許可の決め方を含む進め方は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でも解説しています。

外注と内製のどちらを選ぶか 建設業の経営者が見る判断基準

3ヶ月後に自社へ何が残るかで選び方が変わる

外注と内製の分かれ目は毎月の金額ではなく、3ヶ月後に自社へ何が残るかです。投稿本数だけで判断すると、契約が切れた翌月から発信が止まって応募も途切れます。

3ヶ月続けたあとに社内へ残るものと残らないものを、先に分けて考えます。外注は投稿を止めない力になりますが、伸びた理由を判断する役目までは社内へ移りません。

  • 残る:投稿の本数とアカウントの見た目
  • 残る:納品された台本や撮影のルール
  • 残らない:どの企画が伸びたかを読む目
  • 残らない:現場で素材を撮る習慣
  • 残らない:外注を止めた翌月に投稿を出す力

建設業の人手不足は数年で解決しないので、採用の発信も長く続く前提で選びます。鳥居建設21様はリール動画の直し方とインサイトの見方を社内で覚えて、自社で判断できる状態になりました。

外注を続けてよい会社と社内へ切り替えたほうがいい会社

建設業の人手不足対策を外注へ任せてよいのは、採用の山が一時的で社内に手を空けられない会社です。毎年のように職人や現場監督を募集する会社は、社内へ切り替えたほうが後で楽になります。

見るところ

外注を続けてよい会社

社内へ切り替える会社

採用の頻度

数年に一度のスポット募集

毎年続けて募集している

社内の担当

手を空けられる人がいない

現場か事務に1人置ける

毎月の費用

外注費を出し続けられる

固定費を下げたい

現場の素材

撮影の協力が取りにくい

職人が撮影に協力できる

表の右側に2つ以上当てはまるなら、外注と並行して内製の準備を始めます。判断に迷ったら、外注を止めた翌月に自社だけで投稿を出せるかを考えます。次のサインが出ている会社は、切り替えの準備を早めます。

  • 外注費に見合う応募の中身が見えない
  • 現場の空気が伝わらない投稿が続いている
  • 原稿の確認だけで社内の時間が取られている
  • 募集したい職種が年ごとに変わる

内製へ移すときに最初に用意するものと決めること

内製で最初に用意するのは高い機材ではなく、担当者と作業時間と判断のやり方です。スマホで撮った現場の映像でも、伝える相手と型が決まっていれば応募につながります。移す前に決めることは5つです。

  • 主担当:現場に近い社員を1人決める
  • 時間:週に使う作業時間を業務へ組み込む
  • 目的:採用と集客のどちらを主にするか
  • 素材:撮ってよい現場と写ってよい社員の範囲
  • 振り返り:伸びた投稿を見る日を毎月置く

外注先からは台本と撮影のルールとアカウントの権限を受け取ります。切り替えの時期は同じ投稿を社内でも作って、判断の基準をそろえながら引き継ぎます。

森設計様は投稿の型を固めたあとに、運用そのものを軽くしました。内製へ移す手順は工務店のSNS集客成功事例3選!工務店の集客でSNSがおすすめな理由を解説でまとめています。

まとめ 建設業の人手不足対策は自社で発信する仕組みから始まる

まず決めるのは求人の職種と撮影の担当者の2つ

次の会議で決めるのは募集する職種と撮影を担当する人の2つで、残りは動かしながら直せます。職種を1つに絞ると見せる現場と伝える条件も決まるので、投稿づくりで迷う時間が減ります。

  • 募集する職種を1つ決める(大工・施工管理・現場作業など)
  • 撮影を担当する人と、休んだときの代わりの人
  • 撮影に入る現場と、素材を持ち帰る曜日
  • 投稿の前に最終確認をする人

建設業の人手不足への対策は求人票の書き直しより、現場を見せる人決めのほうが先です。

3ヶ月後に見る数字を始める前に決めておく

見る数字を先に決めておくと、3ヶ月後に続けるか変えるかを感覚ではなく記録で判断できます。応募の数だけを追うと判断が遅れるので、その手前にある反応も並べて記録します。

  • 投稿した本数と続けられた期間
  • 保存された数と動画の再生回数
  • プロフィールを見に来た人の数
  • 応募と問い合わせの件数

数字が動かない月があっても止める必要はなく、投稿の型を変えて次の3ヶ月へつなげる形が現実的です。

相談先は事例の中身と引き継ぎの仕方で選ぶ

外注でも研修でも、選ぶ基準は同じ業種の事例と社内へ残る形を説明できるかどうかです。鳥居建設21様や森設計様では、リール動画の改善と数字の見方を社員が自分で身につけました。

  • 同じ業種や近い規模の事例があるか
  • 撮影と投稿を誰が担当する前提か
  • 支援が終わった後も社内で続けられるか

相談のときは成果の数字だけでなく、担当者が抜けた後に誰が続けたのかまで聞いておきます。建設業の人手不足対策は、外の媒体に頼る前に自社で発信を続ける仕組みを作るところから始まります。

よくある質問

Q1. 建設業の人手不足対策としてSNSを始めて、応募はどれくらいで来ますか?

A. 採用アカウントをゼロから作った医療法人では約3ヶ月で求人応募2件が出ました。建設業でも同じ速さになるとは限りませんが、週に複数本の投稿を続けた会社から反応が出ています。最初のうちは応募数ではなく再生数と保存数で判断してください。

Q2. 若い職人はSNSを見ていないと思うのですが、意味はありますか?

A. 応募を決める前に会社名で検索する人は多く、そこで何も出てこないと候補から外れます。SNSは募集を告知する場所ではなく、働く様子を確かめられる場所として効きます。

Q3. 現場が忙しくて投稿する時間がありません。誰に任せればいいですか?

A. 撮る人と投稿する人を分けて、現場の若手に撮影だけ頼む形が続きやすくなります。工務店の事例では月40時間の運用を効率化できたので、全員の負担を増やさずに回せます。

Q4. SNS運用代行に外注するのと自社でやるのは、どちらが安いですか?

A. 月額だけを比べると外注が安く見えますが、止めた瞬間に投稿もノウハウも残りません。社内でできる人が育てば毎月の支払いは終わるので、1年単位で見ると内製のほうが安くなります。

Q5. 建設業でも炎上や身元が知られるリスクはありますか?

A. 現場の写真には施主の建物と他社の職人が写るので、撮る範囲と公開の可否を先に決めておきます。顔を出さずに手元と工程だけ見せる形でも、仕事の中身は十分に伝わります。

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