なぜ今、地域観光でSNS成功事例が重要か
観光プロモーションの中心が「SNS」に移り変わりつつある今、地域や自治体、観光事業者にとって、SNSを活用した情報発信は欠かせない戦略となっています。
その背景には、旅行者の行動変化とSNSの拡散力が大きく関係しています。
旅行者の情報収集手段が変化
これまで旅行の情報源といえば、旅行代理店のパンフレットや口コミサイトが主流でした。
しかし近年、特にZ世代を中心に「旅行先はSNSで探す」という行動が一般化しています。
Instagramで「#沖縄カフェ」や「#温泉旅館」などのハッシュタグ検索を行い、リアルな写真や動画から旅行先を決める人が増加。
SNSはもはや“広告”ではなく、“旅行選びのガイド”として信頼される存在になっています。
リアルな体験を伝えられる
SNSの強みは、パンフレットやWebサイトでは伝えきれない“現地の臨場感”を表現できる点にあります。
動画や写真を通して「その場の空気」「地元の人との交流」「季節の景色」などを直感的に届けられるため、見る人の心を動かします。
さらに、旅行者自身がその体験をSNSで発信することで、自然な口コミが生まれ、地域全体の魅力が広がっていきます(=UGC:ユーザー生成コンテンツ)。
低コストで広範囲に拡散可能
テレビや紙媒体の広告とは異なり、SNSは低コストで運用できるうえ、全国・海外にも情報を届けることができます。
一つの投稿が“バズる”ことで、数十万人に拡散されることも珍しくありません。
広告費を抑えながら認知度を一気に高められる点は、地方自治体や中小規模の観光事業者にとって大きなメリットです。
ターゲット層にピンポイントで届く
SNS広告や投稿のアルゴリズムを活用することで、特定の年齢層や興味関心、地域などを細かく設定して配信できます。
たとえば「20代女性 × カフェ好き × 関西圏在住」など、ピンポイントな層にアプローチできるため、
若年層観光客の誘致やインバウンド観光の拡大にも効果的です。
SNSは、情報発信の手段であると同時に「地域ブランドを形成する舞台」。
だからこそ、成功事例を分析し、自地域の発信にどう活かすかが2025年の観光マーケティングの鍵になります。
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観光SNS成功事例の共通要因と傾向
SNSを活用した観光プロモーションの成功事例には、いくつかの明確な共通点があります。
それは、単に「綺麗な写真を投稿する」だけでなく、ストーリー性・共感・参加感・一貫性を組み合わせた戦略設計です。
以下では、成果を生み出している代表的な要素と最新の傾向を整理します。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用
今の観光マーケティングでは、観光客自身の投稿が“広告以上の力”を持っています。
実際の旅行者が投稿した写真や動画は、リアルで信頼性が高く、第三者の口コミとして拡散されやすいのが特徴です。
多くの自治体・観光地では、ハッシュタグキャンペーンやフォトコンテストを開催し、UGCを促進。
たとえば「#〇〇旅」「#ジュエルミネーション」など、テーマ性のあるハッシュタグを設けることで、自然発生的に投稿が増え、地域の魅力が“観光客の声”として全国に広がっていきます。
成功ポイント
・テーマを絞ったハッシュタグを設定(例:「#冬の函館旅」「#信州グルメ散歩」)
・投稿者を紹介・リポストして“参加価値”を高める
・コンテストや特典を設けてUGCのモチベーションを強化
ターゲットに合わせたプラットフォーム選定
SNSは媒体ごとに特性が異なるため、目的やターゲット層に応じた使い分けが成功の鍵です。
Instagram:写真映えを重視した観光地・宿泊施設の魅力発信に最適。ストーリーズやリールで「旅行前の期待感」を演出。
TikTok:Z世代へのアプローチに有効。テンポの良いショート動画で“体験のワクワク感”を伝える。
YouTube:地域の文化や歴史、体験をじっくり伝えるのに適した長尺動画プラットフォーム。
X(旧Twitter):速報性と拡散力に優れ、イベント告知や天気・交通情報などリアルタイム情報に強い。
プラットフォームの特性を理解し、「誰に何を届けたいか」を明確にすることで、効率的な発信が可能になります。
インフルエンサーとの連携
地域ブランディングと相性が良いのが「インフルエンサー施策」です。
観光地のターゲット層に近いフォロワーを持つインフルエンサーを起用することで、共感と信頼を同時に獲得できます。
たとえば、佐賀県は人気漫画『ベルサイユのばら』とのコラボを通じて話題化に成功。
コラボ投稿をきっかけに「聖地巡礼」的なUGCが生まれ、SNS上での拡散が連鎖しました。
成功ポイント
・地域・文化に親和性のあるインフルエンサーを選定
・投稿だけでなく“体験発信”を依頼して臨場感を演出
・投稿後のUGCを拾い上げて継続的に波及させる
参加型・体験型キャンペーン
SNSでは「見るだけ」よりも「参加できる」企画が拡散の起点になります。
フォロー&投稿でプレゼントが当たる、人気投票やクイズ形式など、“体験を共有する仕組み”がユーザーを動かします。
例として、天王寺動物園の「どうぶつ総選挙」では、来園者が推し動物に投票するSNSキャンペーンを展開。
また、Peach航空の「#桃一選挙」はユーザーの投稿によってキャンペーン自体がバズり、話題を呼びました。
成功ポイント
・投稿や投票など“行動を促す仕組み”を設計
・フォロワー以外も参加できる形式にして拡散を狙う
・SNS内で完結するキャンペーンにせず、実際の来訪・購入につなげる導線を用意
成功事例の傾向
① 若年層の取り込みが鍵
TikTokやInstagramを中心に、Z世代が共感・拡散しやすい「映え」「トレンド」「体験型」投稿が増加。
ビジュアル訴求と共感の両立が重要。
② インバウンド対応の強化
英語ハッシュタグや多言語対応を取り入れ、海外ユーザーにもアプローチする動きが広がっています。
例:岐阜県高山市の公式Facebook「Visit Hida Takayama」は英語発信で海外ファンを獲得。
③ 地域の“らしさ”を活かすブランディング
地元の人、食、風景などをリアルに伝えることで、共感が生まれ、ブランドとしての信頼性が高まります。
例:宮古島の「んみゃ〜ち(いらっしゃい)」投稿や、浅草の人力車TikTokライブは、地域文化の魅力を自然に発信し成功。
成功事例に共通するのは、「地域のストーリーを、住民と観光客の両方で紡ぐ」こと。
UGC・共感・体験・継続発信という4つの軸が、SNS時代の観光ブランディングを支えています。
媒体別成功事例:Instagram・X・TikTok・Facebook・LINE
Instagram(写真・動画主体の魅力発信)

JR東日本(@jreast_official)は、観光×鉄道をテーマにSNS発信を強化。
フォロワーは約9.9万人を超え、「駅弁売上ランキングTOP5」など、旅にまつわるコンテンツをスライド形式でテンポよく投稿しています。
デザインはブランドカラーを基調に統一され、投稿の最後には「フォロー・いいね・シェア」を促す明確なCTAを配置。
統一感ある世界観とアクション設計により、エンゲージメント率の高いアカウント運用を実現しています。
ポイント
・ビジュアルの統一とブランドトーンの一貫性
・複数枚投稿(カルーセル)で情報をテンポよく発信
・フォローやシェアを促すCTA導線を明確に
X(リアルタイム性・拡散性活用)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の公式Xは、アトラクション情報やイベント情報をタイムリーに発信。
「今週末限定」「本日開催」などリアルタイム性を意識した投稿が多く、ユーザーの期待感を高めています。
また、コメント欄を活用してファンとの交流を促すことで、ブランドとの距離を縮め、リポストによる拡散力を最大化しています。
ポイント
・速報性の高い投稿でユーザーをイベントへ誘導
・リポスト・コメントを活用した参加型コミュニケーション
・ファンの声を拾うことでUGC(ユーザー投稿)を誘発
TikTok(若年層向け動画での誘客)
京都市観光協会は「#KyotoTrip」ハッシュタグ企画を展開。
観光客自身が「#KyotoTrip」を付けて動画を投稿することで、京都の魅力をリアルな視点で発信できるようにしました。
清水寺や伏見稲荷など定番スポットだけでなく、路地裏の喫茶店や地元グルメといった“隠れた名所”も拡散。
キャンペーン全体の再生回数は200万回を超え、京都の新しい観光スタイルを生み出すきっかけとなりました。
ポイント
・UGC(ユーザー投稿)を中心にした参加型プロモーション
・ショート動画で地域のリアルな魅力を可視化
・ハッシュタグで発信の方向性を統一し、拡散性を強化
Facebook・LINE(地域密着型・既存ファンとの接点)
エイチ・アイ・エス(H.I.S)は、LINE公式アカウントを通じてキャンペーン情報や旅行商品の案内を定期配信。
季節ごとのおすすめ特集や通販サイト連携を行い、ユーザーに“旅のきっかけ”を提供しています。
特にLINEは開封率が高く、約80%のユーザーがメッセージを当日中に確認。
リッチメニューやチャットボットを活用し、ユーザーが求める情報にすぐアクセスできる導線を整えています。
また、クーポン配布や友だち紹介キャンペーンを通じて新規顧客の獲得とリピーター育成にも成功しました。
ポイント
・高開封率を活かしたリピーター施策の最適化
・リッチメニュー設計によるユーザビリティ向上
・クーポン・紹介キャンペーンでCV(予約・購入)を促進
このように、各SNSには明確な強みがあり、成功している観光プロモーションは「媒体の特性」と「ターゲット層」を的確に掛け合わせています。
単一のSNSに依存せず、複数媒体を連携させる“クロスメディア運用”が成果を最大化する鍵です。
地域自治体・観光事業者によるSNS成功実例集
佐賀県 × 漫画「ベルサイユのばら」コラボ
佐賀県は人気漫画『ベルサイユのばら』とコラボした観光キャンペーンを実施。
キャラクターを活用したビジュアル投稿やイベントを通じて、SNS上で大きな話題を呼びました。
作品ファン層を中心にSNS上での拡散が進み、「行ってみたい」「写真を撮りたい」という旅行意欲を刺激。
知名度のあるコンテンツと地域資源を結びつけることで、これまで接点の少なかった層にもリーチすることに成功しました。
ポイント
・人気IP(知的財産)とのコラボで新規層にアプローチ
・ビジュアル映えを重視した投稿でSNS拡散を狙う
・ファンコミュニティの熱量を活かして観光誘致
岐阜県高山市|Instagram & ハッシュタグ戦略
岐阜県高山市は、Instagramを中心に「#飛騨高山」「#白川郷」などのハッシュタグを活用。
観光客自身による投稿(UGC)が自然な形で拡散され、地域の魅力を旅行者目線で伝えることに成功しました。
自治体が投稿するだけでなく、ユーザー投稿を積極的にリポストすることで、
“観光客と地域が共に発信するSNS”というブランドイメージを確立しています。
ポイント
・UGCを促進するハッシュタグ戦略で拡散を強化
・旅行者のリアルな体験を信頼性のある情報として活用
・自治体と観光客の“共創”でブランドを構築
神戸市|YouTubeで街の魅力を体系的に紹介
神戸市はYouTube公式チャンネルを通じて、街の歴史・文化・グルメをシリーズ化して配信。
観光ガイド的な内容ではなく、「暮らすように旅する神戸」というテーマで、
街のストーリーを深く掘り下げた動画を展開しています。
その結果、継続的な再生数を維持しながら、都市ブランディングの強化にも成功しました。
ポイント
・長尺動画で地域の世界観と深い理解を醸成
・テーマ性を持ったシリーズ配信でファン化を促進
・YouTubeを「地域ブランドメディア」として活用
長崎市|X(旧Twitter)でイベントをリアルタイム発信
長崎市は毎年開催される「ランタンフェスティバル」期間中、Xを活用してイベント情報や写真を即時発信。
「今夜のおすすめエリア」「点灯の瞬間」など、リアルタイムな投稿が話題となり、来場者の増加につながりました。
ユーザーによるリポストや写真投稿も活発で、短期間で大きな拡散を実現。
Xの特性である速報性と双方向性をうまく活かした好例です。
ポイント
・イベント情報はXで即時発信するのが効果的
・リアルタイム性で旅行者の「今行きたい」を喚起
・UGCとの連動で短期拡散を最大化
茨城県|TikTokで若年層にアプローチ
茨城県はTikTokクリエイターと連携し、地域の観光地やグルメをショート動画で発信。
テンポの良い構成とBGMを活用し、若者の“推し旅”文化にマッチした発信を展開しました。
再生数や保存数が大幅に増加し、特に首都圏の若年層における認知向上に成功。
従来の広報では届きにくかった層へのリーチを実現しました。
ポイント
・TikTokのエンタメ性を活かした地方発信
・クリエイターとのコラボで若者層の関心を獲得
・短尺動画で観光地の魅力を直感的に伝える
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SNS運用で直面しがちな課題とリスク対策
SNSを活用した観光プロモーションは高い拡散力と費用対効果を持つ一方で、運用体制やリスク管理が不十分だと、炎上や運用停止といった問題に直面することがあります。ここでは、自治体や観光事業者が陥りやすい課題と、その対策を整理します。
誤情報・炎上リスク
誤った情報の発信や不適切な表現が拡散されると、信頼失墜や炎上に直結します。特に自治体や公的機関の場合、コメント欄での批判や誤解が大きなトラブルに発展することもあります。
こうしたリスクを防ぐには、投稿前チェック体制の徹底とコメント対応ルールの明確化が重要です。
対策ポイント
・ダブルチェックや承認フローを導入し、誤投稿を未然に防止
・操作手順書や炎上対応マニュアルを共有フォルダで常時アクセス可能にする
・削除基準や返信方針を明文化し、担当者の判断に依存しない運用を実現
職員のITスキル格差
SNS運用に慣れていない職員が担当になると、操作ミスや対応遅れが発生することがあります。
さらに、属人化によって担当者の異動時にアカウントが更新停止になるケースも多く見られます。
この問題を防ぐには、職員研修とマニュアル整備によるスキルの平準化が不可欠です。
対策ポイント
・定期的な研修でSNSの基礎知識と運用ノウハウを共有
・投稿・分析・炎上対応をテンプレート化し、誰でも対応できる仕組みを整備
・引き継ぎ時に備えて、アカウント管理情報を中央管理する
業務負荷の増加
SNS運用では、投稿作成・コメント対応・データ分析など日常業務が追加されるため、担当者が兼務している場合は継続が難しくなります。
複数人での分担運用に切り替えることで、負担を軽減し、継続性を確保することができます。
対策ポイント
・運用チームを複数名で構成し、役割を分担(例:企画・投稿・分析)
・担当者不在時にも投稿・返信が滞らないよう、予約投稿や共有カレンダーを活用
・外部支援(SNSコンサル・運用代行)を活用し、定常業務を補完
セキュリティ・個人情報の管理
アカウントの乗っ取りや、住民とのメッセージやコメントを通じた個人情報漏洩のリスクも年々増加しています。
公的機関や観光団体の場合、1件の事故が信頼を大きく損なうため、セキュリティ対策の徹底は必須です。
対策ポイント
・パスワードを定期的に変更し、二段階認証を必ず設定
・管理者権限を最小限にし、アクセス端末を限定
・緊急時対応手順(乗っ取り・炎上時の連絡フロー)をマニュアル化
KPIとKGIの違いを理解して運用評価を行う
SNS運用では「何をゴールとするか」を明確に定めることが成果の可視化につながります。
最終的な成果を示すKGI(Key Goal Indicator)と、その達成に向けた中間指標であるKPI(Key Performance Indicator)を分けて設定しましょう。
例
・KGI:観光消費額の増加、宿泊予約数の向上
・KPI:SNS経由のサイト訪問数、フォロワー増加率、投稿エンゲージメント率
KGI=「最終的に達成したい成果」
KPI=「そこへ到達するための中間目標」
この2つを明確にすることで、SNS運用を“感覚的”な活動ではなく、“戦略的に改善可能な施策”として継続できます。
▼ 「うちでも本当に再現できるのか」を、運用フローで確認したい方へ
成功事例のポイントを理解しても、「自社の体制で再現できるのか」が次の不安になりますよね。当社では、SNS運用でよくつまずくポイントと、その回避策をまとめた事例集を公開しています。KPI設計から週次の運用フロー、担当者の役割分担まで、明日から動ける内容に整理しました。
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関連:SNS運用のPDCA実践ガイド/SNS運用チームの体制づくり
観光業界のSNS運用に関するよくある質問
観光・地域プロモーションのSNS運用について、現場の担当者からよく寄せられる疑問をまとめました。
Q1. 観光業のSNS運用は、どの媒体から始めるべきですか?
多くの場合、Instagramから始めることをおすすめしています。観光地の魅力はビジュアルで伝わりやすく、ハッシュタグ検索で旅行先を探す層との相性も良いためです。リソースに余裕が出てきた段階で、TikTokやXに展開していく流れが現実的です。媒体選定の詳しい考え方は、当社の資料で解説しています。
Q2. 担当者1名でも運用できますか?
1名でも運用は可能です。ただし、撮影・編集・投稿・分析をすべて1人で抱え込むと続かなくなる傾向があります。週次の運用フローを最初に設計し、撮影日・編集日・投稿日を分けて作業負荷を平準化することがポイントです。
Q3. 成果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?
観光業界の場合、3〜6ヶ月でフォロワー数や保存数の伸びが見え始めるケースが多いです。来訪・予約への直接的な貢献は半年〜1年単位で評価していくのが現実的でしょう。短期で結果を求めず、四半期ごとに振り返る運用設計をおすすめしています。
Q4. インバウンド向けの発信は、どの言語で行うべきですか?
英語と中国語(繁体字)を基本とし、訴求したいターゲット国に応じて言語を追加していくのが一般的です。日本語アカウントとは別アカウントで運用するか、キャプションに多言語併記するかは、地域の特性とリソースで判断します。
Q5. UGC(ユーザー投稿)を増やす具体的な方法はありますか?
写真映えするスポットの整備、公式ハッシュタグの設計、リポスト企画の実施が基本の3点セットです。観光客が「投稿したくなる仕掛け」を物理空間とSNS上の両方で用意することで、UGCが自然発生しやすくなります。
Q6. 自治体・DMOと民間事業者で、運用方針に違いはありますか?
あります。自治体・DMOは地域全体のブランディングを軸にした中長期視点が中心で、民間事業者は予約・来訪などの直接的なCV指標を追う傾向があります。役割を整理したうえで、互いの発信が相乗効果を生むよう連携設計するのがおすすめです。
▼ 上記の疑問をさらに深掘りした実践資料も公開しています SNS運用でよくある悩みと解決策を、業界別の事例とともに資料にまとめました。担当者として実務に落とし込むためのチェックリストも収録しています。
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まとめ:2025年に成果を出す地域観光SNS戦略のポイント
2025年の観光SNS戦略で成果を上げるためには、単発的なキャンペーンではなく、地域の魅力を長期的に伝える「戦略的ブランディング」が求められます。成功事例を分析すると、共通して次の7つのポイントが挙げられます。
1. プラットフォームごとの特性を活かす
Instagram・TikTok・X・YouTube・LINEなど、SNSごとに特性やユーザー層が異なります。
目的(認知/誘客/リピーター育成)に応じて使い分けることが、限られたリソースで最大の成果を生む鍵です。
2. UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用
旅行者が投稿するリアルな写真や動画は、信頼性の高い口コミとして機能します。
ハッシュタグキャンペーンやフォトコンテストなどでUGCを促進し、「観光客と一緒に発信する」仕組みを作りましょう。
3. ストーリー性と体験重視のコンテンツ設計
観光地の魅力は“体験”にあります。
歴史や文化、地元の人とのつながりなど、感情を動かすストーリーを交えて発信することで、単なる情報発信を超えた「共感」を生み出します。
4. インフルエンサーとの連携
地域と親和性のあるインフルエンサーを起用することで、ターゲット層への自然なリーチが可能に。
フォロワーの信頼を活かした体験型発信は、来訪意欲を高める強力なプロモーション手段です。
5. 投稿タイミングの最適化
イベント前・季節の変わり目・週末など、旅行検討タイミングに合わせた発信が重要。
SNSインサイトを分析し、反応の高い曜日・時間帯に合わせて投稿を最適化しましょう。
6. 運用体制とリスク管理の整備
炎上・誤情報・属人化など、SNS運用にはリスクも伴います。
複数人での運用体制、ダブルチェック、セキュリティ対策、マニュアル整備を徹底し、安心して発信できる基盤を整えましょう。
7. KPI設計とPDCAサイクルの運用
KPI(SNS経由の訪問数・フォロワー増加・エンゲージメント率など)を設定し、定期的に振り返りを行うことで、成果を可視化できます。
投稿内容・媒体・タイミングをデータに基づいて改善することが、持続的な成功につながります。
地域観光におけるSNS活用の本質は、「戦略 × 継続 × 共感」。
SNSは単なる広報ツールではなく、地域ブランドを形成し、観光客と“関係を育てる”ための手段です。
「誰に」「何を」「どう伝えるか」を明確にし、体験・感情・共感を中心に据えた発信を続けることが、2025年の観光マーケティング成功への最短ルートです。
自社の状況に合わせて運用プランを整理したい方へ
ここまで、観光業界のSNS成功事例を媒体別に紹介してきました。記事の内容を「自分の地域・施設でどう活かすか」に落とし込むには、自社のリソースとゴールに合わせた運用設計が欠かせません。
当社では、SNS運用の内製化を支援するサービスを通じて、観光・地域プロモーションを含む700社以上のお客様をサポートしてきました。本記事で紹介した事例の運用設計や、業界別のノウハウをまとめたサービス資料を無料で公開しています。
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関連記事: ・ホテル業界のSNS成功事例5選 ・自治体のSNS成功事例まとめ ・観光・旅行業界のSNS集客術10選