不動産のSNS採用が広がっている理由
営業職の求人は媒体費が積み上がりやすい
不動産会社の採用で最初に重くなるのが求人媒体の費用です。営業職は入れ替わりが起きやすく、募集を止められないまま掲載を更新し続ける会社が多くあります。
掲載を1回出すたびに費用が発生する一方で、掲載が終われば会社の情報は手元に何も残りません。同じ条件で出し続けても応募の数は少しずつ落ちていき、単価だけが上がっていきます。
- 募集を止められず、毎年同じ枠を買い続けている
- 掲載が終わると応募者との接点がゼロに戻る
- 競合が増えるほど上位表示の費用が上がる
- 採用できても定着せず、また同じ費用がかかる
SNS採用が注目される理由はここにあります。投稿は消えずに残り、見た人が会社を調べる材料として積み上がっていく資産になります。
求人票だけでは職場の雰囲気が伝わらない
求人票に書けるのは給与や勤務地といった条件の情報だけです。実際に働く人が知りたいのは、どんな上司がいて、どんな一日を過ごすのかという中身の部分になります。
不動産の営業職は「ノルマが厳しい」「休みが取りにくい」といったイメージを持たれやすい職種です。条件面だけを並べた求人票では、そのイメージを打ち消す材料がどこにもありません。
実際に名北ワード様は、誰に向けて発信するかを決めないまま「古い閉鎖的な職場」と見られていました。発信する相手を決めて親しみやすい内容に変えたところ、採用の問い合わせが月約28名まで増えています。
候補者は応募前に会社名を自分で調べている
求人を見て気になった候補者は、その場で応募せずに会社名を検索します。検索結果に出てくるのは自社サイトだけでなく、口コミサイトやSNSのアカウントも含まれます。
このとき会社の発信が何も出てこないと、候補者は判断材料を口コミだけに頼ることになります。良い内容が出てこなければ、応募ボタンを押す前に離脱してしまいます。
- 求人媒体で見つけてから社名で検索する
- 社員の顔や働き方が見えるかを確かめる
- 口コミサイトの評判と公式の発信を見比べる
- 更新が止まっているアカウントは不安材料になる
つまりSNSは応募の入り口であると同時に、応募直前の不安を消す役割も持っています。候補者が自分で調べる前提に立って、見られても困らない状態を用意しておく必要があります。
不動産は人の顔が見える発信と相性がいい
不動産は扱う金額が大きく、お客様も求職者も人で会社を選ぶ業種です。物件写真や内見の様子は見ていて面白く、発信の材料が社内にそろっている点も強みになります。
クリエートハウジング様は代表が得意なテキスト発信を続け、会社の理念や実績を伝えて共感を集めました。採用でも同じ考え方が使え、現場の仕事ぶりを見せることが応募につながります。
集客と採用のどちらにも効く発信の形は、他社の事例を見ると具体的につかめます。業種ごとの進め方は【完全版】不動産会社のSNS活用成功事例まとめ|集客・ブランディング・最新トレンドで整理しています。
不動産のSNS採用で営業職の応募が増える仕組み
求人票に書けない日常をそのまま見せられる
SNS採用でいちばん効くのは、求人票では伝わらない社内の日常を見せられることです。不動産の営業職は歩合や長時間労働のイメージが先に立ち、実際の働き方が伝わりにくい職種です。
動画や写真なら、言葉で説明しにくい雰囲気を数十秒で伝えられます。たとえば次のような場面は求人票の枠に収まりませんが、SNSなら素材としてそのまま出せます。
- 朝礼やロープレでの先輩社員の話し方
- 契約が決まった日のオフィスの空気
- 内見や移動を含めた1日の流れ
- 歩合の仕組みを社員が自分の言葉で説明する場面
- 入社1年目が最初につまずいたところ
応募者は入る前に働く姿を思い浮かべられるので、迷いが減ります。給与や休日といった条件だけで比べられる状態から抜け出せるのも大きな変化です。
名北ワードは採用の問い合わせが月約28名まで増えた
発信が採用にどこまで効くかは、名北ワード株式会社の例が分かりやすいです。採用に関する問い合わせは従来の月5名から月約28名まで増えました。
もともとは古い閉鎖的な職場というイメージを持たれがちで、誰に向けて発信するかも言葉になっていませんでした。そこを決め直したことで反応が変わっています。
- 誰に届けたいかをペルソナとして書き出した
- 親しみやすい豆知識の投稿で接点を増やした
- InstagramとXの両方に採用の入口を置いた
- 会社の空気が伝わる投稿を切らさず続けた
求人媒体の掲載を増やしたわけではありません。伝える相手と見せ方を変えただけで問い合わせの量が動いたところに意味があります。
フォロワー0人から3,016人へ伸ばした発信の積み方
同社はフォロワー0人の状態から3,016人まで伸ばしています。最初から採用の告知を並べたのではなく、見てもらえる投稿を先に積み上げた流れです。
- 役立つ豆知識で、まだ会社を知らない人にも届く投稿を作る
- 社員の顔や声を出して親しみを持ってもらう
- 採用の案内は毎回ではなく要所だけで出す
- 反応がよかった型を見つけて繰り返す
フォロワーが増えると、求人を出した瞬間に見てくれる人がすでに社外にいる状態になります。これは広告を止めると消える集客とは違い、社内に残る資産として積み上がります。
応募の質が変わると面接にかける時間が減る
SNS採用の効果は応募数だけではありません。会社の中身を見たうえで応募してくるため、最初の面接で話す内容が変わります。
- 社風や仕事の流れを説明する時間が短くなる
- 志望理由が具体的で、見極めの精度が上がる
- 条件だけで比べる応募者が減る
- 入社後のギャップが小さく、早期離職を防げる
面接の回数や所要時間が減れば、採用担当だけでなく現場の管理職の負担も軽くなります。応募数を増やす取り組みが、そのまま採用にかかる手間を減らす取り組みにもなるわけです。
不動産のSNS採用に向く媒体の選び方
媒体は多く持つほど強くなるのではなく、採りたい人が毎日開いている1つに絞るほうが成果は早く出ます。不動産の営業職は年齢層も志向も幅があるので、まず誰を採りたいのかを決めてから媒体を選ぶ順番が大事です。
Instagramは職場の空気と社員の人柄を伝えやすい
Instagramは写真とリールで社内の様子をそのまま見せられるので、職場の空気を伝える用途にいちばん向いています。求人票では伝わらない社員の表情や店舗の雰囲気が、応募前の不安を小さくしてくれます。
不動産会社のドリームビルド様はリールの作り方を学び直し、それまで問い合わせが無かった展示会への連絡を取れるようになりました。同じ作り方は採用の発信にもそのまま使えます。
- 朝礼や商談前の準備といった1日の流れ
- 入社1〜3年目の社員へのインタビュー
- 店舗や事務所の中を歩いて撮った動画
- 表彰やチーム会など社内の行事
X(旧Twitter)は経営者の考えを言葉で届けやすい
Xは文章が主役なので、経営者が何を考えて会社をやっているのかを届けるのに向いています。不動産は扱う金額が大きく、応募者も会社の姿勢をよく見るため言葉での発信が効きます。
クリエートハウジング様は代表自身が得意なテキストの発信を続け、会社の理念と実績を地道に伝えて共感を集めました。採用でも同じで、社長の考えに共感した人が応募してくる流れを作れます。
TikTokは若手営業の母集団づくりに向いている
TikTokは20代前半の利用が多く、未経験から営業職を目指す若手を集めたいときの候補になります。おすすめ欄で知らない人にも届くので、知名度が低い会社でも見てもらえる可能性があります。
一方で短い動画の編集に慣れるまで時間がかかり、担当を決めずに始めると止まりやすい媒体でもあります。不動産での使い方はTikTokで不動産集客を成功させる|運用方法や成功事例を紹介で具体例をまとめています。
YouTubeは会社説明の代わりとして長く残る
YouTubeは1本が長く残るので、会社説明会の内容を動画にしておくと応募者が自分のタイミングで見られます。面接前に見てもらえば説明の手間が減り、話の中身を深いところから始められます。
- 仕事内容と1日の流れの説明
- 給与や評価の仕組みの解説
- 先輩社員の入社理由と現在の仕事
- 社長が会社の方向性を話す回
自社に合う媒体を決める3つの判断軸
迷ったら次の3つで決めます。採りたい人の年齢層、社内で続けられる発信の形、そして採用担当が確保できる時間です。得意な形に合わせないと続かないので、見栄えより続けやすさを優先してください。
- 年齢層 … 20代前半中心ならTikTok、20代後半から30代ならInstagram
- 得意な形 … 文章が得意ならX、話すのが得意ならYouTube
- 使える時間 … 週に数時間しか取れないなら1媒体に絞る
媒体 | 届きやすい相手 | 向いている中身 |
|---|
Instagram | 20代後半〜30代の転職層 | 職場の雰囲気と社員の人柄 |
X | 考え方で会社を選ぶ層 | 経営者の言葉と会社の方針 |
TikTok | 20代前半の未経験層 | 短い動画で仕事の一場面 |
YouTube | 応募を迷っている層 | 会社説明と待遇の解説 |
名北ワード様は誰に向けて発信するかを言葉にしてから媒体を使い分け、閉鎖的に見られていた印象を変えて採用の問い合わせを増やしました。媒体選びの前に採りたい人を決めることが、いちばんの近道になります。
営業職の応募を増やす発信の5つの方法
営業の1日の流れをそのまま見せる
応募を増やしたいなら、まず営業の1日をそのまま見せる投稿から始めるのが早いです。不動産の営業職は飛び込みと長時間労働のイメージが先に立つため、実際の動き方を知らないまま候補者が離れていきます。朝礼から内見の同行、夜の退社までを時間順に並べるだけで、仕事の中身が具体的に伝わります。
撮影は現場の社員に任せて構いません。スマホで数カットだけ撮り、文字を載せて並べる形なら1本あたり30分ほどで作れます。
- 出社後に何をするか(朝礼・反響の確認・架電の本数)
- 日中の動き(内見の同行・契約書の作成・物件の撮影)
- 夜の過ごし方(退社の時刻・残業の実態・直帰できる日)
- 繁忙期と閑散期の違い
- 未経験で入った社員が最初の1か月でやること
評価と育成の仕組みを言葉で説明する
営業職の応募をためらう最大の理由は、歩合の割合と評価の基準が外から見えないことです。だからこそ給与の決まり方と教育の流れを言葉にして出すと、他社との差がはっきりします。数字を全部公開しなくても、固定と歩合の考え方や評価の回数を書くだけで十分に伝わります。
育成についても同じで、研修期間の長さと先輩の付き方を書きます。入社後の半年をどう過ごすのかが読めると、未経験の候補者が応募に進みやすくなります。
先輩社員のインタビューを短い動画にする
文章よりも人の声のほうが残ります。先輩社員へ3つだけ質問して、1本30秒から60秒の動画にまとめる形が続けやすいです。質問をあらかじめ決めておけば、撮影そのものは休憩時間のうちに終わります。
- 前職は何をしていて、なぜ不動産へ移ったのか
- 入社して一番きつかったことと、どう乗り越えたか
- 初めて契約が決まった日のこと
- いま後輩へ必ず伝えていること
話す人は売れている社員に限りません。入社1年目の社員が等身大で話す動画のほうが、同じ立場の候補者には届きます。
社長が自分の言葉で方針を話す
中小の不動産会社では、社長の考え方が入社の決め手になる場面が多くあります。クリエートハウジング様では代表が得意なテキスト発信を続け、会社の理念と実績を自分の言葉で伝えた結果、Facebook経由で200万円の案件につながりました。信頼が集まる発信は採用の場面でも同じように効きます。
話す内容は会社の方針で構いません。どんな街で何を増やしたいのか、社員にどう育ってほしいのかを月に1本でも出していけば、候補者は面接前に判断の材料を持てます。
集客の投稿と採用の投稿を分けて設計する
物件の紹介と採用の発信を同じ流れで出すと、どちらの読者にも届かなくなります。見る人が違うので、投稿の目的と出す曜日を最初から分けておくのが安全です。名北ワード様はペルソナを決めてから発信を整え、採用の問い合わせを大きく伸ばしました。
- 集客の投稿 … 物件の情報・相場の解説・購入の流れ
- 採用の投稿 … 社員の紹介・1日の流れ・評価と育成の話
- どちらにも効く投稿 … 街の豆知識・地域のイベント
- 出す比率と曜日を決め、月の初めに本数を割り振る
分け方を決めたら、投稿のあとに反応を見る担当も決めます。採用の投稿だけ反応が落ちるなら内容の切り口を変える、という判断が社内でできる状態をつくるのが目標です。
不動産のSNS採用にかかる費用と社内体制の考え方
外注と社内運用でかかる費用の違い
費用は月額の金額だけで比べると判断を間違えます。外注は毎月の支払いが続く代わりに社員の時間をほとんど使いません。社内運用は支払いが小さい分だけ撮影と編集の時間が人件費として乗ります。採用目的なら「1人採れるまでにいくらかかったか」で見るのが現実的です。
見るところ | 外注 | 社内運用 |
|---|
お金のかかり方 | 毎月の委託費が続く | 人の時間が費用になる |
立ち上がりの速さ | 早い | 遅いが慣れると安定する |
現場の空気の伝わり方 | 取材の範囲までになる | 日常をそのまま出せる |
やめたあとに残るもの | 投稿データだけ | 撮り方と型が社内に残る |
採用の発信は現場の社員が主役になるので社内運用が向いています。立ち上げの設計だけ外へ任せて運用は社内へ寄せる形が無理のない進め方です。
代行を続けても社内にノウハウが残らないことがある
代行は投稿が止まらない安心感がありますが、判断の基準が社外に置かれたままになります。契約が終わった月から発信が止まる会社は珍しくありません。残っているのは過去の投稿だけで、次に何を撮るかを決められる人が社内にいない状態です。
代行を使うときは次の3つを契約の中に入れておくと社内へ蓄積が残ります。
- 投稿が伸びた理由と伸びなかった理由の説明を毎月もらう
- 撮影の指示書やテロップの型を社内へ渡してもらう
- 自社の担当者が撮影と編集へ必ず同席する
ドリームビルドは40時間の研修で月間閲覧回数が42倍になった
不動産のドリームビルド様は40時間の研修でInstagramリールの作り方を社内へ移しました。月間の閲覧回数は42倍まで伸びて、それまで0件だった展示会の問い合わせが月4件になりました。外から投稿を納品してもらったのではなく自社で撮って出せる状態を作った結果です。
同じ考え方は採用の発信にもそのまま使えます。社員の1日や現場の様子は社内の人間がいちばん自然に撮れるからです。研修で型を覚えてしまえば担当が変わっても発信は止まりません。
誰が撮って誰が出すかを先に決めておく
止まる原因のほとんどは人の決め方にあります。やる気のある人へ丸投げすると繁忙期に手が離れて更新が消えます。役割を分けて1人の負担を軽くしておくと続きます。
- 撮る人…営業や施工の現場から2名ほど選ぶ
- まとめる人…編集と投稿を担当する1名を置く
- 確認する人…個人情報と物件情報だけを見る管理職
- 決める人…月に一度だけ方針を判断する役員
確認の工程は項目を絞るほど早く回ります。表現の好みまで直し始めると投稿が1週間単位で遅れていきます。
決裁者が毎月見るべき指標はどこか
役員が毎週の数字を追う必要はありません。見るのは月に一度で、応募につながる手前の数字と応募そのものの2段で足ります。閲覧やフォロワーだけを追うと採用と関係ない人気投稿へ寄っていきます。
- 保存とプロフィール閲覧…興味を持った人の数の目安
- 採用ページへの流入…実際に動いた人の数
- 応募と面接設定の件数…最後の成果
- 応募者が見ていた投稿…次に何を撮るかの材料
媒体ごとに見る数字は少し変わるので、テキスト中心の運用の見方はX(旧Twitter)で不動産集客を成功させる方法|運用戦略と実践事例【2026年最新版】でまとめています。数字の報告を担当者の感想とセットで出してもらうと次の打ち合わせが短く済みます。
不動産のSNS採用でよくある失敗と注意点
宅建業法や広告表示に触れる投稿を避ける
採用の投稿でも物件の写真や価格に触れた時点で広告のルールの対象になります。宅地建物取引業の制度は国土交通省が所管していて、取引の表示には細かい決まりがあります(参照:国土交通省 不動産・建設経済局)。採用担当がそこを知らないまま投稿すると会社全体のリスクになります。
防ぎ方は簡単で、投稿前のチェック項目を決めて全員が同じ基準で見るだけです。
- 物件の価格や間取りを出すときは広告の決まりを満たしているか
- 「必ず売れる」「絶対に稼げる」のような言い切りが入っていないか
- 給与や歩合の説明が募集要項と食い違っていないか
- お客様が写った写真や室内の様子に許可を取っているか
- 社員の個人情報や契約内容が映り込んでいないか
この5項目をA4の1枚にまとめて、投稿を作る人と確認する人の2名体制にします。確認する人は営業部門の管理職が担うと判断が早く進みます。
個人アカウント頼みは担当者の退職で止まる
SNS採用が止まる一番多い原因は、担当者1人の個人アカウントで運用していたことです。フォロワーも投稿の作り方もその人に付いているので、辞めた瞬間にゼロから作り直しになります。不動産の営業職は人の動きがある職種なので特に起きやすい話です。
会社に残す形にするには次の4つを満たしておきます。
- アカウントは会社のメールアドレスで作って管理権限を複数人で持つ
- 台本と撮影の手順を共有フォルダに置いて誰でも読める状態にする
- 出演する社員を2〜3人用意して1人に寄せない
- 毎月の数字と気づいたことを同じ書式で記録に残す
クリエートハウジング様は代表自身が得意なテキストでの発信を続けて、会社の理念や実績を伝える形を作りました。発信する人が決まっていても、何をどう書くかの型が社内にあれば引き継げます。
採用の投稿だけに偏ると見られなくなる
求人の案内ばかり並ぶアカウントは、求職者から見ると広告の列と変わりません。見る理由が無いのでフォローも伸びず、投稿が届く相手が増えないまま終わります。採用の話は全体の一部に抑えるのがうまくいく形です。
目安としては役に立つ話を軸にして、そこへ会社の中身と募集を混ぜます。
- 住まい探しや売却の豆知識など求職者以外にも役立つ話
- 1日の流れや商談の進め方といった仕事の中身
- 社員のインタビューや入社後に伸びた人の話
- 募集要項と応募方法の案内
名北ワード様は誰に向けて発信するかを決めてから、親しみやすい豆知識の投稿を増やしました。古くて閉鎖的という印象が薄れて、採用の問い合わせが大きく伸びています。
成果が出る前に判断して止めてしまう
1〜2か月で応募が来ないからやめる会社が多くあります。SNSは投稿が蓄積してから届く相手が増える仕組みなので、短い期間での判断は早すぎます。止める前に見るべきは応募の数ではなく、再生数や保存数といった手前の数字です。
ドリームビルド様は40時間の研修を受けてリールの作り方を変え、月間の閲覧回数を大きく伸ばしました。問い合わせはその後から動いています。順番は閲覧が増える、次に反応が増える、最後に応募が来るという流れです。
- 最初の1〜2か月は投稿本数と閲覧数だけを見る
- 3か月目から保存数とプロフィールの閲覧を追う
- 応募の数で判断するのは半年を過ぎてから
この見方を経営会議の場で先に共有しておくと、途中で止める話が出にくくなります。判断の時期をあらかじめ決めておくことが続ける一番の条件です。
まとめ:不動産のSNS採用は社内に残る形で始める
最初に決める3つのこと
SNS採用を始めるときは、目的と媒体と担当の3つを先に決めるだけで動き出せます。全部そろえてから始めようとすると準備だけで数か月が過ぎます。
- 目的:営業職の応募を増やすのか、まず会社を知ってもらうのか
- 媒体:営業職の候補者が実際に見ている場所をひとつ選ぶ
- 担当:誰が月に何本作るかを業務時間の中へ組み込む
- 数字:保存数や応募数など、毎月見るものを先に決めておく
この3つが決まっていれば、投稿の中身は走りながら直せます。逆にここが曖昧なまま始めた発信は、数か月で止まることがほとんどです。
運用を社内に残すという選び方
外注は立ち上がりが早い一方で、やめた瞬間に発信も止まります。採用は毎年続くものなので、作り方と伝え方が社内に残る形を選ぶほうが長く効きます。
名北ワード株式会社様は誰に向けて発信するかを言語化し直し、親しみやすい投稿へ切り替えて採用の問い合わせを増やしました。株式会社クリエートハウジング様は代表が得意なテキスト発信を続け、理念と実績を伝えて共感を集めています。どちらも自社の中に書ける人がいる状態です。
- どの層へ向けて発信するかという言葉の定義
- 伸びた投稿と伸びなかった投稿の記録
- 撮影から公開までの社内の流れ
- 次の担当者へ引き継げる手順書
進め方に迷ったときの相談先
媒体選びや体制づくりで迷ったら、同じ業界の事例を持つ支援先へ早めに聞くのが近道です。宅地建物取引業や賃貸住宅管理業の制度面は国土交通省のページで確認できます(参照:国土交通省 不動産・建設経済局)。
- 採りたい職種と人数
- 今の採用経路と足りていないところ
- 社内で動ける人と使える時間
- すでに持っているアカウントの状況
この4つを整理して持ち込めば、初回の相談で具体的な進め方まで話せます。SNSCHOOLでは不動産業界の運用を社内に残す形で支援しているので、体制づくりから相談してください。
よくある質問
Q1. 不動産のSNS採用は何から始めればいいですか?
A. 採用したい職種と年齢層を決めてから媒体を1つに絞ります。営業職の中途採用なら仕事の流れと評価の仕組みを見せる投稿から始めると反応を確かめやすくなります。
Q2. 営業職の応募はどのくらいで増えますか?
A. 投稿を積み上げてから動くため、始めてすぐに応募が来るものではありません。名北ワードの事例では採用の問い合わせが従来の月5名から月約28名まで増えています。
Q3. 代行に任せるのと社内で運用するのはどちらがいいですか?
A. 採用を続ける前提なら社内で運用できる形を作るほうが費用は下がります。自社の社員が出ないと働き方が伝わらないため、撮影と出演は社内で持つのが現実的です。
Q4. 宅建業法の広告ルールはSNSの投稿にも関係しますか?
A. 物件情報を載せる投稿は広告として扱われるため表示のルールが関係します。採用の投稿でも物件や取引の話に触れるときは社内で確認する流れを決めておきます。
Q5. 採用目的のアカウントで集客もできますか?
A. 同じアカウントで両方を狙うことはできます。クリエートハウジングはFacebookの運用を続けてSNS経由で200万円の案件を受注しています。
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