少子化が進み、受験生の価値観も多様化するなか、大学の広報・マーケティングは新しい工夫を求められています。
そこで存在感を増しているのが、SNSです。
特に若い世代の情報収集は、検索エンジンからSNSへと移りつつあります。じゃらんリサーチセンターの調査では、Z世代の情報収集ツールはSNSが69.8%で最多でした(参照:じゃらんリサーチセンター調査)。
受験生が大学を「検索」ではなく「発見」する時代になってきた、ということですね。
とはいえ、「どんな発信が成果につながるのか」が見えにくい、というお悩みもよく聞きます。気持ちはすごく分かります。
そこで本記事では、大学のSNS活用で成果を出した事例を、Instagram・X(旧Twitter)・YouTubeの媒体別に整理しました。それぞれの強みと、自校への活かし方まで一緒に見ていきましょう。
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Instagramの大学SNS成功事例とは?リールで非フォロワーに届く理由
Instagramが大学広報で注目される理由は、リールがフォロワー以外にも届きやすいからです。
リールは最大90秒の縦型短尺動画です。Meta社の公式発表によると、リールに表示される投稿の多くはフォロー外のアカウントによるもので、発見タブと同じくフォロワー以外への露出が生まれやすい仕組みになっています(参照:Instagram公式アルゴリズム解説)。
つまり、まだ大学を知らない受験生層に、自然な形でリーチできるわけです。
それでは、具体的な大学SNS成功事例をもとに、リールの特徴を最大限に活かす方法を紹介していきます。
短尺動画が生む拡散力
大学SNSの中でもInstagramリールは拡散性が高く、フォロワー外にもリーチできる成功事例が多数あります。

- 早稲田大学:キャンパスの雲を映したシンプルなリールが6.7万回再生を突破。フォロワー数を超えるリーチに成功。
- 大阪大学:マスコットキャラクターが登場するリールで独自の世界観を発信。
短時間で視覚的インパクトを与えることで、大学のSNS活用はより効果を発揮します。
在校生の発信が共感を呼ぶ
大学SNSの成功事例で特に注目されるのは、在校生が登場するリールです。
- 早稲田大学の「#whywaseda」シリーズは留学生が自らの体験を語り、海外志願者層の共感を獲得。
公式感を抑え、リアルな学生の声を届けることが、受験生に強い印象を与えています。
情報提供にも活用できる

- 近畿大学は特待生制度や入試情報をリールで解説。受験生が知りたい情報を「短く・わかりやすく」伝え、志願者の不安を軽減。
Instagramリールは大学SNS成功事例の中でも「拡散」と「情報提供」の両立が可能なツールといえます。
X(旧Twitter)は、速報性と拡散力に優れたSNSで、大学が学生や受験生とつながるための重要なプラットフォームです。特に大学SNSの成功事例を振り返ると、「学生目線のゆるい発信」が共通のポイントとして挙げられます。
InstagramやYouTubeがビジュアル重視の情報発信であるのに対し、Xは短文や写真を中心に、日常的でカジュアルなコミュニケーションを生みやすいのが特徴です。そのため、大学公式アカウントであっても、堅苦しい告知ばかりではなく、在校生の視点を意識した“親しみやすさ”のある投稿がフォロワーの共感や拡散につながります。
実際に多くの大学SNS成功事例では、マスコットキャラクターや広報担当者が“学生の代弁者”のような役割を担い、キャンパスの何気ない出来事や季節の話題をユーモアを交えて発信しています。これにより、受験生や在校生との心理的な距離が縮まり、「大学=話しかけやすい存在」というイメージ形成にも貢献しているのです。
学生キャラクターで親近感を創出
X(旧Twitter)は速報性と拡散力が強み。大学SNS成功事例では、学生目線の「ゆるさ」を出す工夫が目立ちます。

- 京都産業大学:公式キャラクター「むすぶくん」がアカウント運用。学生のような語り口でキャンパスライフを発信し、親近感を演出。
ハッシュタグでUGCを拡大
大学SNS成功事例の多くで見られるのがハッシュタグ活用です。
- 「#春から〇〇大学」で新入生を歓迎し、在校生や入学予定者との交流を促進。
- 学園祭やオープンキャンパスではイベント専用タグを活用し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を拡散。
このようにXは、学生と大学の双方向コミュニケーションを強化する場として成功しています。
YouTubeは大学SNSでどう使い分ける?長尺×ショート
YouTubeは大学SNSの中でも特に「情報の深さ」と「検索性」に優れたプラットフォームです。オープンキャンパスや大学紹介のような長尺動画から、YouTubeショートを活用した短尺動画まで、幅広い形式で大学の魅力を伝えられるのが大きな特徴です。
大学SNSの成功事例を見ても、YouTubeでは単なる広報映像にとどまらず、学生主体で制作した動画や、受験生の疑問に応える情報コンテンツを展開することで成果を上げています。たとえば、学生によるドキュメンタリーや日常紹介動画は「大学のリアル」を伝える一方で、入試解説や制度紹介などの短尺動画は「大学の正確な情報源」として信頼を得やすくなります。
このように、YouTubeは長尺とショートの両方を活用することで、大学のブランドイメージを高めつつ、受験生や保護者に必要な情報を効率的に届けることが可能です。結果として、「認知拡大」と「理解促進」の双方を実現できる大学SNS成功事例の宝庫となっています。
学生主体のチャンネル運営

- 青山学院大学「青学TV」:学生が企画・制作・出演する動画を発信。キャンパスライフや授業をドキュメンタリー形式で紹介し、視聴者に大学のリアルな魅力を伝える。
学生参加型の大学SNS成功事例として、ブランド強化と人材育成の両面で注目されています。
受験生向けの情報発信

- 近畿大学「5分でわかる近大入試」シリーズ:入試担当職員が短尺動画で試験のポイントを解説。忙しい受験生が効率的に情報収集できる工夫が評価され、視聴者の信頼感を獲得。
YouTubeは大学SNS成功事例の中でも検索性の高い「情報資産」として長期的に活用可能です。
大学SNS成功事例に共通する3つの運用ポイント
成功している大学SNSには、媒体を問わず共通する3つのポイントがあります。
ここまで見てきた事例を整理すると、成果の出る運用には共通点が見えてきます。この3つを押さえると、自校の発信も成果につながりやすくなります。
ポイント1:在校生のリアルを軸に据える
受験生や保護者が求めているのは、作り込まれた宣伝ではありません。
実際の学生生活や本音に触れられるコンテンツです。だからこそ、公式アカウントでも在校生の視点や声を取り入れることが成果につながります。
「#whywaseda」も「青学TV」も、軸にあるのは学生のリアルでしたよね。
ポイント2:媒体ごとの特性を活かす
3つの媒体は、それぞれ得意分野が違います。
Instagramは拡散と情報提供、Xは双方向のやり取り、YouTubeは情報資産としての蓄積。同じ動画を全媒体に流すのではなく、特性に合わせて見せ方を変えることが大切です。
ちなみに、SNSが購買や行動に与える影響は年々高まっています。Instagramが商品の購買決定に与える影響度はGoogle検索を上回ったというデータもあります(参照:Standard Insights調査)。
媒体を使いこなせれば、それだけ志願者の意思決定に近づけるわけです。
ポイント3:拡散性と継続性を両立させる
短尺動画やハッシュタグは拡散を生みますが、一度きりでは効果が続きません。
成功事例の大学は、いずれも定期的な投稿体制を整えています。データを分析しながら、改善を繰り返しているんですね。
「続けられる仕組み」をつくることが、成果を一過性で終わらせないコツです。
自校で始めるための4ステップとは?
成功事例を自校に活かすには、次の手順で進めると整理しやすくなります。
- 目的を決める:認知拡大か、志願者の理解促進か。ゴールを1つに絞ります。
- 媒体を選ぶ:目的とターゲット層に合う媒体を1〜2つに絞ります。
- 発信体制を整える:誰が・いつ・どう投稿するか、無理のない範囲でルール化します。
- 検証と改善を回す:再生数や保存数を見て、伸びた投稿の要素を次に反映します。
最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。小さく始めて、一緒に整えていきましょう。
大学SNS運用に関するよくある質問
最後に、大学のSNS運用でよく寄せられる質問をまとめました。
大学SNSはどの媒体から始めるべきですか?
ターゲット層と目的に合う媒体を1つに絞って始めるのがおすすめです。受験生への拡散ならInstagramのリール、双方向の交流ならX、情報資産の蓄積ならYouTubeが向いています。複数を同時に始めるより、まず1媒体で運用に慣れるほうが続けやすくなります。
在校生に動画へ出演してもらう際の注意点は?
肖像権の確認と、出演の同意を事前に得ておくことが大切です。卒業後の公開可否や、削除依頼への対応方針も決めておくと安心です。学生が無理なく協力できる範囲をすり合わせておくと、継続的な発信につながります。
投稿の効果はどの指標で測ればよいですか?
目的に応じて見る指標を変えるのがポイントです。認知拡大ならリーチ数や再生数、関心の深さなら保存数やコメント数が参考になります。志願者の動きを知りたい場合は、プロフィールから資料請求ページへの遷移数も確認するとよいでしょう。
限られた人数でも大学SNSは続けられますか?
投稿のルール化とテンプレート化で、少人数でも運用は続けられます。曜日ごとの投稿テーマを決めたり、過去に伸びた投稿の型を再利用したりすると負担が減ります。最初から毎日投稿を目指さず、週数本から無理のない頻度で始めるのが現実的です。
まとめ|成功事例を自校に活かすために
大学SNSの成功事例に共通するのは、リアルな学生の姿を届けていることです。
媒体ごとの強みを振り返ると、活かし方が見えてきます。Instagramのリールは非フォロワーへの拡散に、Xは学生コミュニティの育成に、YouTubeは長期的な情報資産づくりに向いています。
そして、どの媒体にも通じるのが「在校生のリアル」「媒体特性の活用」「拡散性と継続性の両立」という3つの軸でした。
ただ、限られたリソースで日々の運用を続け、成果につなげるのは簡単ではありません。だからこそ、続けられる「仕組み化」と、外部の知見を借りることが助けになります。
今回ご紹介した事例を、ぜひ自校の文脈に置き換えてみてください。貴学ならではの強みや特色を活かせば、SNSは志願者増加とブランド力向上を支える基盤になります。
一緒に、はじめの一歩を整えていきましょう。
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