「SNSを使えばジムの集客ができるらしい」と聞いて投稿を始めてみたものの、フォロワーは増えず、体験予約にもつながらない──そんなモヤモヤを抱えている方は少なくありません。
この記事では、Instagram・TikTokを中心に、2026年の最新アルゴリズムや公式見解に基づいたジムのSNS集客戦略を具体的に解説しています。各SNSの使い分けから、投稿を体験予約・入会につなげる導線設計、少人数・低コストでも再現できる実践事例まで、「自ジムで明日から何をすればいいか」がわかる内容にまとめました。
ジムのSNS集客が今すぐ必要な理由──2026年フィットネス市場の現実
「SNSでの集客、気になってはいるけど本当に必要なの?」
──そう感じている方も少なくないかもしれません。ここでは、フィットネス市場の最新データを元に、ジム経営者がSNS集客に今すぐ取り組むべき理由を整理していきます。
フィットネス市場7,100億円時代の競争環境
国内フィットネス市場は、ここ数年で大きく拡大しています。2021年時点では約5,000億円だった市場規模が(日本クラブ業界トレンド2021)、直近では約7,100億円に達しているとの調査結果が出ています(帝国データバンク社)わずか数年で2,000億円以上の成長です。
特にパーソナルジム市場の伸びは顕著で、市場規模は275億円、成長率は前年比+9.1%と、フィットネス業界全体の中でも勢いのある領域になっています(ホットペッパー調査)。利用者の中心は30〜40代で、この年代だけで市場全体の約70%にあたる194億円を占めています。
ただし、市場が伸びているということは、それだけ新規参入も増えているということです。同じ商圏内にライバルが次々とオープンする中で、「待っていればお客さんが来る」という時代は過ぎつつあります。
広告費だけでは戦えない小規模ジムのジレンマ
競争が激しくなると、まず思いつくのがWeb広告やチラシなどの広告施策です。しかし、ここに小規模ジムならではのジレンマがあります。
大手フィットネスチェーンは潤沢な広告予算で検索広告やポータルサイトの上位枠を押さえています。同じ土俵で広告費を競り合えば、
資金力で劣る小規模ジムが埋もれてしまう可能性は高いと言わざるを得ません。リスティング広告のクリック単価も年々上昇傾向にあり、「広告を出し続けないと新規が来ない」という状態は、経営の体力を着実に削っていきます。
私のクライアントでも「毎月の広告費が重くて、利益を圧迫している」という声はよく聞きます。広告は即効性がある一方で、止めた瞬間に集客も止まるという構造的な弱さを抱えています。だからこそ、広告に頼りきらない集客チャネルを持っておくことが、経営の安定につながります。
SNSが「来店型ビジネス」の集客を変えている理由
その「広告以外のチャネル」として、いま最も注目されているのがSNSです。
SNS集客の最大の強みは、広告費をかけなくてもコンテンツの質次第で多くの人にリーチできる点にあります。特にTikTokでは、フォロワー数に関係なくコンテンツ単位で拡散される仕組みになっているため、開業したばかりのジムでも大きな露出を得られるチャンスがあります。
もう一つ見逃せないのは、SNSが「来店の後押し」に直結しやすいという点です。ジムのように「実際に足を運んでもらう」ことが前提のビジネスでは、SNSを通じて施設の雰囲気やトレーナーの人柄を事前に知ってもらうことが、体験予約へのハードルを大きく下げてくれます。写真や動画で「ここなら通えそう」「このトレーナーに教わりたい」と感じてもらえれば、広告のクリックとは比べものにならない温度感のお客様が来店してくれます。
実際に、SNSCHOOLの支援先700社以上、受講者12,000名以上という数字が示すように、業種を問わず多くの企業がSNS集客に本格的に取り組み始めています。フィットネス業界も例外ではなく、早く動いたジムほど地域での認知を先に取れるという傾向が強まっています。
次のセクションからは、具体的にどのSNSをどう使えばいいのかを、プラットフォームごとに整理していきましょう。
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ジム集客に最適なSNSはどれ?Instagram・TikTok・X・LINEの使い分け
「SNSをやったほうがいいのはわかったけど、全部やるのは無理…」という声は、私もクライアントからよく聞きます。実際、すべてのSNSを同時に運用する必要はありません。大切なのは、それぞれのSNSの特性を理解した上で、自ジムの目的やリソースに合った媒体を選ぶことです。ここでは、ジム集客に関わる主要4媒体の使い分けを整理していきます。

Instagram──施設の魅力とトレーナーの人柄を伝えるメイン媒体
ジムのSNS集客でまず優先したいのがInstagramです。
写真や動画で施設の雰囲気、トレーニング風景、トレーナーの人柄を視覚的に伝えられるため、「ここに通ってみたい」という感情を直接引き出しやすい媒体です。
Instagramのアルゴリズムは、視聴時間・リーチあたりのいいね率・DM共有率の3つを重要な指標としています(Meta公式・Adam Mosseri発言)。つまり、「誰かに送りたくなる」ような実用的なトレーニングTipsやビフォーアフター動画を投稿すれば、フォロワー以外にも自然と広がっていく仕組みになっています。
さらに、リール動画・カルーセル投稿・ストーリーズと投稿形式が豊富なので、「新規にリーチしたいときはリール」「既存フォロワーとの関係維持にはストーリーズ」と、目的に応じた使い分けが一つのアカウント内で完結します。来店型ビジネスにとって、Instagramはまさにメインの集客媒体と言えます。
TikTok──フォロワーゼロでも新規リーチを獲得できる拡散力
「うちはまだフォロワーが少ないから…」と尻込みしているなら、TikTokこそ検討すべきSNSです。
TikTok公式が明言している通り、フォロワー数はレコメンデーション(おすすめ表示)の直接的な要素ではありません。
特に視聴完了率が最も強い配信シグナルになっているため、開業直後のジムでも良質な動画を1本出せば、数万人の目に届く可能性があります。
ジムのコンテンツとTikTokの相性が良い理由はもう一つあります。2026年のTikTokでは「flawsome(不完全であることの魅力)」というトレンドが注目されています。汗をかいているリアルなトレーニング動画や、トレーナーの素の人柄が伝わる場面など、「完璧に編集されていない」コンテンツこそが信頼を生むとされています。高額な撮影機材や凝った編集は不要で、スマホ一台あれば始められるのは、小規模ジムにとって大きなメリットです。
X(旧Twitter)──トレーニング相談で信頼関係を築く
Xは、InstagramやTikTokのような視覚的な拡散力よりも、会話を通じた信頼構築に向いている媒体です。
Xのアルゴリズムでは、リプライ(返信)がいいねの約75倍の重みを持つとされています。
つまり、フォロワーからのトレーニングの悩みや質問に丁寧に返信するだけで、アルゴリズム上の評価が高まり、投稿がより多くの人に表示されやすくなります。同時に、やり取りを見た他のユーザーが「このトレーナーは親身に相談に乗ってくれる人だ」と感じて、フォローや体験予約につながるケースも少なくありません。
ただし、Xだけでジムの雰囲気を十分に伝えるのは難しいため、Instagramと併用して「Xで信頼を築き、Instagramで施設の魅力を見せる」という役割分担が効果的です。
LINE──体験予約後のリピート・入会促進に不可欠
Instagram・TikTok・Xが「新しいお客様に知ってもらう」ための媒体だとすれば、LINEは「知ってくれたお客様を逃さない」ための媒体です。
体験予約をしてくれた方にLINE登録を促し、体験後のフォローアップメッセージやキャンペーン情報を送ることで、入会への最後の一押しが可能になります。既存会員に対しても、レッスン予約のリマインドや限定情報の配信を通じて継続率を高められます。SNSCHOOLの支援でも、Instagram×LINEの連携は来店型ビジネスにおいて非常に重要視しているポイントの一つです。
LINEの強みは、一度つながった相手に確実にメッセージを届けられるプッシュ型の配信ができることです。InstagramやTikTokの投稿はタイムラインに流れてしまう可能性がありますが、LINEは通知として届くため、体験予約後の「行こうかどうか迷っている」タイミングで背中を押す効果が期待できます。
まとめると、リソースが限られている場合の優先順位は「Instagram → TikTok → LINE → X」が一つの目安になります。まずはInstagramでジムの世界観をしっかり発信し、余裕が出てきたらTikTokで新規リーチを広げる。体験予約が増えてきたらLINEで取りこぼしを防ぐ──このように段階的に広げていくと、無理なく運用を続けられます。自ジムの規模やターゲット層、使える時間に合わせて、優先する媒体を決めていきましょう。
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2026年版・ジムのInstagram集客で成果を出す運用戦略
Instagramがジム集客のメイン媒体であることは前のセクションでお伝えしました。ここからは、2026年のアルゴリズムに基づいた具体的な運用戦略に踏み込んでいきます。「とりあえず投稿している」状態から抜け出し、体験予約や入会につながる運用に切り替えるためのポイントを整理します。

アルゴリズム3大指標を味方につける投稿設計(視聴時間・いいね率・DM共有率)
Instagramがどの投稿を広く届けるかを判断する際、特に重視しているのが次の3つの指標です(Meta公式・Adam Mosseri発言)。
1. 視聴時間(Watch Time)──リール動画が最後まで再生されたか、カルーセルが何枚目までスワイプされたかが評価に直結します。「正しいスクワットのフォーム」「よくあるNGフォームとの比較」のように、思わず見入ってしまう実用コンテンツが視聴時間を伸ばしやすい傾向にあります。
2. リーチあたりのいいね率──単純ないいね数ではなく、投稿を見た人のうちどれだけがいいねしたかが重要です。ビフォーアフターの変化記録やトレーナーの日常を切り取ったリアルな投稿が、共感を得やすいです。
3. リーチあたりのDM共有率──意外と見落とされがちですが、非常に重要な指標です。「自宅でできる5分ストレッチ」「デスクワーカー向け肩こり解消メニュー」のように、友人にシェアしたくなる実用Tipsが新規リーチの拡大に直結します。
「映える写真を撮ろう」ではなく、「最後まで見たくなる・誰かに送りたくなるコンテンツを作ろう」という発想への切り替えが、2026年のInstagram運用の出発点です。
「ハッシュタグで集客」はもう古い──キャプションSEOへの転換
「ハッシュタグを30個つけましょう」という情報はまだ多く見られますが、Instagram責任者のMosseri氏自身が「ハッシュタグはリーチを増やす方法ではない」と明言しています。現在のInstagramはAIで投稿内容を自動分析し、興味のありそうなユーザーに配信する仕組みです。
代わりに注目すべきは「キャプションSEO」です。投稿のキャプションに「渋谷 パーソナルジム 体験」「初心者向け 筋トレメニュー」といったキーワードを自然に織り込んでおくことで、検索したユーザーに投稿が表示されやすくなります。ハッシュタグを完全にやめる必要はありませんが、投稿の質とキャプションSEOの組み合わせが2026年のアルゴリズムに合った集客につながります。
リール動画の最適な長さと構成パターン
新規リーチ狙いなら30秒以内のショートリールが最適です。視聴完了率が高くなりやすく、アルゴリズムの評価で有利に働きます。教育・解説系のコンテンツなら30〜90秒が適していますが、3分を超えると離脱率が大幅に上がる傾向があるため注意してください。冒頭3〜6秒で興味を引けるかどうかが視聴完了率を大きく左右します。
投稿頻度はInstagram公式がフィード週2〜3回、ストーリーズ1日2回を推奨しています。中身の薄い投稿を毎日するよりも、質の高いリールを週2〜3本、一貫して出し続けるほうが成果につながります。なお、カルーセル投稿に音楽を追加するとリールタブにも表示されるため、新規リーチの拡大に効果的です。
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TikTokでジムの新規集客を加速させる方法
「TikTokは若い子が踊る場所でしょ?」
──そんなイメージを持っている方もまだいらっしゃるかもしれません。しかし、2026年のTikTokはジムの新規集客において非常に強力なチャネルになっています。
フォロワーがゼロでも、コンテンツの質次第で数万人にリーチできるこのプラットフォームの活用法を具体的に解説していきます。
視聴完了率ファーストの動画構成──冒頭3秒のフック設計
TikTokのFor Youフィード(おすすめ表示)で最も強い配信シグナルとなっているのが「視聴完了率」です。
簡単に言えば、動画を最後まで見てもらえるかどうかが、その動画がどれだけ多くの人に届くかを左右するということです。
ここで鍵を握るのが、冒頭3〜6秒のフック(つかみ)です。TikTokのユーザーは指一本で次の動画にスワイプできるため、最初の数秒で「この先を見たい」と思わせなければ、どんなに良い内容でも届きません。
ジムの動画で効果的なフックのパターンをいくつか挙げてみます。
- 疑問形で興味を引く:「この種目だけで腹筋は割れる?」「スクワットで膝が痛くなる人、これやってませんか?」
- 意外性で足を止める:「トレーナーの私が絶対やらない筋トレ3つ」「実は逆効果だったストレッチ」
- ビフォーアフターを予告する:「3ヶ月でこう変わりました。何をしたかというと──」
フックの後は、本題をテンポよく伝え(ボディ)、最後に「プロフィールから体験予約できます」「詳しくはDMで」といったCTA(行動の呼びかけ)を入れるのが基本構成です。この「フック→ボディ→CTA」の3ステップを守るだけで、動画の視聴完了率は大きく変わります。
動画の長さは、先述のInstagramリールと同様に30秒以内を基本にするのがおすすめです。短い動画ほど最後まで見てもらいやすく、視聴完了率が高まります。伝えたい内容が多い場合は、1本の長い動画にまとめるよりも、テーマを分けて複数の短い動画にするほうが、結果的にリーチは広がりやすくなります。
「完璧じゃない」がバズる──Raw Content時代のジム動画
2026年2月にTikTok公式が発表したホワイトペーパーでは、「flawsome(flaw=欠点 + awesome=素晴らしい)」というトレンドが取り上げられています(TikTok公式)。これは、完璧に磨き上げたコンテンツよりも、不完全さや人間らしさが残るコンテンツのほうが視聴者の信頼を得やすいという傾向です。
この流れは、Instagramでも「Raw Content」として同様のトレンドが確認されています。Meta社のMosseri氏も、過度に編集された完璧なコンテンツよりも、手ブレや不完全なアングル、生の感情など「人間らしさ」が信頼シグナルになる時代だと述べています。
ジムのコンテンツにとって、これは非常に追い風です。なぜなら、トレーニングの現場はそもそも「完璧」とは真逆の場所だからです。
- 汗をかきながら限界に挑戦しているトレーナーの姿
- 会員さんが初めてのフォームに苦戦しながらも笑顔で取り組んでいる場面
- トレーニング後に「きつかった…!」と息を切らしている素のリアクション
こうした「リアルな瞬間」をスマホでそのまま撮影した動画こそ、2026年のTikTokでは高く評価されやすいコンテンツです。
TV番組のように凝った編集や、高額な撮影機材は必要ありません。むしろ、そうした作り込みが「広告っぽさ」として敬遠される傾向すらあります。
私の経験上、「うちはSNS映えするような施設じゃないから…」とおっしゃるジムのオーナーさんは多いのですが、実はその「飾らない雰囲気」こそが、TikTokでは強みになります。トレーナーの人柄やジムの空気感がダイレクトに伝わるリアルな動画は、見た人に「ここなら通えそう」「このトレーナーに会ってみたい」という気持ちを自然に抱かせます。
フォロワー0から始めるジムTikTokの投稿テーマ例
TikTok公式が明言している通り、フォロワー数はレコメンデーションの直接的な要素ではありません。つまり、アカウントを開設したばかりでフォロワーが0人の状態でも、1本の動画が数千〜数万回再生される可能性は十分にあります。大切なのは、ターゲットとなる見込み客が「見たい」と思うテーマで、先述のフック→ボディ→CTAの構成をしっかり守ることです。
ジムのTikTokで取り組みやすい投稿テーマの例を紹介します。
1. トレーニングフォーム解説
「正しいスクワットのやり方」「ベンチプレスでよくある間違い」など、フォームの正誤を比較する動画はTikTokで非常に伸びやすいテーマです。冒頭で「あなたのスクワット、膝がこうなっていませんか?」と疑問を投げかけることで、自分のフォームが気になっている人の手を止められます。
2. ビフォーアフター・変化の記録
会員さんの許可を得た上で、トレーニングによる体の変化や姿勢の改善を見せる動画は、視覚的なインパクトが大きく、視聴完了率が高くなりやすいテーマです。「3ヶ月の変化」「姿勢改善プログラムの結果」など、期間と成果を冒頭で明示すると効果的です。
3. トレーナーの人柄が伝わる日常
トレーニング指導だけでなく、ジムの日常風景やトレーナー同士のやり取り、会員さんとの何気ない会話なども人気のテーマです。先述の「flawsome」トレンドの通り、作り込まない自然体のコンテンツが信頼につながります。「このトレーナー、話しやすそう」「雰囲気が良さそうなジムだな」と感じてもらうことが、体験予約への第一歩です。
4. 自宅トレーニング・セルフケア系
「器具なしでできる腹筋トレーニング」「デスクワーカー向け肩こり解消ストレッチ」のような、自宅で試せるコンテンツも効果的です。一見するとジムへの来店促進と矛盾するように思えますが、「この人の教え方はわかりやすい」「もっと本格的にやりたい」という気持ちを育てることで、結果的にジムへの関心を高められます。友人へのDM共有も起こりやすく、新規リーチの拡大にもつながります。
まずは週に1〜2本、上記のテーマの中から自分が話しやすいものを選んで投稿してみてください。最初から完璧を目指す必要はありません。むしろ、回数を重ねて「自分のジムに合ったスタイル」を探っていくことが、TikTok運用の第一歩です。次のセクションでは、SNSの投稿を実際の体験予約や入会につなげるための導線設計について解説していきましょう。
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SNS投稿→体験予約→入会をつなぐ導線設計のコツ
「投稿はコンスタントにしているのに、体験予約につながらない」──これはジムのSNS運用でもっとも多い悩みの一つです。原因の多くは、投稿の質ではなく「導線」にあります。どれだけ良いコンテンツを出していても、見た人が「予約したい」と思ったときにスムーズにたどり着ける道筋がなければ、せっかくの興味が途中で消えてしまいます。ここでは、SNS投稿から体験予約、そして入会までをつなぐ導線設計の具体的なポイントを解説します。

プロフィール設計──予約への最短動線をつくる
SNSの投稿に興味を持った人が次に見るのは、ほぼ確実にプロフィールページです。ここが「何のジムで、どうすれば体験できるのか」がひと目でわかる状態になっているかどうかで、体験予約の数は大きく変わります。
プロフィール設計で押さえるべきポイントは3つあります。
1つ目は、ジムの特徴を一行で伝えることです。
「渋谷駅徒歩3分|女性専用パーソナルジム|初心者歓迎」のように、場所・特徴・ターゲットがひと目でわかる情報をプロフィール文の冒頭に置きます。長い説明は読まれないため、15〜20文字程度のキーワードを区切り記号でつなぐのが効果的です。
2つ目は、リンク先を「体験予約ページ」に絞ることです。
ホームページのトップや複数のリンクを並べてしまうと、訪問者は迷って離脱します。プロフィールのリンクは「体験予約」または「LINE登録」など、一つのアクションに絞るのが鉄則です。複数のリンクを設置したい場合はリンクまとめツールを使い、その中でも体験予約を最上部に配置してください。
3つ目は、ハイライトで信頼を補完することです。
Instagramのハイライト機能を使い、「料金」「アクセス」「トレーナー紹介」「お客様の声」といったカテゴリを整理しておくと、プロフィールを訪れた人が気になる情報にすぐたどり着けます。体験予約を検討する際に「いくらなの?」「どんなトレーナーがいるの?」という疑問が残ると、そこで離脱が起きます。ハイライトでこの疑問を事前に解消しておくことが、予約率の向上につながります。
SNSCHOOLが支援した来店型ビジネスの事例では、こうしたプロフィールの最適化と導線の見直しによって、Instagram経由の来店比率が25%から41%に向上したケースがあります。投稿の中身を変えなくても、プロフィールを整えるだけで成果が変わることは珍しくありません。
投稿末尾のCTA設計──DMと予約リンクへの誘導パターン
導線設計のもう一つの要となるのが、投稿末尾のCTA(行動の呼びかけ)です。「投稿を見て良いなと思っても、次に何をすればいいかわからない」という状態を防ぐために、すべての投稿の最後に明確なアクションを示しておくことが大切です。
ジムの投稿で使いやすいCTAパターンをいくつか紹介します。
- DM誘導型:「体験レッスンについて詳しく知りたい方は、お気軽にDMください」
- プロフィール誘導型:「体験予約はプロフィールのリンクから」
- 保存・共有促進型:「このメニュー、あとで試したい方は保存しておいてくださいね」
SNSCHOOLが支援した来店型ビジネスでは、投稿末尾にDMへの誘導文を必ず設置し、「ジムの想いを伝える→体験予約の方法を案内する」という導線をコンテンツの中に組み込んでいます。この手法をジムの投稿に応用すると、「トレーニングのコツを紹介→このメニューを体験できます。DMまたはプロフィールのリンクからご予約ください」という自然な流れをつくれます。
気をつけたいのは、CTAが「売り込み」にならないようにすることです。すべての投稿で「今すぐ予約!」と叫ぶと、フォロワーは離れていきます。普段の投稿では「保存」「共有」を促すソフトなCTAを使い、体験キャンペーンやイベントの告知投稿でのみ「予約はこちら」と直接的なCTAを入れる──このバランスが、フォロワーとの信頼関係を壊さずに予約へつなげるコツです。
来店率を上げるSNS×LINE連携の仕組み
SNSの投稿で興味を持ち、プロフィールから体験予約をしてくれた──ここまで来れば成功に見えますが、実は「予約したけど来店しなかった」というケースは意外と多いものです。特に体験予約から来店までに数日〜1週間の間が空くと、「やっぱりやめようかな」と気持ちが冷めてしまうことがあります。
この「予約→来店」の間をつなぐのがLINEの役割です。
具体的な仕組みとしては、体験予約の完了後にLINE登録を促し、予約確認メッセージ・前日のリマインド・来店後のフォローアップを段階的に配信します。この一連のメッセージによって、「ちゃんと予約が入っている」「行く準備をしよう」という意識が自然に維持され、来店率が高まります。
SNSCHOOLの支援でも、InstagramとLINEの連携は来店型ビジネスにおいて特に重要視しているポイントです。ある来店型ビジネスの事例では、LINE連携を導入したことでLINE経由の来店が3倍に増加しました。
さらに、体験後に入会を迷っている方へのフォローもLINEが効果的です。「体験ありがとうございました。ご質問があればいつでもどうぞ」というメッセージに加え、期間限定の入会特典情報を送ることで、迷っている方の背中をそっと押すことができます。既存会員に対しても、レッスン予約のリマインドや限定キャンペーン情報の配信を通じて、継続率の維持に貢献します。
導線設計をまとめると、「投稿で興味を持たせる→CTAでプロフィールに誘導→プロフィールから体験予約→LINE登録で来店・入会をフォロー」という一本の流れになります。このファネル全体を意識して各パーツを整えることが、SNS集客の成果を最大化する鍵です。次のセクションでは、こうした運用を少人数・低コストで実践するための具体的な事例を紹介していきましょう。
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少人数・低コストでも成果を出すジムSNS運用の実践事例
SNSCHOOLが支援したある来店型ビジネス(建築・設計業)では、SNS担当者1名・週2回投稿・月40時間の稼働でInstagram運用に取り組みました。顧客分析から「ペルソナ×強み」でコンテンツの方向性を固め、リール動画の要素(長さ、切り替わりの速度、人の有無、文字量)を一つずつ検証して「投稿の型」を確立。結果、問い合わせゼロから月3件を安定獲得し、リーチ数も約5倍に伸びています。
ジムなら「女性専用×ボディメイク」「初心者×マンツーマン」のように整理し、そこから投稿テーマを導き出すことで毎回の投稿で迷うことが減ります。さらに、「器具 vs トレーナーが写った写真」「15秒 vs 45秒のリール」のようなABテストを重ねれば、自ジムのフォロワーに刺さる要素がデータで見えてきます。
別の支援事例(工務店)では、フォロワー0からアカウントを立ち上げ、広告費わずか3万円で見学会の申込3件を獲得。リール動画の中には最高約10万回再生を記録したものもあります。注目すべきは、担当者3名全員が同品質で投稿を作成できる体制を構築した点です。投稿の型やルールを仕組みとして整えれば、トレーナーが自らSNSを運用し、人柄や専門性をダイレクトに伝えるコンテンツを生み出せます。
大切なのは投稿の「量」ではなく、ターゲットに刺さる「型」を見つけて一貫して続けること。感覚ではなくデータで判断する習慣をつけることで、限られたリソースを最も効果の高い投稿に集中させることができます。
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SNS運用を内製化するメリットとは?外注との違い・成功ステップまで徹底解説
ジムのSNS集客でよくある質問
ここでは、ジムのSNS集客について読者の方からよく寄せられる質問をまとめました。記事本文の内容をもとに、実務で役立つポイントを簡潔にお答えします。
Q. ジムのSNS集客で最初に始めるべきSNSはどれですか?
まず優先したいのはInstagramです。写真や動画で施設の雰囲気やトレーナーの人柄を視覚的に伝えられるため、「ここに通ってみたい」という感情を引き出しやすく、来店型ビジネスとの相性が非常に良い媒体です。リール・カルーセル・ストーリーズと投稿形式も豊富で、新規リーチからフォロワーとの関係構築まで一つのアカウントで対応できます。
Q. SNS投稿の頻度はどのくらいが理想ですか?
Instagram公式はフィード投稿を週2〜3回、ストーリーズを1日2回、リールはできるだけ頻繁に投稿することを推奨しています。ただし、中身の薄い投稿を毎日するよりも、質の高いリールを週2〜3本、一貫して出し続けるほうが成果につながります。完璧を目指して投稿が止まるよりも、多少粗くても継続することが大切です。
Q. SNS集客の効果はどのくらいで出始めますか?
目安としては3〜6ヶ月程度です。SNSCHOOLの支援事例では、投稿の型を整えてから約3ヶ月で問い合わせがゼロから月3件に増えたケースや、フォロワー0の状態からリール動画が10万回再生に達したケースがあります。すぐに成果が出なくても、データを見ながら改善を続けることで着実に伸びていく傾向があります。
Q. ジムのSNS運用は外注と内製どちらがいいですか?
可能であれば内製化をおすすめします。ジムの最大の魅力はトレーナーの人柄や施設の雰囲気ですが、これは外部の制作会社では十分に伝えきれない部分です。SNSCHOOLの支援事例でも、担当者3名が同品質で投稿を作成できる体制を構築し内製化に成功したケースがあります。投稿の型やルールを仕組みとして整えれば、SNS運用の経験が浅いスタッフでも一定の品質で投稿を続けられるようになります。
Q. フォロワーが少なくてもSNS集客は効果がありますか?
はい、十分に効果が期待できます。特にTikTokでは、フォロワー数はおすすめ表示の直接的な要素ではなく、コンテンツの質(特に視聴完了率)で配信先が決まります。SNSCHOOLの支援事例でも、フォロワー0人の状態からアカウントを立ち上げ、248人のフォロワーを獲得しながら広告費3万円で3件の予約を獲得した実績があります。フォロワー数にとらわれず、ターゲットに刺さるコンテンツを発信し続けることが大切です。
まとめ──ジムのSNS集客は「正しい運用」で成果が変わる
この記事では、ジムのSNS集客について、2026年の最新アルゴリズムや公式見解に基づいた運用戦略を解説してきました。最後に、記事全体のポイントを振り返ります。
- フィットネス市場は7,100億円規模に成長し、競争が激化している。広告費だけに頼る集客は小規模ジムにとってリスクが高く、SNSという「資産型」の集客チャネルを持つことが経営の安定につながる
- SNSの使い分けは「Instagram(メイン集客)→ TikTok(新規リーチ拡大)→ LINE(来店・入会フォロー)→ X(信頼構築)」の優先順位を基本に、自ジムのリソースに合わせて段階的に広げる
- Instagramでは「ハッシュタグで集客」という従来の手法が通用しにくくなっている。視聴時間・いいね率・DM共有率の3大指標を意識した投稿設計と、キャプションSEOへの転換が2026年の運用の基本になる
- TikTokでは視聴完了率が最重要シグナル。冒頭3秒のフック設計と「フック→ボディ→CTA」の構成を守ることが拡散の鍵。「flawsome」トレンドにより、スマホで撮ったリアルなトレーニング動画こそが信頼を生む時代になっている
- SNS投稿を体験予約・入会につなげるには、プロフィールの最適化・投稿末尾のCTA設計・LINE連携による来店フォローという「導線」の整備が不可欠
- 少人数・低コストでも、投稿の「型」を作りABテストで改善を重ねることで、着実に成果を出すことは可能
「何から始めればいいかわからない」「自ジムに合ったSNS運用を相談したい」という方は、SNSCHOOLの無料相談をご活用ください。月5万円からのサポートプランもご用意しており、700社以上の支援実績をもとに、ジムの規模や目標に合わせた運用プランを一緒に設計します。まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。