SNSマーケティングのKPIの設定方法は?媒体・目的別に解説

「SNSの運用は頑張っているのに、思うような成果が出ない…」
そんな悩みを抱える企業のマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、KPIが曖昧なまま運用を続けているケースは非常に多く、その結果として
・投稿をしても正しく評価できない
・上司への報告で説得力のある数字が示せない
・改善の打ち手が分からない
といった問題が発生します。
そこでこの記事では、SNSマーケティングにおけるKPIの設定方法を目的別・媒体別に体系的に解説します。
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この記事を読むことで、次のことが分かります。
- SNSマーケティングに必要な重要指標
- 自社の目的に合った具体的なKPIの設定方法
- 各SNS媒体の特性に応じた効果測定ポイント
現場で使える実践的な内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
SNS運用で成果を出すためにKPIはなぜ重要なのか?
多多くの企業が「SNSを更新すること」を目的化してしまっています。しかし、重要なのは SNSで何を達成したいのか です。
例えば「月間フォロワー100人増」とだけ設定しても、その先にある
・認知拡大
・ブランド浸透
・顧客獲得
などの目的と結びついていなければ成果として不十分です。
KPI設計では以下が鍵になります。
- SNS運用が解決すべき企業課題は何か
- KPIが企業のKGIと紐づいているか
- ビジネス成果につながる指標設計になっているか
こうした設計は感覚でやると失敗しがちですが、KPI設定のフレームワークはSNSCHOOLでテンプレート化されているので、初めての方でも整えやすくなります。
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KGIとKPIの基礎知識
この節では、SNSマーケティングにおける2つの重要指標「KGI(重要目標達成指標)」と「KPI(重要業績評価指標)」の違いと関係性を解説します。
| KGI | 企業が設定する最終目標 |
| KPI | 目的達成のために必要な指標 |
それぞれみていきましょう。
KGI(重要目標達成指標)とは
KGIは企業の最終目標を示す指標です。企業活動の成果を測定し、戦略が正しいか判断するためには、明確な最終目標が必要不可欠です。
例えば、30代女性の商品認知度を現状の30%から年内に60%まで向上させるといった具体的な数値目標を設定したとしましょう。その際のKGI設定は以下の3つを意識すると望ましいです。
- 企業全体のKGIと整合性を持たせる
- 具体的な数値目標を設定する
- 再現性のある数字にする
明確なKGIを設定することで、SNSマーケティングの方向性が定まり、再現性の高い戦略立案が可能になります。
KPI(重要業績評価指標)とは
KPIは、KGI達成に向けた進捗を測る中間指標です。
企業の最終目標に至るまでのマイルストーンとして機能し、日々の活動の効果を測定します。例えば、Instagramでの認知拡大を目指す場合、投稿ごとのリーチ数や月間インプレッション数などを具体的なKPIとして設定できます。
KPI設定を設定する際は下記を意識しましょう。
- KGIとの明確な因果関係
- 定量的な測定が可能な指標
- 定期的な見直しと改善
KPIを適切に設定し定期的に見直し戦略を改善すれば、PDCAサイクルが機能し、効率よく目標達成できます。
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目標設定の2ステップ
目標設定はどのようにしたらいいのでしょうか。ここでは、2ステップに分けて解説します。
- KGIを設定する
- KPIを設定する
具体的に解説していきます。
1.KGIを設定する
KGI設定は目標設定の第一歩です。このステップでは、商品やサービスのマーケティングフェーズを「ブランド認知」「購買意向」「コンバージョン」の3段階に分類します。例えば、新商品のブランド認知フェーズでは、認知度目標を30%に設定するといった具体的な数値目標が必要です。
次のステップでKPIを設定することで、KGI達成に向けた具体的な施策と評価指標が明確になります。
2.KPIを設定する
次に、KGIを達成するために必要なKPIを設定します。例えば、売上10倍というKGIを達成するためには、まずリーチ数の増加やCV率の向上といった具体的な数値目標が必要になります。これらの数値がKPIとなり、その達成度を測ることで、目標への進捗を把握できます。
設定する際はKPIツリーが便利です。KPIツリーとは、KGIを頂点として、その達成に必要な指標を階層的に整理した図です。
設定したKPIを達成するために、SNS広告の出稿やインフルエンサーの起用などの戦略を決定します。このように、KPIツリーを用いることで、最終目標から具体的な施策まで、一貫した戦略の立案が可能です。
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SNSの媒体ごとのKPI設定
この節では、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokで表示されている数字が、何を示しているのか解説します。運用しているSNSの指標の意味を理解して、KPI設定時に、どの数字に着目すべきか把握しましょう。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)で示している指標は次のとおりです。
| リンククリック数 | ユーザーの深い関心 |
| リツイート数 | 拡散したい、同意している意思 |
| エンゲージメント数 | 広告の露出度や影響力 |
上記の指標は、無料で利用できるXアナリティクスで測定できます。なお、さらに詳細な分析をする際は、Excelを使用して計算・管理する必要があります。
Instagramで示している指標は次の通りです。
| リーチ数 | 投稿を見たUU数 |
| クリック数 | ウェブサイトリンクやメールアドレスなどがクリックまたはタップされた回数 |
効果測定する際は、InstagramとFacebookを連携している企業アカウントであれば、無料で利用可能です。
ただし、毎日変動するデータは現時点では手作業で取得する必要があります。社内で誰がデータ入力するか、あらかじめ決めておきましょう。
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Facebookで示している指標は次の通りです。
| リーチ数 | ユーザーの認知度や注目度 |
| クリック数 | ユーザーの深い関心 |
| コメント数 | ユーザーの深い関心 |
効果測定時、Facebookインサイトは自動的に数値をグラフ化してくれる点が特徴です。ただし、アクセスできるデータは過去2年分に限られるため、Excelなどで管理する必要があります。
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TikTok
TikTokで示している指標は次の通りです。
| 合計視聴回数 | ユーザーの認知度や注目度 |
| 平均視聴時間 | ユーザーの深い関心 |
TikTokのアカウントを「プロアカウント」に設定すると、無料でインサイトを閲覧できます。
SNSの目的別に合わせたKPI設定
SNS運用でどんな目的を達成したいかによって、着目すべき指標は異なります。そこで、本節では目的別に合わせたKPI設定について解説します。
- 認知拡大
- 教育・育成
- 自社サイト誘導
- 購買率向上
それぞれ見ていきましょう。
認知拡大
SNSで認知拡大を目指す企業は、以下の4つの指標を重点に測定しましょう。
- インプレッション数
- キャンペーン期間中のリーチ率
- ブランド検索ボリューム
- フォロワー増加率
キャンペーンを活用した認知拡大を図る企業は、通常期と比較した各指標の変化率に注目することで、施策の有効性を評価できます。
教育・育成
SNSでユーザーとコミュニケーションを交わしファン化させることを目的にしている企業は、下記を意識しましょう。
- エンゲージメント数
- コメント数
- ブランド言及率
- サイト誘導数
- 保存数
ファン化への教育・育成は、マーケティングファネルの興味、検討、購買まで効果をもたらします。
自社サイトへの誘導
自社サイトへの誘導を目的とする場合、着目するとよい指標は下記のとおりです。
- クリック率
- サイト訪問数
- サイト滞在時間
サイト訪問数・滞在時間はGoogleアナリティクスで測定できます。自社サイトの誘導は、商品の詳細を周知できたり、購買につなげられる利点があります。
購買率向上
購買率向上を目指す企業は、次の指標を測定しましょう。リピート購入や検討から購買段階につながります。
- コンバージョン
- 購入件数
コンバージョンと購入件数の相関を見ることで、投稿内容や訴求方法の改善点が明確になることが期待できます。
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KPIを正しく設計し運用するには専門知識が必要ですが、
SNS運用代行に丸投げしても成果が出ないという企業も少なくありません。
SNSCHOOLでは、「自社でSNSマーケティングをできるようになりたい企業向け」に運用を伴走支援しています。
- 現場で使えるノウハウが学べる
- 自社に合わせた戦略を提案
- 運用コストを削減できる
- マーケ人材の育成につながる
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