導入前の課題
Instagramは情報収集のために見ているだけの状態で、発信はほとんど行っていませんでした。同業者の動向を知りたいという目的でアカウントを持っていたものの、販売や集客に活用するノウハウがなく、どこから手をつければいいかわからない状況でした。
また、「どういう方が自分たちの商品を買ってくれているのか」「どんな方がゼロファームを応援してくれているのか」といった顧客理解も不十分で、ひとりひとりのファンについてもっと知りたいという課題を抱えていました。
研修で取り組んだこと

ペルソナ設定による顧客理解
研修で最も大きな学びとなったのがペルソナ設定です。ターゲット層を明確にし、誰に向けて発信していくかを具体化。農業体験をしてほしい人、加工食品を買ってほしい人、野菜を買ってほしい人など、目的別に複数のペルソナを設定し、それぞれに響く投稿を企画できるようになりました。
投稿・ストーリーズ・リールの使い分け
研修を通じて、フィード投稿・ストーリーズ・リールの目的に応じた使い分けが明確になりました。「どんな時にストーリーズにするか、投稿にするか」が自分の中で整理され、余計な投稿を減らして効果的な発信ができるように変化しました。
リール動画の試行錯誤
サムネイルや1カット目に「?」を入れる工夫など、アドバイスを参考に様々なパターンを試行。結果を分析して翌週の投稿に活かすというサイクルを回し、1万再生を超えるリール動画を生み出しました。
導入後の成果

プロフィールアクセス率が8.5%→20%に改善
コンスタントな投稿を継続した結果、リーチは1万に到達。特に顕著だったのがプロフィールアクセス率の改善で、3月の8.5%から5月には20%まで上昇しました。投稿を見た人が「このアカウントについてもっと知りたい」と思ってくれている証拠です。
DM経由で16件の野菜販売を達成
ヤングコーンとトウモロコシを中心に、DM経由で16件の販売を実現。1人あたり約3,100円の売上となりました。特にヤングコーンは料理の投稿が好評で、「そうやって食べるんだ」という反応から購入につながるケースが多く見られました。
収穫体験イベントが即満席
「インスタに載せたいから」という発想で急遽企画したトウモロコシ狩りイベントは、駐車場の関係ですぐに満席に。売上は1万800円を記録し、今後の定期開催に向けた知見も得られました。
リール動画が1万再生を突破
ダンプカーと収穫の動画が1万再生を超えるヒットに。「うまく作ることじゃないのかも」という気づきがあり、余分に見える1秒の中にあるリアルさや親近感が共感を生むことを発見しました。
お客様とのコミュニケーションが活性化
メンションをいただく機会が増え、ストーリーズへの反応も想像以上に多いことを実感。濃いファンとの関係構築が進んでいます。
今後の展望
お客様からいただいたメンションやストーリーズの感想をハイライトにまとめ、今後のオンライン販売に活用していく予定です。また、収穫体験イベントは週1回ペースでの定期開催を目指し、駐車場の課題解決に取り組んでいきます。
野菜の写真だけでなく「どういう美味しい暮らしができるか」まで訴求することの重要性を学んだ今、ペルソナに合わせたより具体的な提案で、オンラインショップの展開も視野に入れています。
まとめ
「見ているだけ」だったInstagramを、販売と集客のチャネルへと変革したゼロファーム様。ペルソナ設定による顧客理解、投稿の使い分け、試行錯誤を重ねたリール動画制作など、研修で学んだことを着実に実践し、DM販売16件・イベント即満席という成果につなげました。
特に印象的なのは、Instagramの発信がリアルな農業体験イベントの企画を後押しするという相互作用が生まれたこと。「インスタに載せたいから」という発想で始めたイベントが、新たな顧客接点と売上を生み出しています。SNSと実際の事業が相乗効果を発揮する好例となりました。


