有限会社グローバルネット様 インタビュー

イ)全10回の研修が終わって1か月ほど経ちましたが、運用はうまく進んでいますでしょうか?

有限会社グローバルネット様)前半はスケジュールが遅延気味ではありましたが、何とか投稿目標を達成することができました。ところが後半になって体調を崩し、計画していた休暇も重なったため、十分な作業を行うことができませんでした。

イ)なるほど。毎年、夏に向けて来店者数は増加する傾向にありますか?

有限会社グローバルネット様)当社は屋外店舗のため、食べ歩きが中心になります。そのため、暑いと減少します。年間の売り上げは7月が最も低いですね。

イ)ありがとうございました。それでは、本講座を受けられて得られた知識や成果などについて、詳しく教えていただけますか?

有限会社グローバルネット様)インスタグラムの投稿方法を包括的に学ぶ機会は今回が初めてでした。SNSマーケティングに関する知識は以前からあったので、基礎的な部分は理解しているつもりでしたが、具体的な戦略を立てることができずにいました。今回の講義では、その点について具体的な指導をいただき、大変参考になりました。

イ)ありがとうございます。技術的な面などで印象的だった内容はありましたか?

有限会社グローバルネット様)そうですね。特に動画の撮影や編集については、新しい挑戦でまだ習慣化できるほど親しめていないのが現状です。そこが投稿につながっていない原因の一つでもありますし、自分の一番の課題は習慣化するための、投稿のための時間が作れていないことです。

私は毎日店舗に行けているわけではないので、スタッフに撮影してもらった素材をどのように投稿に活かしていくのかということや、自分自身の仕事で精一杯になってしまって、なかなか制作の時間を作れないということが問題点として明確になりました。

なので、しっかりとインスタ担当のスタッフなどを作るなどの対策を考えなくてはいけないなと思いました。

イ)なるほど。新たな課題が発見できたんですね。今回の研修を通して得られた知識をどうやって別のスタッフに伝え、投稿していくかが今後の課題ですね。

有限会社グローバルネット様)ある程度、店頭にいるスタッフに素材を撮影してもらうことが必要となってきますので、目的や投稿の意図などを共有する必要がありますよね。そのための人材育成や採用、人員配置と教育が必要だなと感じました。

イ)育成のための知識は、今回の研修で得られたという実感はありますか?

有限会社グローバルネット様)基本的な部分においては、伝えられるんじゃないかなと思います。いろいろなSNS媒体の投稿の連携や更新をもっとやっていくべきだというのはずっと考えていましたので、そこを上手にホームページも含めてやっていきたいです。しかし、やはり現状としては難しい部分も多いので、少しずつ進めていければと思います。

イ)ありがとうございます。実際に研修の中で投稿をするうえで難しかった点はありますか?

有限会社グローバルネット様)一番は誤字脱字です。よく間違うんですよ(笑)。なので、見直しを徹底的に行うことですね。画像についてはCanvaを使って作成した後、ダウンロードした際に見直しするので間違いがわかりやすいのですが、キャプションの文章が難しかったですね。

イ)なるほど。画像の中への文字入れについては、投稿を重ねるにつれて、文字入れのやり方がすごく上手になってきているという印象があります。

有限会社グローバルネット様)そうですね。画像の処理についてはだいぶ慣れましたが、ストーリーズについては、まだいまいちかなと感じています。

イ)ありがとうございます。御社の最終的なゴールとして「来店者数100名獲得」と設定されていましたが、手ごたえはいかがですか?なかなか「インスタ見て来ました」というお客様は少ないかもしれませんが…。

有限会社グローバルネット様)そうですね。実際に把握するのは難しいですね。私がこれだけインスタに投稿していること自体を知っているスタッフも少なかったので…。私自身は土日に店舗に立つことが多かったのですが、平日のお客様に関してはほとんどわからない状況です。

イ)木下さんのインスタへの取り組みが、組織全体に周知することも少し難しかったということですね。

有限会社グローバルネット様)責任をもって業務にあたる社員の人数が少ないため、生産部門などの基本業務以外の部分まで情報をもってもらうのは、少し負担が重いかと思いました。面談の際に、「こんなことやってるんだよ」という話はしますが、浸透させるのはなかなか難しいなと感じています。

あとは、やはりお客様のほうから言い出してくれる方はほとんどいないですし、そもそも投稿もそれほどできていなかったので、その分見ていただくお客様の数も少なかったというのが実際のところだと思います。

イ)ありがとうございます。今後の目標としてはいかがですか?SNS投稿にかける時間の捻出も難しい点ではあるとは思いますが…。

有限会社グローバルネット様)インスタだけに注力するのは効果が限定的かもしれないので、マーケティング戦略の見直しが必要だと感じています。例えば、6月の売り上げはインバウンド需要の高まりにより好調でした。この状況を持続させるためには、より積極的にインバウンド向けの施策を展開していく必要があります。

Googleについても、登録は済ませているものの、なかなか更新できておらず、まだまだ改善の余地があるなと感じています。SNSによって効果的なアプローチが異なるため、特定のSNSに集中するのではなく、複数のSNSをバランス良く活用し、それぞれの特性に合わせた発信を行っていきたいですね。

イ)外国人のインバウンド客をターゲットにするのであれば、インスタだけでなく、Googleマップなどの複数のSNSを活用し、それぞれのプラットフォームに合った内容で情報を発信していくことは効果的ですね。

有限会社グローバルネット様)最近では若い世代の多くがGoogle検索よりもTikTokやインスタを利用しているという話を学生アルバイトから聞きました。ターゲット層を若い世代にしていくことを考えると、これらのSNSへのアプローチを強化する必要があると考えています。

そういった場合、それらをどのように運用していけばいいのかを具体的に考えていく必要があるなと考えています。なかなか進んでいないのが現状ですが…。

イ)複数のSNSを運用することは、大変な作業だと思います。お話の中で、特に若年層をターゲットにしたいというお考えが印象的で、そのためにどんなアクションをしていこうかと考えることは非常に有益だと思います。

今後、若年層へのアプローチを強化するために、どのようなコンテンツを作成したり、どのようなキャンペーンを実施したりすることを検討されているのでしょうか?具体的なアイデアがあれば教えていただけますでしょうか。

有限会社グローバルネット様)現在のインスタの主な視聴者は30代、40代の女性層が多いので、その方々に向けて発信していこうと考えています。ただ、頭ではわかっていてもなかなか、投稿回数が増えないので…。週に1回は必ず何かしらの投稿を行うことを目標に、継続的な情報発信をしていきたいと考えています

今回の研修の中で教えていただいた通り、数値や分析なども意識しながら進めていければと思います。

イ)ありがとうございます。研修の中で、ペルソナをかなり具体的に設定したと思いますが、実際に来店されたお客様との相違はありましたか?

有限会社グローバルネット様)性別に関しては、かなり当てはまっていましたね。年齢なども大体合致していたと思います。ママ友同士や、女性がリードしているグループなどが多かったです。

イ)月間の売り上げなどの変動についてはいかがでしたか?

有限会社グローバルネット様)6月の売上は、過去8~10年間で最も高い記録で、非常に忙しくさせていただきました。5月も過去2番目の売上となり、7月に関しても前年同期比でプラスの伸びを示すなど、好調が続いています。

イ)やはりインバウンド需要が伸びてきたことが理由の一つでしょうか?

有限会社グローバルネット様)そうですね。平日の来客数が多いことから、インバウンドの影響が大きいと思います。特に、平日の売上が例年よりも大幅に伸びていることや、高単価メニューの注文が増えていることから、インバウンド需要が売上を牽引していると言えるでしょう。

単価が高いメニューでも、円高の影響で「こんなに安いの!?」と感じていただいてるのではないかなと思います。さらに、気に入るとすぐに追加注文をしてくださるケースが多いようです。

ただ、そのお客様方がインスタを見て来店されたかどうかまではわからないのですが…。

イ)もちろんGoogleで調べる人もいますし、やはりインスタで調べる方も結構いらっしゃると思います。

有限会社グローバルネット様)近くまで来られてからインスタで調べているパターンもあるかもしれませんね。

イ)確かにあります。

有限会社グローバルネット様)写真を見て、来店して購入されている方も多い感じがしますね。インバウンドの影響も見越して、ハッシュタグで日本語以外の言語も入れたりしています。そのほかにできる施策はありますか?

イ)そうですね。ハッシュタグで英語を入れるのももちろんいいですし、もしペルソナを外国の方に設定する場合は、キャプションの文章にも英語を使ってもいいかもしれません。ただ、そうすると投稿全体の統一感が崩れてしまうという懸念もあります。

有限会社グローバルネット様)それも難しいですね…。

イ)そうですね。ただ、インバウンドで売り上げが伸びるのは素晴らしいことだと思いますので、今後いろいろな施策を考えていければと思います。

本日はお忙しい中時間を設けていただいて、インタビューをさせていただいてありがとうございました。

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