【日本とシリコンバレーでのコミュニケーションスピードの違いについて】

著名人インタビュー

パナソニック株式会社 メカトロニクス事業部 
北米新事業担当 主幹 
中村 雄志氏

今回はPanasonicに訪問し、中村雄志さんにシンプルな物理ボタンをコアとしたIoTサービスである「ENY」を中心にお話を伺いました。
このENYの実用例として、スタジアムやホテルでのサービスやオペレーションの品質評価などがあります。

またシリコンバレーに進出した理由として
1.新しい価値やサービスが発生する場所である事(そして他地域で大きくスケールする事が多い)
2.スピーディーに仮説検証をする環境が整っている
3.世界中のプレイヤーが集積している事(スタートアップ、大企業)が挙げられます。

その他にも、1.顧客満足度の高さ 2.汎用性の高さ を意識されているそうです。

〜現地の日本人コミュニティについて〜

各地から尖っている人が集まっているため、更にその中で尖らないとダメだそうです。
日本人同士は裏でかなり繋がっています。(ムラ社会)
また他国のコミュニティの中でも中国、インドのコミュニティが一番強いそうです。南米のコミュニティなども強いらしく、中村さんはそちらにもネットワークがあるとの事。
繋がり方は定期的に会う、カードを送るなど基本的なものも多いそうです。

〜現地での苦労について〜

共同でビジネスをやると予定していたのに、「やっぱりなし」と断わられることがよくあるそうです。
なぜなら様々な腕の立つ人達と1日何回も会うため、多数の魅力的な企画の中で選ばれないとならないからです。

このように現地の人たちは大変忙しいためLinkedIn、Facebookでの未読スルーが多いため、
結局アナログな口頭での連絡が1番早く、確実だそうです。

テクノロジーを使うところは使い、本当に重要な部分はアナログで行うことで本気度や目的を伝えることが大切だと感じました。

中村さんはプロダクトのコアな価値は100%であるべきと考えており、テクノロジーが完成しない場合は、人手でも手書きでも、プロダクトの価値をユーザーへ提供する事が大事だと言われていました。

〜シリコンバレーについて〜

メリットとして色々な人と会える点、デメリットとして(日本に本社がある企業の場合は)社内投資家からのリソース調達コスト(時間)がかかる点を挙げていました。
また日本に比べてシリコンバレーでは人の流動性が高いため、人材の異動が頻繁にあります。
それによって企業の方針が変化しても、対応できるように準備することが大切とおっしゃっていました。

〜Panasonicの実績評価〜

中村さんの部門においては、ターゲットのユーザーに対して少額でもお金を払って使ってもらっているか、という点で判断することが多いのだそうです。
すなわちユーザーにプロダクトの価値が認められて、事業として未来への可能性があるかどうかで判断しているそうです。

〜その他〜

現場の空気感は現地にしか分からないことなので、思い切って現場に任せた方がいいとおっしゃっていました。

私の大学の先生は、経営学の研究と現場のスピードに乖離があるため、座学だけでは役に立たないことがあるとおっしゃっていたので、やはり百聞は一見に如かずということなのかなと感じました。

また、アメリカで起こっている出来事が日本に入ってくるには、海を渡り時間差が生じるため、英語の記事やポッドキャストなどから情報収集することでその時間差を無くせる、とおっしゃっていました。
その点で最前線の情報をキャッチするためにアンテナを巡らすこと、英語ができることが必要不可欠だと思いました。

シリコンバレー企業のオフィスについては、多くの企業が可能な限り社員を一か所の物理的なオフィスに集まって働く事を推奨する傾向を感じるとの事です。
リモートコラボレーションを支援するサービスは多いですが、結局はリアルに会う事に勝る事は無いのかもしれません。

【ENY】

小型発電技術と高信頼無線技術の融合により、小型、高効率、メンテナンスフリーのIoTデバイス「ENY(エニー)」を開発。

スイッチを押した力で発電し、各種スマートデバイス(スマートスピーカー、スマートライトなど)の制御や、クラウドサービス、スマートフォンアプリとも連動するサービスプラットフォームです。

「ENY」を起点としたサービスを提供することで、生活のさまざまなシーンを快適に変える提案をします。
北米での用途は、ホテル客室での機器制御用途として、部屋の全ての照明を瞬時に消灯できる照明制御用のIoTパッケージサービスを提供しているとの事です。また、大型複合施設向けには、来場顧客の顧客満足度をリアルタイムでデジタル化するIoTパッケージサービスの提供もスタートしているとの事です。

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